中医学について

中医学の捉え方

中医学の捉え方

気・血・津液という3つの要素

中医学とは、現代医学(西洋医学)とは異なる独自の理論と四千年という歴史の中で蓄積された豊富な臨床経験を持つ医学で、中国伝統医学の略称です。
「気・血・津液という3つの要素が人間の体を構成している」というのが、中医学の基本的な考え方です。

中医学では、これら気・血・津液の3つが十分にあり、体中をスムーズに流れている状態を健康としています。
何らかの要因によって、気・血・津液のひとつでも不足したり停滞したりしてしまうと、病や症状などの不調が体に現れます。気・血・津液の不足を補い、停滞を解消することが、中医学の基本的な治療です。
治療をしていくと、気・血・津液が補われ、流れも良くなります。少しずつではありますが、体質が改善するとともに、症状・病が軽減・緩和していきます。

中医学の治療の流れ

中医学には四診(ししん)と呼ばれる診断方法があります。気・血・津液の状態は人によって様々ですので、この四診(ししん)によって、気・血・津液がどこでどうなっているのかを把握した上で治療方針を決めていきます。
治療の流れとしては、四診(ししん)➡体質を把握してタイプ分けをする➡治療内容の確定➡治療となります。
中医学で治療するときは、まず“四診(ししん)”によって患者様の体質(気・血・津液がどこでどうなっているのか)を把握し、タイプ分けを行います。

望診

望診

患者の顔色やツヤ、舌の色や形(舌診)、肌の状態、爪の色や形、髪の毛の状態などを観察して行う方法

聞診

聞診

患者の体臭や口臭などのニオ イ、話し方、声の強弱などから情報を得る方法

問診

問診

患者様本人またはご家族や付き添いの方から症状に関することや、体質を把握するのに必要な情報を聞く方法

切診

切診

脈診や皮膚の温度、ツボなど、患者様に触れて得る方法

中医学の特徴

中医学は病名で治療するわけではなく、体質を把握し、気・血・津液のバランスを整えて治療していきますので、アトピー性皮膚炎、突発性難聴、頭痛、めまい、胃腸症状などの多種多様な症状だけでなく、
『なんとなく不調がある方』『心や体に不調はあるが、病院で検査しても異常が見つからない方』『病院に行っても「気のせいでしょう」「ストレスでしょう」などと言われて何もしてもらえなかった方』
『減薬をしたい方』など、幅広い患者様の心と体の悩みに対応することができます。

中医学 現代医学(西洋医学)
治療法 タイプ分けをして体質に合わせて人間の心と体を診ているので、ひとりひとりに合った治療が可能です。
同じ病名であっても体質が異なれば違う治療方法になりますし、逆に病名は違っても体質が同じであれば同じ治療方法になります。
病や症状の度合いで治療内容が決まります。
診る箇所 中医学では局所のみを診るわけではなく、全身と心の両面を診て治療します。
気・血・津液は、天候・精神状態・普段の生活習慣・食生活・環境などによって日々変化しています。中医学では、このような部分も加味して治療方針を考えます。
現代医学は、目の病であれば目を、耳の病であれば耳をといった、局所(悪い部分)を診ることが主です。
検査結果
後の対応
体調の優れない状態を中医学では未病(みびょう)と呼び、気・血・津液のバランスが崩れている状態です。
「未病先治」といって、未病の段階で治療して体質改善を行っておくと、不調が改善していきますし、病気を予防することができます。予防養生は中医学の得意とするところです。
病院に行っても検査で異常はなく、病名も診断されず、「気のせいでしょう」「ストレスでしょう」などと言われることが多いです。

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