コラム

2019/07/27
漢方薬を正しく服用するためには。

当院に治療へ来る患者様から度々、漢方の相談や「漢方の効果がないのですが…」、「漢方を服用しているが体調が思わしくない感じがする」などとお話を聞くことが多く、今回このようなブログを掲載させて頂きました。

 

クリニックや病院などで漢方薬を処方して頂く際のご参考になれば幸いです。

 

日本の大学医学部での東洋医学に関する学習は基本概論だけで少ないため、全ての医師が東洋医学・漢方に関して精通しているとは限りません。もちろん、個人で再度東洋医学の勉強に励み、本場へ留学したり、学識を深めている先生も沢山おります。

本質的な話として、漢方薬は本来、病名に対して漢方薬の処方を出すものではございません。

患者さんの自覚症状・体質を把握し、体力の強弱・病の進行具合、病位、病性なるものを把握して出されるのが本来の漢方薬の出し方なのですが、専門外の医師が本質的な部分を理解していないために、西洋薬の様に、病名・症状に対して漢方薬を出しています。その為、体質等に適合していないと効果が出ない場合があります。

 

医師が漢方に精通しているかどうかの見分け方として、症状以外に対して嗜好や、普段の生活状況、食欲、睡眠、便通などの様々な角度から問診を行っているか

そして、脈の打ち方を診ているか、舌の色や形、舌に付着している苔の具合を診ているか

これらの診察行為を行わなければ、患者の体質や病位・病性を把握出来ませんので、適格な漢方を処方することは難しいかと思われます。

(※注意が必要なのが、体質を判断していなくても、まれに一致することがあり、そのような場合効果がでることがあります。また、舌や脈をみているからといって、体質を判断しているとは限らない場合もあります。)

 

ちなみに、脈は、脈の打つ速さ、力加減、細いか太いか、浮いているか沈んでいるか等の数種類の脈に振り分け、病質【体質(寒・熱)】、病位【病の進行具合】を診ております。

 

 

漢方薬を頂く際は、上記の診察(体質判断など適格な処方)を行っている所が良いかと思います。

あるいは、漢方専門のクリニック等での受診をおすすめ致します。

 

 

吉祥寺 中医学に基づく 体質改善

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

2019/07/28
おすすめ漢方薬一覧

2019年7月3日から、コラムにおすすめの漢方薬をご紹介してきました。

以下一覧を載せておきます。

 

コラム『アトピー性皮膚炎』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190703-955/

 

コラム『喘息の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190705-967/

 

コラム『突発性難聴の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190707-988/

 

コラム『過敏性腸症候群の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190709-997/

 

コラム『自律神経失調症の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190710-1009/

 

コラム『遺精の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190712-1021/

 

コラム『うつ病の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190713-1030/

 

コラム『更年期障害の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190714-1042/

 

コラム『頭痛の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190716-1054/

 

コラム『冷え性の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190717-1063/

 

コラム『男性更年期障害の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190719-1075/

 

コラム『腰部脊柱管狭窄症の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190720-1087/

 

コラム『顔面神経麻痺の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190721-1102/

 

コラム『不眠症の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190723-1111/

 

コラム『不妊症の漢方薬』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190724-1120/

 

 

 

吉祥寺 中医学に基づく 体質改善

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院 

2019/08/07
暑さとアトピー

体に熱がこもっているタイプのアトピー性皮膚炎の方は、最近の暑さ(と湿度)に影響を受けやすいです。

体にこもっている熱感をどうにかしないことには、痒みも治まりません。

冷たいものをとったり、冷やすという方法だけでは熱感がなくなることはありません。(胃腸が冷えてしまい逆効果になることも!)

根本から改善していくことをオススメいたします。

 

皮膚の炎症が強い、皮膚が赤い、肌が乾燥している、肌に灼熱感が強い、のぼせ・ほてりがある、顔が赤い等があれば体に熱がこもっているタイプかもしれません。

 

中医学には、「清熱(せいねつ)」といって体にこもった熱を取り去る治療がございます。

清熱作用がある漢方薬を飲んだり、薬膳として食材をとったり、鍼治療でツボを刺激して体にこもった熱を取り去っていきます。

当院は鍼灸院なので、清熱を行なう場合は、清熱作用のあるツボを刺激していきます。

そのほか、その方の体質に合ったツボを刺激して体質改善によるアトピー性皮膚炎の治療を行なっています。

 

当院のアトピー性皮膚炎の治療に関しては下記も参考にしてみてください。

https://www.dokutoruyo.com/atopy/

 

吉祥寺 中医学に基づく アトピー性皮膚炎 

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

2019/08/17
鍼灸と妊娠率のお話

鍼灸の不妊治療は古くから行われており、高い効果があると実証されております。

 

 

2002年にドイツと中国の合同研究チームが、鍼灸治療が不妊症の効果があると、アメリカの生殖医療学会誌で報告をしております。

調査は人工授精を受ける160人の女性を対象に行われました。

あらかじめ、2つのグループに分け、一方のグループに鍼灸治療を行ったところ妊娠率は42.5%でした。そして鍼灸治療を行ってないグループの妊娠率は26.3%でした。

人工授精の妊娠率は、3割位だと言われておりますから、この結果はかなりの高い数値と言えるでしょう。

 

 

また、英国医師会誌「BMJ」の2009年2月7日付けオンライン版では、体外受精を受ける女性が、同時に鍼灸治療を受けると、妊娠の確立が65%高くなることが紹介されております。

鍼灸の不妊治療は世界中で注目されております。

 

 

 

当院の不妊症の治療は下記を参考にしてみてください。

https://www.dokutoruyo.com/woman/

 

 

吉祥寺 中医学に基づく 不妊治療

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門楊中医鍼灸院

 

2019/08/18
中医鍼灸による不妊治療

中医鍼灸(中医学に基づく鍼灸療法)は、対症療法(局所的な治療)だけを行ないません。

不妊症の場合、おへその下に鍼やお灸をすることはございますが、全身にあるツボも刺激していきます。

つまり中医鍼灸は、体質改善をして体の不定愁訴や内部環境を整えて着床しやすい元気な体づくりをしていく治療であります。

 

中医鍼灸がもっとも重要視している点は体づくりです。

不妊症のための治療といっても特殊な薬や方法を用いる訳ではなく、体に元々備わっている自然な体のリズムを取り戻すこと、自然に妊娠しやすい体に導いていくことを目指します。

 

中医鍼灸は、不妊治療といっても、体に負担をかけるどころか、

元よりも心身ともに元気になるというところが一番のメリットです。

 

もともと体力のあまりない方など、妊娠前から体作りをしておけば出産でエネルギーを使い果たすことなく体力的に楽に子育てをすることができるでしょう。

 

体外受精などの西洋医学の治療をされる場合でもきちんとした体作りをすることが、まずは大切です。

排卵誘発剤、ホルモン剤などの西洋医学的治療を受けている場合でも中医鍼灸を併用することによって、着床率を高め、副作用を軽減することが可能です。

 

中医鍼灸では、体質によって治療が異なります。

体質の見極めが、(不妊)治療の大きなポイントとなります。

 

中医学による不妊治療の基本は、

女性の場合は、卵子の質を良くすること。

男性の場合は、精子の質を良くすることです。

 

ただし、それで妊娠が必ず出来るというものではありません。

 

質の良い卵子と精子が結びついて受精卵となって、その卵子が育つ子宮内の環境が整っていなければ、うまく着床できなかったり、着床しても育たなかったりということになりがち。

 

ですので、「質の良い卵子と精子」「柔らかくて温かい子宮内膜」という二つの条件を整えるのには、まず体質の見極めが大切なのです。

細かい体質の見極めを行うのには施術者が中医鍼灸という理論を把握していないと難しいかと思います。

中医鍼灸は鍼灸の先生が必ず行っている訳ではございません。

残念ながら日本では少数派に属します。

理論の学習(日本の学校では基礎概念の学習に留まっております)とそれなりの臨床経験が必要だからです。

 

体質の例をあげたいと思います。

「陽虚」タイプ。

体が冷えていて温める力が極端に不足している体質で、

卵胞の育ちが悪く、女性ホルモンの分泌も不十分になり、なかなか妊娠することができません。

排卵誘発剤やホルモン補充剤を使って受精しても、子宮内の環境が整ってないため、受精卵が育ちづらく、流産しやすくなってしまうのです。

 

「瘀血」タイプ。

血の巡りが悪く、凝りや張りが出やすく、体の新陳代謝も低下し、体内に老廃物が溜まりやすい体質です。

瘀血がありますと、十分な血液が子宮内に届かず、内膜の状態に問題が起こりやすくなり、着床がうまくいかなくなってしまいます。

 

人の体質や体の状態をしっかりと見極め、一人ひとりの体に応じた治療が出来るのが中医鍼灸の最大な特徴です。

 

当院の不妊症の治療は下記を参考にしてみてください。

https://www.dokutoruyo.com/woman/

 

吉祥寺 中医学に基づく 不妊治療

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

 

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