埼玉県在住 60歳 女性
10年くらい前に関節リウマチを発症。
年を追うごとに関節が変形していき、痛みが増してきたそうです。
当院を受診される前には、起床時に手指の関節がこわばり、痛みが伴い、非常につらい状態だったそうです。
そして、息子さんの友人が当院でアトピー治療を受け、症状が改善されたことを知り、関節リウマチも体質改善の治療を受ければ多少症状も緩和するのではないかと思い、母親に当院の受診を薦め受診される事になりました。
最初お見えになった時は、特に手指の関節の症状がひどく、指が曲げづらいため家事を行なうのも非常に困難だとおっしゃっていました。
また、膝関節も多少腫れて、手指関節ほどではなかったのですが、痛みが伴っているということでした。
問診をしたところ、
・水仕事をしたり、朝方に痛みが多い
・痛みは冷えると起こりやすい
・患部をさすったり、入浴後など、体が温まるといくぶん関節が動きやすくなる
・耳鳴りがしやすい
・腰も常に痛い
・トイレが近い
ということでした。
中医学では、このような症状が出るということは、「腎」のエネルギーが不足していると考えます。
この「腎」のエネルギーが不足すると、骨の病も起こりやすくなると考えられています。
脈診:脈が遅く細い感じ。これは体が冷え、「血」が不足気味だということを表しています。
舌診:痩せて細長く、色は淡紫紅、苔は薄く白く、少々苔の上に水分が多い様な感じ。
これは、体が冷えて水分代謝が良くないという事、また舌が痩せているのは、「血」の不足、色が淡紫紅というのは、「血」の不足と冷えを表しています。
問診、脈診、舌診などから総合的に考えた場合、「血虚寒滞経絡」「腎陽不足」という中医学の病証に当てはまりました。
ですので、「血」を補い、体を温めていき、流れをよくするとともに、「腎」のエネルギーを補充しつつも体を温めてあげる力を体内から出るように治療を行いました。
当院が、週2回の通院をすすめたところ、本人の希望で週3回の通院治療を3か月ほど行うことになりました。
最初の2か月はこれといった変化は見られませんでしたが、朝の手指のこわばり感は多少軽減しているような感じはあったようです。
3か月目の治療が終えるころには、朝の手指のこわばりがなくなり、手指も動きやすくなり、痛みも軽減してきたので、多少家事がしやすくなってきたとのことでした。
4ヶ月目からは、週2回のペースを3ヶ月続けて行きました。
この頃から、回数を追うごとに体調も良くなり、冷えも感じなくなってきたそうです。
その後、毎年、秋口に撮っている骨のレントゲンを撮影した所 、「毎年少しずつではあった骨の変形が止まっている」と整形外科医に言われたそうです。
それでご本人は、「鍼灸治療が効いている」と実感されたそうです。
「通院は大変だったが頑張ったかいがあった」とおっしゃっていました。
そして、その年の12月末までは、週二回のペースで通院されましたが、翌年からは症状も安定してきて、手指のこわばりも無く、痛みも出て来ないので、週一のペースで半年通院して頂くことにしました。
その後の症状はずっと安定しており、梅雨時も問題なく過ごせました。
7月位から2週間に一度と、通院のペースを更にダウンさせました。
そして、その年の秋口の骨のレントゲン検査では 、やはり骨の変形が進んでおらず止まっている状態で、血液検査でもリウマチ因子がマイナスになっていますという嬉しい報告を受けました。
その後、もう半年、本人の希望で通院を続けられ、翌年の春に当院の通院生活を卒業されました。
この方はトータルで、2年半位通院されました。
遠い所を良く頑張って通院されたと思います。
そのかいがあってリウマチ因子がマイナスになり、骨の変形が止まっている状態を保つ事ができるようになりました。
もちろん、痛みもなくなり、朝方の手指のこわばりも無くなり、家事も出来るようになりました。
この方からは毎年、年賀状を頂くのですが、元気で過ごしていて、関節痛は起きていないという報告を受けております。
関節リウマチは早期発見、早期治療で症状が大幅に改善されます。
早期治療では、症状を和らげるだけでなく病気の進行を止め、将来、骨破壊に至るのを抑えることが可能になり、予後に差が出てきます。
そのため、 西洋医学と中国医学を併用するとより効果が得られると考えます。
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吉祥寺 中医学に基づく 関節リウマチ 治療
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院