胃下垂に関しての説明になります。
中医学では、胃下垂を「脾胃虚弱」「中気下陥」と判断しています。
要するに、胃の働きが弱いので、栄養素の消化吸収がし辛くなり、そのために、エネルギーの生産量が少なくなっている状態のことです。
まったく生産されないわけではありませんが、慢性的にエネルギーの不足状態が続いており、内臓をささえる力や持ち上げる力が不足してしまい、胃下垂状態を起こしているのです。
当院には胃下垂を訴えて来院される患者様がいらっしゃいます。ただ、一般的には、胃下垂に鍼灸治療が適していることをご存じない方が多いようです。
中医学では、どのように治療を行なうのかといいますと、胃の働きを活発にし、かつ正常な働きになるようにお手当てをしていきます。
そうすることで、食欲が増し、エネルギーの生産量が上がります。
そして、エネルギーを上へ持ち上げ運ぶツボに刺激を与えます。それをキープさせる力も蓄えさせていきます。
胃の症状だからといって、胃の周りだけに鍼治療を施すのではなく、「胃下垂を起こす原因」に対して体全体の関係のあるツボにも刺激を与えます。
3ヶ月~半年、1年と治療を続けていきます。
それにより段々と「脾胃虚弱」が改善され、胃下垂の症状も緩和して来ます。
胃下垂の状態が緩和することで、長年の胃の不快症状も改善されます。
改善に対しては個人差があります。年齢、罹患した年数、あとは鍼治療を受けるペースなどによって変化します。
そして、最大なのは胃下垂の度数にもよります。
軽度の1~2度の方は改善が見られやすいです。
完全に胃下垂状態が改善されなくても、胃の不快な症状は改善されます。
ですので、そのために起きていたストレスなどが緩和し、気持ちも楽になるかと思います。
人間の精神衛生は良いコンディションを維持して行くには欠かせないものです。以上のことを踏まえて鍼治療を受けてみるのも良いかと思います。
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吉祥寺 中医学に基づく 胃下垂 治療
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院