Sさん、53歳女性。
痩せ型。
一昨年閉経したのですが、48歳頃から、頭痛・寝汗・肩凝り・めまい・イライラなどの症状が出たそうです。
内科と婦人科を受診し、更年期障害と診断されました。
ホルモン剤や精神安定剤を服用したのですが、症状は変わらず、血圧も上昇傾向に有り、時々、指先にしびれを生じるようになったそうです。
ご友人の紹介で当院を受診されました。
当院で細かくお話を聞いたところ、ここ数年、すぐにのぼせるようになり、体や顔が熱くほてるということでした。
また、これらの症状を我慢していると、イライラして、肩がこったり、偏頭痛が起こるとのことでした。
舌診と脈診を行なうと、舌の色は赤く乾燥気味、脈は速く細いが少々はねる打ち方をしていました。
診察の結果 、この方は「肝陽上亢」タイプであるということが分かりました。
更年期になると、人によっては、「肝」に貯蔵されている血が不足しがちになります。
「肝」の潤いがなくなる状態を、中医学では、「肝陰虚の状態」といいます。
私たちの身体は「陰」と「陽」でバランスをとっています。
ですから、「陰虚」というと、「陰」が不足しているということになります。
そのため、Sさんは、「陽」が盛んになり、のぼせ、めまい、イライラを起こしていたのです。
これを中医学では「肝陽上亢証」と言うのです。
この方には、陰のエネルギーを補い、陽を抑える「滋陰養肝」という治療法でツボを選択し、お手当てを行なうことにしました。
約20回位の通院で、数年悩んでいた不定愁訴が改善されました。
下記のページもご参照ください。
当院について
https://www.dokutoruyo.com/about/
よくある質問
https://www.dokutoruyo.com/faq/
吉祥寺 中医学に基づく 更年期障害 治療
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院