コラム

2019-11-10
便秘~楊中医鍼灸院治療体験談16~

東京都武蔵野市在住 A.Sさん(59歳 女性)

 

 

 

下剤を飲むと便通はあるが、お腹が痛くなったり、少量ずつ何回も出て困っていたそうで、

ご友人の紹介で受診されました。

A.Sさんは、ここ2年ほど便秘で苦しんでいて、いろいろな市販の下剤を服用していたそうです。

 

しかし、なかなか便秘が改善されず、下剤を服用すれば排便には至るのですが、腹痛が起きたり、また何度もトイレへ行きたくなったり、或いは急に便意をもよおし、外出時に困ってしまうことがしばしあったそうです。

 

そのため、なんとかしてこの便秘を改善したいと、当院に治療を受けに来られました。

 

A.Sさんは、顔色が青白く、手足が冷えて、肌も乾燥気味、便は常にコロコロして硬いということでした。

また、食欲もあまりなく、疲れやすいということでした。

 

このような、体が冷えやすい方や、胃腸が弱く食欲がない方が下剤を服用すると、腹痛を起こしたり、何回も便意をもよおしたり、排便の量が少なくスッキリしないという症状が起こりやすいのです。

 

また、このような方は、下剤を使うことにより、かえって胃腸を冷やしてしまい、結果として便通を整える機能が弱くなることが多いです。

 

こうして、便秘を改善するはずが、かえって悪循環を繰り返すことになってしまっていたというわけです。

 

そこで、A.Sさんには、胃腸の機能を整え、食欲が出て、食べたものが吸収されやすくなるよう、体の活力エネルギーが活発になる治療をいたしました。

また、体の冷えも改善されるように体調を整え、便秘の症状を少しずつ改善していきました。

これらの目的に沿った治療を週2回のペースで10回くらい行なっていくうちに、段々と腹痛もなくなり、体の冷えもとれていきました。

 

その結果、便も硬くならず、スムーズに排便が出来るようになり、下剤を服用しなくても済むようになりました。

 

大切なのは、便秘を起こす原因を追究して、改善することなのです。

便秘だからといって短絡的に下剤を飲んで、お腹を下せば良いわけではないのです。

 

また、治療も集中的に進めていくことが結果として早く治っていくことに繋がります。

治療期間をあまり長くおかないことも症状の改善には必要です。

 

便秘の治療だけではありませんが、鍼灸治療は刺激療法ですので、1回1回の刺激を体に蓄えていくことが大事です。

10回の治療を1か月そこそこで受けてしまえば、それだけ結果が早く出ますが、10回の治療をダラダラと長期間で受けても、結果は出づらくなります。

ですから、当院としては、どんな病や症状でも、治療を無駄にしないためにも、なるべく間隔を空け過ぎずに、治療を受けてほしいと思っております。

 

 

吉祥寺 中医学に基づく 便秘 

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

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