後遺症に対して、劇的な効果を望む方は多いです。
しかし、残念ながら、後遺症に対して、鍼灸治療をしたからといって、劇的な効果が発揮されることは少ないのです。
ただ、程度によって、改善の余地はありますし、後遺症の重い方でも、全く効果がないという訳ではございません。
鍼灸治療の最大の目的は、病後の体力回復への後押しと再発予防と考えていただきたいです。
中医学では、大きな病気の後は、体内に存在している生命エネルギー(気や血)がかなり消耗してしまうと考えます。ゆえに、体力回復に時間がかかってしまいます。
大病後は、体力を回復させるお手当てが必要です。
体力を底上げしてあげる治療を行ない、元気を取り戻せるようにいたします。
体力がなければ、なかなかリハビリをする気になれなかったり、前向きになれず気持ち的にも沈んでしまったりします。体力・元気をアップさせることが非常に大切なのです。
エネルギーを補充するお手当てとともに、中医学では、一人ひとりにあったタイプ別に治療を行ないます。
体力アップの治療が最大の目的です。
そして、鍼灸治療を行なうことにより、再発を起こさせない体づくりをし、薬の服用との相乗効果を出させ、血圧の上昇をコントロールします。
鍼灸治療を受けることによって、体の新陳代謝も徐々に良くなり、血流が促進されていきます。
血流が促進すれば、疲労物質もたまらなくなっていきます。
そして、筋肉の動きなども良くなり、体調も良い方向にむかっていくのです。
ストレスがたまりやすいので、定期的に鍼灸治療を受ければ、精神緩和にもつながり、ストレスも徐々に解消されていきます。
鍼灸治療で完全に元の状態に戻すという考えではなく、二次的三次的な効果のために受診されたほうが良いかと思います。
それによって、体調が良い方向に維持されれば、毎日の生活も明るく楽しいものになっていくことと思います。
当院で定期的に鍼灸治療を受診されている方には、体調も良く、治療後は体が軽くなる感じがするとおっしゃっていただけます。
中年の方などは、仕事にも復帰している方も多くいらっしゃいます。
吉祥寺 中医学に基づく 脳卒中後遺症
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院