東京都国分寺市在住、4歳の男の子
小児喘息。
活力がない、声が小さい、すぐに疲れてしまい家にいたがる、風を引きやすい、食が細い、軟便、時々排便回数が多い、白い痰、舌質が淡い、舌苔が白い
という状態でした。
中医学的には、「脾気虚」タイプの喘息になります。このタイプは、胃腸が弱く食が細いために、食べ物から栄養を吸収する力が弱くなっています。そのために、体の抵抗力も弱まって、風邪を引きやすくなっていると考えられます。
この「脾気虚」があることによって、喘息発作が起こりやすくなってしまっていたのです。
そこで、「益気健脾」という方針で、胃腸を強くしてあげて、食欲が増すようにし、栄養の吸収も良くして、体力をつけるように促してあげるという治療を行ないました。
一般的に、小児が罹りやすい病は、風邪とか胃腸の病気が多いです。
中医学では、このような場合、背中の正中線上にあるツボをよく使います。
背中の正中線上にあるツボのルートを「督脈」と言います。
「督脈」には、全てを監督・調整する作用があり、また、元気を補充する作用のツボを多くあります。そのツボの中に、「肺」の機能や「胃腸」の機能を整えるツボがあるのです。
この4歳の男の子は、当院の治療を3回受けました。
あとは、家庭で「督脈」を温めてもらうようにしました。
喘息はあまり起こらなくなり、喘息発作が起きても、すぐにおさまるようになったそうです。
東京 中医学に基づく 喘息治療
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院