コラム

2019-10-06
不眠とのぼせ、高血圧~楊中医鍼灸院治療体験談3~

神奈川県川崎市在住O.Kさん

 

この方は、不眠とのぼせ、高血圧を訴え、当院へ来られました。

午後になると、手足や顔がほてり、血圧が上がり、のぼせを感じ、不眠になっているということが特徴でした。

 

病院で処方された入眠剤を服用すれば、寝つきやすくはなったのですが、顔のほてり・血圧のほうは安定しない状態が続いたので、親戚の紹介で、当院を受診されました。

 

問診や舌診などを行なった結果、「肝陽上亢(かんようじょうこう)タイプ」であると判断いたしました。

肝陽上亢とは、簡単に説明すると「体を温めるエネルギーが過剰になりすぎて、体の上部にその熱が集まってしまった状態であります。

 

このタイプのほてりの原因は、身体を温め過ぎないように熱を抑える機能(車でいえばラジエーターのような機能)が失調してしまうことにあります。

その結果、ほてり・のぼせ・血圧上昇・入眠困難といった症状を起こしてしまったのです。

 

本来、人間の身体は午後になると、段々と活動を抑えていくようになっています。

暗くなれば、自然と体の動きも穏やかになり、睡眠をとろうとするのです。

しかし、このO.Kさんの場合は、その自然な形が崩れてしまっていました。

 

そこで、当院ではこの崩れを正常に戻してあげるために、肝陽上亢タイプの治療に対して、「平肝潜陽(へいかんせんよう)」という治則をとり、治療を行ないました。

平肝潜陽とは、上がっているエネルギーを下方に下げる治療です。

 

O.Kさんには、体の上部に過剰になりすぎた体をエネルギー(体を温めるエネルギー)を鎮めて、元あった場所(この方の場合は、肝)に収めてあげるツボを選んで治療を行ないました。

 

その結果、体の中の温めるエネルギーと、滋養するエネルギーのバランスがとれるようになり、のぼせる等の症状も自然と消失していきました。

 

 

当院の不眠症の治療に関して↓

https://www.dokutoruyo.com/fuan/

 

 

吉祥寺 中医学に基づく 不眠 のぼせ 高血圧

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

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