インフルエンザとは?
インフルエンザとはすなわち流行性の風邪です。インフルエンザウィルスによって引き起こされる急性呼吸器官の伝染病です。
潜伏期間は約1~3日間で、病状は急な高熱、悪寒、頭痛、全身の痛みなどの症状が出ます。人によっては、消化器系の症状が出る方も居ます。ご高齢の方や慢性的な呼吸器系の病をお持ちの方は、同時に肺炎を引き起こす可能性があります。
インフルエンザの感染源は患者と潜伏期間の方、感染ルートは飛沫伝染で、人の出入りの多い所や人込みの中で感染しやすいかといえます。
普通の風邪とインフルエンザの違いは?
普通の風邪とインフルエンザには、大きな区別があります。
普通の風邪は急性上気道感染と呼ばれ、特徴は病原体が複雑多様で、一般 にハッキリとした全身症状は無く、クシャミや鼻水などの症状が出ます。
インフルエンザの場合は、病原体は独特なインフルエンザウィルスで流行期は一般 に冬春です。特徴は、発病速度が速い、伝染性が強い、発病率が高い、症状は一般 的に凄まじいという点です。発病者は、高熱、寒気、頭痛、全身の関節痛などの重い全身症状が出て、ひどい場合は肺炎、心筋炎を引き起こしたり、死に至る場合があります。
インフルエンザワクチンは効果がありますか?
現在の医学界には、インフルエンザを治療する特効薬は御座いません。
但し、インフルエンザのワクチン接種は、最も有効なインフルエンザを予防する方法となっています。
ワクチン接種に適する方
6ヶ月以上の児童及び成人。
特に接種した方が良い方、6ヶ月~1才の児童、60歳以上の方、感染しやすい人と一緒に居住を共にする方、介護や看護する方、感染しやすい人とよく接触をする医療機関の方、託児所や幼稚園に関係の有る方、先天性または後天性の免疫欠陥患者、循環器系や呼吸器系もしくは慢性腎機能不全などの慢性疾病者。
ワクチン接種が適してない方
鶏卵、鶏卵タンパク質、免疫活性化物質のアレルギーのある方。高熱や急性の感染者。過去にワクチンを接種して不良反応が出た方。
接種後の注意点
接種した日は、入浴を控えること。ビタミン及び水分を補うこと。室内の空気の通 りよくすること。睡眠を十分に保つ事。しっかり手洗いを行う。人が多い公共場所はさけること。
妊婦さんのワクチン接種は?
妊娠している方は医師の指示にしたがい、必要な場合のみワクチンを接種して下さい。
ちなみに、中医学では予防養生のために、インフルエンザが流行る時期に、板藍根と言う生薬を煎じて服用する事が有ります。板藍根には抗ウィルス作用があります。現代医学的な実験でも作用が認められています。漢方薬局で販売されていると思いますので、服用されて見たい方は漢方薬局へ問い合わせてみて下さいませ。副作用は御座いませんので、小さなお子さまから大人まで、長期に服用されても大丈夫です。