症状の概要
遺精とは性行為や自慰行為によらずに、無意識に精液が漏れる状態のことです。
遺精には“生理的遺精”と“病的遺精”の2つの分類があります。
“生理的遺精”
病気ではなく、代表的なものに夢精があります。夢精とは睡眠時に性的な夢を見て興奮し射精してしまうことです。思春期に多いとされています。また、覚醒時、性的刺激により射精をしてしまうものも病気とはみなしません。
“病的遺精”
覚醒しているときに、性的感情や刺激によって射精してしまうのは正常ですが、性的感情や刺激、勃起がない状態で度々、射精をしてしまうのは“病的遺精”であります。この場合は治療をする必要があります。
原因
脊髄疾患、前立腺炎、長期の禁欲、精神疲労などがあります。
西洋医学的な治療
治療は原因疾患があれば、原因疾患の治療を行います。
当院での治療法
中医学では、体内の崩れたエネルギー(気・血・津液)のバランスを整えて治療していきます。
そのため、ひとりひとりのタイプを見極めてツボを決めていきます。
遺精は、体内のエネルギー(気や血など)のバランスが崩れることによって精液を留めておけずに精液が漏れてしまいます。
中医学的な治療
中医学ではタイプ別にわけて治療を行っていきます。
心腎不交:身体の熱を冷ますエネルギー (水)と熱(火)のバランスが崩れて精液を留めておけずに漏れてしまうタイプ。
症状:寝つけない・早朝覚醒・多夢・健忘・動悸・めまい・耳鳴り・足腰が怠い・手足のほてりなど。
治則:清心泄火・滋陰安神(心の熱を下げて腎陰をふやし、火と水のバランスをとる治療。)
腎虚不固:腎気が不足することによって精液を留めておくことができずに漏れてしまうタイプ。
症状:排尿異常・性欲減退・精神疲労・聴力減退・足腰が怠い・耳鳴り・めまい・健忘など。
治則:補益腎気・固渋精液(腎気を増やし精液の漏れを防ぐ治療。)
心脾両虚:心と消化器の働きが低下し、エネルギー(気血)が不足して精液が漏れてしまうタイプ。
症状:食欲減退・不眠・多夢・動悸・四肢の怠さ・軟便・動悸・健忘・泥状便・精神疲労・倦怠感など。
治則:補脾養心・益気摂精(心と脾の働きを改善し、気を増させて、精液の漏れを防ぐ治療。)
当院からのメッセージ
中医学による分類は上記以外のタイプもあります。一人一人の症状の違いをきちんと把握して身体のエネルギーバランスを整えていきます。
症状がなかなか改善しない方は一度、中医学を専門とする鍼灸院や漢方薬局を受診されることをおすすめ致します。
当院でも伝統的な中医学(東洋医学)による鍼灸治療によって、体質改善・症状改善を行っておりますので、一人でお悩みにならずに、お気軽にご相談下さい。
当院の治療に関しては下記もご参照ください。
治療の流れ
https://www.dokutoruyo.com/about/#a3
治療方針
https://www.dokutoruyo.com/about/#a4
カッピングについて
https://www.dokutoruyo.com/about/#a6
中医学について
https://www.dokutoruyo.com/medicine/
当院について
https://www.dokutoruyo.com/about/
お問い合わせ
https://www.dokutoruyo.com/contact/
吉祥寺 中医学に基づく 遺精
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院