当院の日常
- 2019/06/30
- 研修ノート 気について
おはようございます。
楊中医鍼灸院のホームページ、ブログをいつもご覧いただきありがとうございます。
6月から楊中医鍼灸院で研修をさせていただいております村松明子と申します。
まだ鍼灸学校1年生です。
これから3年後の国家試験合格を目指して、学内での学科や実技の勉強はもちろんですが、学外ではこちらの楊中医鍼灸院での研修を通じてたくさんの勉強をして、皆様のお役にたてる鍼灸師になれるよう頑張りたいとおもいます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
今日はいま勉強している事を紹介させていただきたいと思います。
気 について
鍼灸や、漢方などの中医学には気、血、津液、精と言われる独特の概念があります。
今日はその中から 気 についてお話したいと思います。
日常の中の会話や、生活の中にも
お元気ですか?
気の毒ですね。
気分がいい。
気にしないでください。
気のせいかな などなど
たくさん 気 という字を汎用しています。
その 気 は目に見えないものだと思いますが、確かに有るものとして会話の中にも概念的に存在しています。
気 とは生命活動そのものであり、目には見えませんが、機能として私たちの身体の中を巡り働いています。
私たち人体の中にあるといわれる気は
自然からの清気
水穀の精微
先天の精
からつくられます。
清気とは、呼吸によって得られる酸素などを想像していただけるといいと思います。
水穀の精微とは、普段私たちは食べ物として、別の命を頂いて、糖質やたんぱく質、ビタミンなどを消化や吸収で得ています。その時に生成され取り込まれるものだと想像してみてください。
先天の精は私たちが産まれてくる前のひとつの受精卵の時からお父さん、お母さんから与えられたエネルギーのこと。
清気、水穀の精微、先天の精たちはそれぞれが必要に応じて 気として機能できるよう、適切な状態で身体の中に保存されています。
また 気 はその働き方によって大きく次の4つにグループ分けがされています。
宗気 そうき
営気 えいき
衛気 えき
原気 げんき
この4つの気は 主に肺、脾、腎という
中医学のなかで分類されている五臓六腑の機能部門の中でつくられます。
身体の中から皮膚の表面まで、これらの気たちは隅々に行き渡り、主に5つの生理的な働きをしてくれます。
1、推動(すいどう)作用
身体の中に存在しているあらゆる液体の流れを文字通り推進させ、動かしてくれる働き。身長が伸びるなどの発育も、この作用が働いています。
2、温煦(おんく)作用
先ほどの推動作用によって、熱も産生されます。その熱により身体を適度に温め、体温を保つ働き。巡りがよくなるとぽかぽかしてくるのは、気の温煦作用によるもの。
3、防御(ぼうぎょ)作用
身体の表面、皮膚の表面や、口のなかから肛門までの粘膜の表面、身体の外側を保護し、外邪と呼ばれる様々なものが身体の中に入って来たり、入って来て悪さをしないように守ってくれる働き。
4、固摂(こせつ)作用
身体の中を保つ水分や液体、エネルギーなどが身体の外や脈の外へと漏れ出ないようにすること、汗や尿もたくさん出過ぎてしまうと身体はカラカラに乾いてしまうので、丁度よい量になるようにと調整してくれる働き。
私が今目指している鍼灸師の仕事は
この気の働きをよくしたり、量が足りていなければ増やすようにしたり、流れや巡りがよくないところの詰まりを取り除いたりして、調整することがとても大事な仕事となります。
今日は
いま勉強している 気 についてのお話でした。
これからも少しずつ、勉強したことなどを書かせていただきたいと思います。
じめじめの時期がまだしばらく続きます。
このじめじめ → 湿気のことを
中医学では 湿 と呼びますが
これは 五臓六腑のなかの 胃や脾が苦手とするものなのだそうです。
そういえば、なんだか梅雨入りしてから食欲が落ちたなあ、気分がなんとなく優れないなあ、力がどうも入らないなあ…ということはありませんか?
もしなにかそのような感覚を感じられたら
それは胃や脾のエネルギーがちょっと落ちてますよ、というサイン。
そんな時は楊中医鍼灸院にご相談ください。
お待ちしています。
- 2019/11/15
- 仙洞巌最勝寺&仏手洞 2019年台湾研修①
港近くにあるパワースポット(?)へ行ってきました。
仙洞巌最勝寺は、洞窟の中に寺院があるという珍しい場所。
岩を彫ってつくられた仏像が何体もありました。
仙洞巌の隣には佛手洞という場所があり、洞窟を進んで行くと、
「仏様の手形」が天井にみえます。(写真右下)
自然に出来たというからビックリ。
佛手洞を奥まで進んでいるとき、
途中途中の壁には、人が座ったり寝転んだりできるくらいのスペース(くぼみ)がありました。
「防空」と書かれているその場所は、あとで聞いたところ、やはり防空壕に使われていたそうです。
我々が行ったときは、大雨だったためか、ほかに観光客もおらず、
ゆっくりと歴史を感じることができました。
以下のサイトを参考にしてみください。
(以下、抜粋)
基隆旅遊網 - 仙洞巌
https://tour.klcg.gov.tw/jp/attractions/temples/%E4%BB%99%E6%B4%9E%E5%B7%8C/
「仙洞巌」は基隆市中山区仙洞里に位置しています。仙人がここで修行して天に昇ったという噂があるため、「仙洞」と呼ばれているそうです。数万年の波による浸食で特殊な浸食洞景観が形成された考えられています。かつてこの洞窟は海と繋がっていたため、中に立つと岩を打つ波の音が聞こえると言われ、「仙洞聴潮」とも称されます。八つの基隆名景色の一つでしたが、港が建設された後、洞窟内では昔のような迫力のある波音は聞こえなくなりました。 深さ80メートルある「仙洞巌」は基隆で最大の浸食洞とされます。外から見ると鐘の形に見えます。洞窟の中に入ると「爪」字型に分枝した通路が見えます。主洞、左洞、右洞の3つのメインの洞窟からなっています。洞窟内に設けられた廟には参拝者が絶えず訪れます。「圓通宝殿」と呼ばれる主洞には観音菩薩が祀られています。 比較的広い右洞には三宝佛祖が祀られています。洞窟の両側の壁に観音菩薩像、文殊菩薩騎獅像、普賢菩薩騎象像、地蔵菩薩像、大勢至菩薩像などの凛々しくて立派な仏像が彫られています。他にも、日本統治時代に彫られた観音菩薩石像や清朝時代に洞窟の壁に描かれた文人墨客の作品などが見られます。 長さ80メートルある左洞は最も神秘的で冒険心をくすぐる構造を持つため、探険好きの旅行者に好まれています。洞窟内の歩道には一人しか入れないため、「一線天」と名高い名称がついています。曲りくねった通路に道幅と高さの変化が大きいため、しゃがみながら進むこともあります。特に有名な箇所があり、そこでは天井の相当低い通路をしゃがんで通ると、視野が急に開けるため、驚きと感動を与える体験が出来ます。洞窟内の「仙卓」と「仙床」と呼ばれる面白い構造も見どころです。「仙卓」はテーブルに見える大きな四角の石のことです。「仙卓」の向かっている両側の壁に大小各1つずつベッドに見える凹んだ平台が「仙床」です。これらは仙洞巌の物語の一部になっています。
基隆旅遊網 - 仏手洞
https://tour.klcg.gov.tw/jp/attractions/historical/%E4%BD%9B%E6%89%8B%E6%B4%9E/
仏手洞は仙洞巌から2、30mしか離れていない場所にあり、仙洞巌そばの歩道より階段を上って行く。こちらも天然の海蝕洞窟であり、日本統治時代には防空壕として使用されていた。また、以前は洞窟内に蝙蝠が棲息していたことから、早期はコウモリ洞窟と呼ばれていた。数年前に基隆市政府により人文景観区として再整備され、滑り止め用に小砂利歩道も舗設された。 仏手洞という名は洞窟の奥深くにある石壁の上方に、手のひらと五本指のような節理が天然風化により形成され、まるで仏の手形のようであり、更に「仙洞巌」の隣に位置していることから、「仏手洞」と名づけられた。仏手洞内には数本の歩道があって、それぞれ異なる洞窟に通じており、別世界の景観が見られる。洞穴に入るとまるで探検しているかのような新鮮さが味わえ、独特の涼しさは天然のクーラーのようで、非常に特殊である。 仏手洞は完全な状態で保存されている天然海蝕洞窟で、地面は元々ぬかるんでいたが、基隆市政府により洞窟外の環境整備、歩道舗設のほか、洞窟内にも小砂利を舗装し、照明設備の取付けも行なわれたため、観光に便利となった。しかし雨天時には洞窟内で水漏れが生じ、地面にも若干水が溜まるため、要注意である。 仏手洞は基隆港西岸コンテナセンター付近にあるため、仙洞巌や清仏戦争の戦死兵士記念碑、築港記念碑、白米甕砲台のパッケージコースにできるほか、普段なかなか見ることのないコンテナの積み下ろし作業を参観することも出来る。
吉祥寺 中医学に基づく 治療
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院
台湾研修 仙洞巌 仏手洞
- 2019/11/16
- ベビースターラーメン タピオカ味 2019年台湾研修②
台湾に到着し、ホテルへ移動。
チェックインして、荷物を部屋に置いてから、ホテル近くにあるコンビニへ。
そこで日本では見たことがないお菓子を発見。
ベビースターのタピオカ味。
ベビースターは食べたことがありましたが、
甘い味のベビースターは未体験。
しかもタピオカ味。
どんな味なのか、皆で試食。
袋を開けた瞬間、甘い香りがしました。
ポップコーンのキャラメル味を思い出す味でした。
甘くて美味しかったです。
人にもよるのでしょうが、甘すぎるということもありませんでした。
吉祥寺 中医学に基づく
鍼灸(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院
台湾
- 2019/11/17
- 18ビール 2019年台湾研修③
とある食事の席で、『ONLY 18 DAYS』とかかれた瓶ビールが登場。
現地の方によると、この18ビールは、瓶詰されてから賞味期限が18日しかないというビールのようで、とても新鮮なビール。
何軒か行ったコンビニでは見かけませんでした。
私(篠原)は、普段お酒を呑まないですが、18ビールは呑みやすく美味しく感じました。
皆さんも、台湾に行った際は、探してみてください。
ちなみにビールの中医学的効能は、
清熱解暑といって、体にこもった熱を冷まし、暑気当たりを解消することができ、暑い夏にピッタリ。
食欲増進作用や、利尿作用もあります。
冷えたビールは、体を冷やしてしまいますから、呑みすぎには注意です。
参考文献
東方栄養新書
吉祥寺 中医学に基づく
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院
台湾 ビール
- 2019/11/19
- 本場、台湾のタピオカ 2019年台湾研修④
中医学の本場、台湾に研修へ行ってきた話を引き続きしたいと思います。
今回は皆さんご存じ、タピオカのお話。
日本では、タピオカが流行っています。
当院のある吉祥寺にも、いたるところにタピオカのお店があります。
気付いたら、どんどん増えていました。
そんなタピオカの本場は台湾。
台湾でタピオカを飲んでみました。
我々が行ったのは、ちょうど宿泊したホテルの前にあった「珍煮丹」というお店。
氷の量や砂糖の量を選べました。
日本でも飲んだことはありましたが、味の違いはなさそうです。
タピオカの中医学的効能
中医学からみると、やはりタピオカにも効能があります。
ミルクティーなどの飲み物はおいておくとして、タピオカ自体の効能をみていきたいと思います。
平性の食材で、冷やしも温めもしません。
効能は、健脾・補気・補血です。
消化器を整え、エネルギーを生産する働きがあるようです。
注意したいのは、タピオカ自体は平性ですが、
冷たい飲み物に入っていますから、とうぜん飲みすぎれば冷えてしまうことも。
氷の調整ができるなら、せめて少な目で飲んだほうがよいでしょう。
参考文献
・現代の食卓に生かす「食物性味表」
先日、『ザ!世界仰天ニュース』を観ていて。
一般的に、タピオカの黒い色は、カラメルなどで色付けされていますが、
中には、イカスミ色素を使って色付けしていることもあるそうです。
甲殻類のアレルギーがある方の中には、イカやタコなどにも反応する方がいます。
テレビで紹介された女性も、甲殻類アレルギーで、イカやタコにも反応してしまうので、気を付けていたのですが、
コンビニで買ったタピオカミルクティー飲んだところ、冷や汗・強烈なめまい・吐き気が現れました。
成分表示をみると、イカの文字を発見し、気が付いたそうです。
アレルギーの有無にかかわらず、タピオカも体に入る食材として、きちんと意識しておくことは大切かなと思います。
吉祥寺 中医学に基づく
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院
台湾 タピオカ
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