ここの所、 当院へコロナ感染の後遺症への問い合わせがかなり増えてきており ます。
通院治療を受けている方も増加傾向にあります。
当院は中医学(東洋医学) 見地から伝統中医鍼灸で体質改善を専門的に行っているからかも知 れません。
まず、 中医学では患者様の体に出てきている症状起因を分析し体質別に振 り分け体質改善を進めて症状を改善していきます。
基本的な治療の方針には、「補腎益気」 と言って本来自分自身が持っている活力を刺激し自然治癒力を高め る事を指します。活力エネルギーチャージを意味します。
「健脾昇清」と言うのは、 食欲や消化器系統を整えて食欲を出して活力エネルギーを増産させる事を指します 。食欲が出て来れば、体を整えるエネルギーとなります。
「養肺宣気」とは、 肺の働きをパワーアップさせて活力エネルギーを体の中で回してあ げる事を指します。
中医学では腎と肺を整えることにより、 咽喉や鼻の症状不快感を緩和させ整えること事にも繋がります。
鼻詰まりの緩和にも良いです。
咽頭炎や咽喉に不快感が後遺症として出ている方にも良いかと…
そして、体全体の エネルギーチャージをして体のだるさ等を緩和させたりもします。
体が怠いのは元気がないからです。
元気がないと言うのは、 元々体内にあった活力エネルギーがコロナ感染で消失してしま ったからです。
元気が無い=元々あった活力エネルギー(元の気)がなくなってしまっ たから元気が無いとい うのであります。
又、症状別体質判断とは…
例として、 体が怠い重いこれは気のエネルギーが上に上がらず下がっている状 態を意味します。
そのため活動力のエネルギーを上に持ち上げるケアが必要となりま す。
その場合は、気陥タイプです。
気分が憂鬱でスッキリしない。悩ましい感じが生じる。気が体の中でス ムーズに回らなくなってしまった状態で気が渋滞を起こしてしまって いるので、気滞タイプとなります。
気持ちが塞がって心配や不安なことが有るがために生じます。
心身をリラックスさせて憂鬱な気分を緩和させていきます。
気の活動エネルギーをスムーズに動かす治療が必要となります。
こんな感じで、症状の起因タイプ別の分別診断は大切です。
一般的にただなんとなく自律神経を整えるとか、 血流を促す治療を行ってもコロナの後遺症治療には繋がりにくいと 思います。
最後に発想の転換で、体の体質把握や自然治癒力を整える中医学的な 取り組みで体のケアするのもコロナ後遺症治療の一手になるかと思 います。
鍼灸治療は、 体に負担なく体の治る力を活性化させることが可能な治療です。
百聞は一体験に非ずかと思います。
世の中には、鍼治療に関して食わず嫌いな方も多いのですが、 何時までも体調不良を継続させるのもどうかと、一個人では考えてお ります。
薬の服用で効果が得られないのであれば…
違う発想角度から体を整えるのも良いかと思います。