雨の日や曇りの日、なんだか体が重くてやる気が出ない…というのは、気のせいでも怠けでもなく、体と脳のメカニズム、そして中医学的(東洋医学的)な視点から見てもごく自然な反応です。
大きく分けると、理由は「自律神経」「脳内物質」「水分代謝」の3つにあります。
1. 自律神経の乱れ(低気圧の影響)
天気が悪い日は気圧が下がります。私たちの体は気圧が下がると、内耳(耳の奥)にあるセンサーがそれを感知し、自律神経の「副交感神経(体を休ませる神経)」を優位にします。
• 本来なら、日中は「交感神経(アクティブに動く神経)」が働いてやる気が出るはずなのですが、強制的にリラックスモード(お休みモード)に切り替わってしまうため、体がだるく、やる気が出なくなります。
2. 「幸せホルモン」セロトニンの減少
どんよりした天気で日光を浴びられないと、脳内で作られる「セロトニン」という神経伝達物質の分泌が減ってしまいます。
• セロトニンは気持ちをポジティブに保ち、活動性を高める役割を持っています。これが不足すると、気分がスッキリしなかったり、なんとなく落ち込んだり、やる気が起きなくなったりします。また、睡眠を促すメラトニンというホルモンのバランスも崩れるため、日中に強い眠気を感じることもあります。
3. 中医学(東洋医学)から見る「湿邪(しつじゃ)」の影響
雨の日やジメジメする日は、湿気が体に悪影響を及ぼす「湿邪(しつじゃ)余計な不必要な水湿を指す」に変化しやすい状態です。
• 中医学(東洋医学)では、体内の水分代謝をつかさどる「脾(ひ)」が湿気に弱いとされています。外の湿気が高くなると、体の中の余分な水分(水湿)がうまく排出できず、体に溜まりやすくなります。
• その結果、「体が重だるい」「頭が重い」「胃腸の調子がスッキリしない」といった症状を引き起こし、これが肉体的な「やる気のなさ」へと直結します。
少しでもラクに過ごすためのコツ
朝一番に部屋の照明を明るくする: 目から強い光を入れることで、脳に「朝が来た」と錯覚させ、セロトニンの分泌を促します。
軽いストレッチで血流を促す: 低気圧で滞りがちな血流を、関節を動かすことでスムーズにします。
温かい水分を摂る: 体を内側から温め、余分な水分を動かして「脾」の働きをサポートします。
天気が悪い日は、「今日は体が休息を求めている日なんだな」と割り切って、無理せず 60点くらいのエネルギーで過ごすのが一番の対策かもしれません。