夏が終わり、からっとした晴天が続く、さわやかな季節がやってきます。
だれもが気分よく過ごせそうな秋ですが、苦手とする人もいます。
秋はアレルギー疾患が悪化しやすいので、喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の人にはつらい季節なのです。
このことは呼吸器である「肺」と秋との関係を表しています。
中医学でいう「肺」の機能には、呼吸機能を調整する働きがあるとしていますが、呼吸は鼻や口からだけでなく、皮膚でも(皮膚呼吸)おこなっています。
そのため、皮膚も肺の一部と見なすのです。
喘息や鼻炎はもちろん、アトピーも肺と密接な関係にある病気ということになります。
本来、肺はみずみずしく潤った状態を好む臓器であるため、秋のように大気が乾燥した気候になってくると、アレルギー体質ではなくても風邪をひきやすく、から咳が出たり、声がかれやすくなるのです。
このような症状が表れると、肺の潤いが不足していると考えられます。
ですから、こうした状態を防ぐためには、呼吸器を鍛えるとともに、肺を潤す食べ物などを積極的に摂ることが大切です。
呼吸器を鍛えるのに、もっとも有効な方法が深呼吸です。
気持ちをリラックスさせて、静かに息を吐ききり、そしてゆっくりと息を吸います。
公園など、自然に囲まれた環境でおこなうと、一層効果的です。
簡単なことですが、呼吸機能を高めることができますので是非、試してみて下さい。