28歳 女性 会社員
生理前になると情緒が乱れやすく緊張し気持ちが不安定となり、前胸部に何か物が詰まったような、イライラするような感じがあったそう。
特に、当院へ受診する3年位前から症状が重くなったような気がするとのことでした。
初潮は15歳で、生理の期間は5~7日間、周期は25~28日で、血量は多く、色は暗紫紅、血塊はなし、生理前4~5日になると、気持ちがソワソワ、イライラし、頭痛や乳房脹痛があり、口が乾燥し苦い感じもあり、睡眠も浅く、多夢傾向であるとのことでした。
舌質は舌尖、苔薄白、脈細数。
この方のタイプは「肝鬱化火」(かんうつかか)になります。
「肝郁化火」とは、情緒の不安定により肝の気がスムーズに流れず、渋滞を起こし、そのために、イライラしたり、乳房が張るといった症状がでてきます。
また、イライラが長く続くことにより、睡眠も上手く取れず、夢ばかりを見てしまう傾向にあります。
治療は肝の気の流れをスムーズにし、リラックスできる状態にしてあげました。
肝の気の渋滞が改善されれば、おのずと乳房の張りが改善されていきます。
なぜなら、肝の気が流れるルートは乳房を通っているからです。
この方には生理の前、約2週間の時に3~4回治療を受けていただくことにしました。
これを3ヶ月間続けていただき、その結果、1ヶ月目より2ヶ月目、2ヶ月目より3ヶ月、回を重ねて行くうちに段々と症状が緩和していき、4ヶ月目にはほとんどの症状がなくなりました。
そして、毎月生理のくる2週間前になるべく家庭灸をされることをすすめ、行っていただきました。
このように予防と手当てを兼ね合わせ、PMSの症状が出ないようにしました。
食事の仕方も指導させて頂きました。
この方は今も時々、当院へ体のケアのために来院していますが、PMの症状ははほとんど出なくなっていらっしゃいます。
コラム『月経前症候群(PMS)』
https://www.dokutoruyo.com/column/cate2/20200202-2342/
コラム『月経周期のお話』
https://www.dokutoruyo.com/column/cate2/20200204-2354/
コラム『月経前症候群(PMS)の中医学によるアプローチ』
https://www.dokutoruyo.com/column/cate2/20200205-2363/
コラム『月経前症候群(PMS)のセルフケア』
https://www.dokutoruyo.com/column/cate2/20200207-2375/
コラム『月経前症候群(PMS)にオススメのツボ』
https://www.dokutoruyo.com/column/cate2/20200208-2387/
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