コラム

2019-09-18
以前よりも月経血の量が減った。妊娠への影響は?

「ここ2~3年、以前よりも、月経血の量が減ったと感じます」という方がいらっしゃいます。

 

原因に関して、中医学では、生殖能力と深い関係のある「腎」の機能低下や、「血」の不足などが考えられます。

 

月経血の量が減っているという症状は、放っておくと、無月経などの大きな問題に発展しかねません。

 

月経血の量の減少に対して、東西の医学の両方のチェックを受け、原因に対して、対策を立てていくことが大切です。

 

女性の月経は、年齢(35歳前後)とともに、徐々に量が減り、日数も短くなってきます。

これは、月経に関係する女性ホルモンの分泌が鈍り、子宮内膜が段々薄くなってきたことを示しています。

 

ホルモンの状態が活発であるはずの20代で、月経血の量が少ない、月経日数が3日未満の場合、ホルモンのアンバランスによって、卵胞の発育不全やエストロゲンの分泌の低下が起こり、子宮内膜の厚みと柔かさが不十分になっていることが考えられます。

 

中医学では、子宮は血海と呼ばれ、「血」に満たされているのが、妊娠に適した状態だと考えます。血海は、「血」の溜まりやすい所とされています。

 

排泄される月経血が少ないということは、妊娠と深い関係のある「血」が不足しているために、子宮が十分な「血」に満たされていないことが考えられます。

 

あるいは、「血」の滞りである「瘀血」が関係し、排泄がうまくいかないということもあります。

 

「血」が不足する原因は、様々ですが、不妊症に繋がるような深刻な問題が起こる場合は、単なる「血」の不足だけでなく、生殖能力の源である「腎」にまで影響が及んだ「腎虚」(生殖機能の低下現象)になっている可能性があります。

 

このような「腎虚」の場合、卵胞期を中心に「腎」の生殖機能の働きを補い、それとともに「血」のエネルギーの補充を行なうことが大切です。

 

中医学の得意とするところであります。

 

年齢的な問題で、月経血の量が、現象してきている場合にも、同じ対処法によって、今よりも、女性ホルモンのレベルが高くなり、内膜が十分な厚みと柔らかさを保てるようになれば、妊娠できる可能性は十分にあります。

 

もう一つの原因である「瘀血」(血液の巡りの悪い状態)による月経血不足は、冷えやストレスなどが大きく関わっております。

 

「瘀血」がありますと、月経期に体に不必要となったものを完全に排出することができないため、このことが起因で、新しい内膜の増殖を妨げ、卵胞の成長を邪魔して、ホルモンバランスを乱すことになります。

 

 

この場合は、「血」の巡りを良くする「活血化瘀」(「血」の流れを促進させる方法の体質改善)という治療を行なうと良いです。

 

そのほかの時期、周期にも、必要に応じて治療を行ない、月経のリズムを正常な状態に戻していくことも大切です。

 

なお、「瘀血」は月経期に不摂生をすると更に悪化する傾向があります。

 

月経中は、ストレスや体の冷えを、なるべく避けるように心がけましょう。

 

 

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