月経前になると乳房が張り、下着が当たるだけでも激しく痛む場合や、低温期から張り始める場合は、不妊症の一因になる場合があります。
もともと、「気」が伸び伸びと巡っているのは、月経という排泄が終わったあとの一週間。逆に、「気」の巡りが悪くなりやすいのは、月経2~3日前です。
このときに、「気」とともに「血」が滞ります。
「気」の巡りが悪くなりやすい月経前に、乳房の張りや痛みが、軽く起こるのは特に異常なことではありません。月経のリズムが正常である証拠ともいえます。
逆に、乳房の張りを全く感じない場合は、ホルモンのレベルが低い可能性があります。
ただ、卵胞の成長や排卵に影響を与える低温期から、胸の張りや痛みが起こり、高温期になると、更にひどくなって激しく痛むような場合、「気」の巡りを調節する「肝」の「気」がスムーズに流れなくなり、「肝気うっ滞」という状態になってしまったと考えます。
「肝気うっ滞」というのは、「気」が渋滞を起こし、流れが悪くなっている状態のことです。
「気詰まり」とも言えます。
気詰まり状態になると、皮膚表面が過敏になり、乳房が強く張り、過敏反応を起こすので、痛みが起こるのであります。
乳房の張りや痛みは、不妊症の原因のひとつと言われている、高プロラクチン血症や乳腺症などと関係している可能性もありますので、一度検査を受けたほうが良いでしょう。
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