コラム

2019-09-10
ストレスは不妊症の原因に?

ストレスによる感情の乱れは、月経周期に大きな影響を与えることがあります。

中医学の考えでは、ひとの「喜・怒・思・悲・恐・驚」という感情が激しすぎると、メンタル面に負担がかかり、体にさまざまな影響を及ぼすと考えられています。

 

どの感情も、本来は適度にあってよく、バランスが取れて入れば、体に良い刺激を与えます。

しかし、ある感情がひとつでも過剰になったりすると、体に何かしらの問題が起こる可能性があります。

 

特に影響を受けやすいのは、「気」と「血」です。(「気」は体のエネルギーで、「血」は妊娠とも深く関係しています。)

「気」「血」の巡りが悪くなると、ホルモンのバランスが崩れて、月経のリズムが乱れ、排卵障害が起こって、不妊症へとつながることが多いのです。

 

例えば、失恋などの大きなショックから月経が止まってしまうケース、ストレスの多い職場に勤めていたら月経不順になってしまったというようなケースの場合、感情のバランスの乱れから体の変化が起こったといえます。

 

このような場合、ストレスの原因を取り除くことも必要ですが、同時に「気」「血」の巡りを整えて、月経周期を元の状態に戻すことが大切です。

 

中医学では、「気」「血」の巡りをコントロールする機能を持っているのは、五臓のうち「肝」となります。

「肝」を正常な状態に戻し、「気」「血」の巡りを整える、「肝」の「気」のエネルギーを伸びやかに流せるようにし、活血といって、「血」の巡りの勢いをつけてあげる治療を行い、

そして月経のリズムを整え、元の周期に戻してあげます。

 

なお、「気」「血」を順調に巡らせる「肝」の機能が乱れている時には、月経周期の問題が起こるだけではなく、月経前になると、乳房が痛むほど張ったり、ちょっとしたことでイライラしたり、怒りっぽくなる、憂うつになる、ため息が多い、お腹が張りやすい、ガスが溜まりやすい、ゲップが多いなどの症状が現れやすいです。

 

 

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