コラム

2019-06-09
中医学で妊娠しやすい体づくりを…

当院が、妊活の治療で大切にしている考え方は、「体内環境を整える」ことです。

つまり、妊娠しやすい体作りをしていきます。

 

中医学で妊娠しやすい体とは、

・『腎』が充実している。

・月経期・卵胞期・排卵期・黄体期、それぞれに起こる体やホルモン分泌の変化が順調であること。

・『血』が十分にあり、流れもスムーズである

・『精』が十分にある。

であります。

 

全体的な体質も上記に関係してきますので、

より幅広くひとりひとりに合った体質改善の治療をして妊娠しやすい体づくりをしていきます。

 

 

腎:精を蓄えていて、生殖や水分代謝、呼吸とも関係しています。

血:皮膚や髪の毛などを栄養する働きと精神的に安定させる働きがあります。

精:生命活動を維持するためのエネルギーのことで、成長・発育・生殖に深い関係があります。

 

 

不妊で悩む女性は、『腎』に蓄えられている『気や精(活力エネルギー)』になんらかの問題(多くは不足している)があることが多く、その場合には『補腎(ほじん)』といって腎の働きを充実させる治療を行っていきます。

 

『補腎』をすることによって、乱れていた月経周期やホルモン状態が整い、きれいな基礎体温のラインを描くようになります。

また、卵巣の働きを高め、妊娠しやすい体に導いていきます。

 

『腎』は生殖能力だけでなく、エイジングとも深い関係があるため、『腎』に問題があると、足腰の怠さや痛み、抜け毛や白髪、視力の衰え、歯が抜ける、性欲の低下など、いわゆる「老化現象」が現れることがあります。

 

『腎』の充実度を知るためには、基礎体温や西洋医学的なデータだけではなく、こういった徴候をきちんと捉えて判断していくことが大切です。

 

画像は『腎』のチェック表です。

4個以上当てはまると、『腎』の働きが低下傾向にあるかもしれません。

 

体質改善をして基本的な生殖能力を高めるので、機能性不妊の場合は自然妊娠が望めます。

西洋医学の治療と併用されても問題はありません。西洋薬の副作用の軽減にも役立ちます。

体外受精の成功率を高める役割もあります。

 

また、妊娠前の体作りもそうですが、産後も元気に過ごせることが大切なのでしっかりと体づくりをしていくことをオススメいたします。

 

当院の不妊症の治療に関して↓

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