日本に於いて、伝統中医鍼灸の本物の臨床研修場は現状非常に少ないと思います。
言葉は悪いのですが、有って無いに等しいです。
そもそも、日本には伝統中医学を1から10迄学ぶ学府がございません。
まして、本当の意味での臨床実習を積むことも難しい状況です。
何故ならば、台湾や中国本土の様に医科大で学びその附属病院で臨床実習を行う様な施設が無い為、臨床実習を数多くこなせて無いその為臨床経験が足りなく、学校を卒業し個人で開業されても研修指導をする力を持ち合わせている先生方が少ないのであります。
また、上記にも記載した様に確りと伝統中医学を学習されていない為、自己解釈による我流の中医鍼灸を行っている方々を多く見受けられるのが現状かと思います。
日本で多いのは何々式と謳って居るところは我流が多いです。理論的な説明が出来ない所が多くそれは医学としてどうかと思います。
まして、卒業したての新米鍼灸師では何が本物か分別つかない方も大勢おります。
まず臨床研修を受けたい探されている方は、本物なかどうかを見極める力を養うことです。
それには、自分自身がある程度中医学の基礎力を持つこと、それと中医鍼灸とは何かを理解することです。
治療の方針と治療の目的は何を整えるのかを理解しておくことです。
数は少ないと思いますが、確りと探せば良い指導をして頂けると師匠に巡り会えると思います。
探している方々、頑張って下さいませ。
理論の学び方、その理論を説明して頂ける所を探しだしましょう。
要は、治療時に理論に沿って何故その経穴を選穴されたか理由がまともに説明されるかどうかです。まともに説明して頂けない所は伝統中医鍼灸を実践していないと思って良いかと思います。
基本診察時に治療方針を決定する4つの診察方法 「望診(ぼうしん)・聞診(ぶんしん)・問診(もんしん)・切診(せっしん)」 によって、全身のバランスを判断し、治療を行っていること。
症状に対して、体の臓腑の何処で、何が(気・血・津液)どうなったか(多い・少ない)を把握している。
尚、経穴の穴性、作用を応用し、配穴処方が出せるところ
例えば、発熱の症状がある時に清熱解毒をしたい際に合谷・曲池・大椎・行間等の清熱作用の経穴の組み合わせが出せるかどうか。
これらによって治療結果が違っています。
勿論研修だけでは無く、治療を受ける方も中医鍼灸とはなんぞやという事を知っとおくと良いと思います。
本日のコラムの内容が、研修施設を探している方々の参考になればと存じます。