コラム

2022-05-14
【コラム】研修生による研修コラム②~湿と脾(五臓)との関係~

研修コラム②

前回の続きで今回は、湿と脾の関係について述べていきます。

まず湿は脾に影響を及ぼします。

脾とは五臓に属し、食べ物の中から必要なものを取り込むための消化吸収の働き(運化作用)と、それを上焦へと運び上げる働き(昇清作用)があります。体の基本物質である気・血・津液の栄養源を供給しています。

脾は乾燥を好むとされているため、湿に影響を受けやすいのです。体に湿邪を跳ね除ける力があれば影響は受けにくいのですが、やはり力が足りなければ余計な水分を取り込んでしまうため、脾の作用に影響を及ぼし体の不調を感じるようになります。

脾に影響が及び働きが低下すると消化や吸収に異常が生じ、食欲不振となり、気が不足して栄養が行き届かないために倦怠感や手足のだるさといった症状が現れます。気は陰陽の陽に属し、気の生成が不足すると陽気が養えなくなるため、体が冷え、皮膚は青白く、腹部が冷えると腹痛や下痢などの症状も出やすくなります。また、気血の生成が不足することで津液の運行が停滞し、脾がつかさどる肌肉が影響を受けてむくみが発生したり体が重だるくなってしまいます。

長い雨が続く梅雨時期に、なんとなく食欲がない、体が重だるいなどと感じている方は湿による影響を受けやすいのかもしれません。

この時期には水分を補給するのに、中医学的に見た薬効のあるお茶で体調を整えてみてはいかがでしょうか。

ハトムギ茶:利尿作用があり、むくみを改善する作用があります。また、皮膚の老廃物を取り除く働きもあり、デトックス効果の期待ができます。胃腸の調子を整えて丈夫にし、消化機能を高めます。胃が弱い方にもおすすめです。

※イネ科に属するので、イネアレルギーを持つ方はかゆみを伴うこともあるのでお気を付けください。

 
 

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