伝統中医学(東洋医学)では、人体を細分化して診ておらず、一個体は全て繋がっており、それにより人間として営んでいると考えております。
診断の基本の考えは、人体に存在する活力エネルギー気・血・水のバランス失調を見つけ診断と治療方針を出します。(気・血・水に関しては、トップページの当院の案内の中医学の病気の捉え方をご覧下さいませ。)
要するに、人体のどこ(内臓)何が(気・血・水)がどのような状態(虚・実)に成ったかを見つけ出すの事が診断と成ります。
これが、中医学(東洋医学)診断マルマル証と言う型になります。(体質・症状の進行程度・虚・実・寒・熱タイプの分別 です。 )
ですから、何々病と言う様な、病名診断を下すのではありません。
色 々な症状の起因が、どこ((内臓)の何が(気・血・水)どの様に成ったのかを組み立てて、マルマル証と言う様に判断していく事で、診断と治療方針が決まります。
さてこれらは、採血等の検査をせずに、何を基準にして決めるかと申しますと・・・伝統中医学診察法の舌診・脈診によって判断されます。舌の型・色合い・舌の上にある苔の状態、脈の打ち方パタンによって振り分け、見分けていきます。ですから、臨床経験数・年数が診断能力に繋がって来る場合もございます。
ゆえに、中医学診断は基本的に、検査数値を求めるより症状や症候群の起因が何がアンバランスになったのかを見つけ出す事が大切なのです。基本的に病気の見立てが西洋医学と違いますので。そして中医学では各々の内臓には、西洋医学の考えとは違う働きを持たせていると考えています。
例えば、肝臓には、目・筋肉・血液の貯蔵、怒りの感情などの働きと係わっていると捉えています。ですから、目や筋肉の疾患が生じた場合、肝の臓器の働きを整えて治します。これは、検査数値に出てこない生命活力エネルギーのバランス歪みから来ているのです。ですから、人間のお体は、検査数値だけで全てが解ったり、治せたり出きるとは限らないと理解下さいませ。
それと、中医学では人間の体を細分化して見てませんので、どの様な病名、症状があっても、西洋医学のように科分けをせずに大概の科を見れます。例えば:目の疾患は眼科で、皮膚の症状は皮膚科、内臓関係は内科と言う様にそれぞれの科ごとに分けております。中医学ではその必要性が無いのです。ゆえに、色々な科の診療治療手当てが行えます。ただし、外科的手術の必要な疾患は適応では御座いませんのでご理解ご承知下さいませ。尚、個人レベルの差は御座いますのでこの点は理解して頂き、またご確認の上受診されてくださいませ。
中医学の診断や適応症に関して、詳しくお知りになりたい方は、お気軽に当院までご相談下さい。
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休診日は、月曜日・木曜日です。