コラム

2020/01/25
術後の不定愁訴

外科手術(特に開腹手術など)は、患者様にとって、肉体的にも精神的にも大きなストレスになります。

 

患者様によっては、「全身倦怠感、神経の高ぶり、不眠、口渇、腹部の膨満感、便秘」など様々な不定愁訴を訴える方がおられます。

 

では、どうしてこの様なことが起こるのでしょうか。

 

中医学の概念では、正中線上(特に、胃のあたりから下腹部にかけて)には、“生命力の気のエネルギー”を深く関わっているツボがいくつも存在しているため、体の中でとても重要な場所だと考えられています。

 

このような症状の方には、中医学では、「補益気治療」という気を補う治療を行います。

この治療では、患者様の体力、気力を回復させていきます。

体力、気力が回復すれば、自ずと不定愁訴も軽減されていくようになります。

 

 

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吉祥寺 中医学に基づく 術後 治療

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

 

2020/01/26
悪性腫瘍 

中医学では、悪性腫瘍ができる原因は、感情や精神面に長期的負荷がかかり、体力や生命活動エネルギーを消耗した時に、体の抵抗力、免疫力、体内を整える力が弱まりことです。

弱まることで、体内に邪気(体に良くないもの→「痰」「湿」「瘀血」などと中医学では表現しています)が入り混ざり、体内臓器の気、血、生命活動エネルギーの働きに何らかの影響を及ぼし、細胞の働きをそこなわせ、悪性腫瘍を形成してしまうと考えています。

 

悪性腫瘍の患者様の耳(耳介)のツボには〝隆起物〟や〝癌点〟(茶褐色の汚れ、乾燥した皮膚)などの陽性反応がしばしば発見されることがあります。

 

また、爪に反応の出る方もいます。

〝縦の黒線〟が爪の中に出てきたり、〝爪に凹凸 〟 が出てきたりします。

 

ただ、これらが出ているからと言って必ず悪性腫瘍があるとは言い切れませんが、体にとってはあまり良くはない反応と言って良いでしょう。

 

中医学(鍼灸・漢方)での悪性腫瘍に対しての治療は主に、体力の底上げ、免疫系統の調整を行います。

 

ただし、これは中医学の治療だけ行なうのではなく西洋医学の抗癌治療、放射線治療と併用して頂く形になります。

 

また「鍼灸」に関しては、刺鍼することにより肝臓の細網内皮系統の細胞活動が活発になり、腫瘍細胞を食べたり免疫能力を高めて新陳代謝を促進します。

 

そして癌細胞は、細胞分子の異常酸化によって生物電気の活性が低くなっていますが、鍼灸はその細胞の生物電気活性をかなり強く刺激することで、細胞の破壊を止める働きにも効果があるのです。

 

なお、鍼灸は悪性腫瘍による「疼痛」を柔げていくのにもとても有効です。

また身動きが取れないため、同一姿勢を余儀なくされるためにおこる「坐骨神経痛」にも有効です。

 

コラム『術後の不定愁訴』

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2020/01/28
悪性腫瘍に対しての放射線療法による放射線障害

放射線による副作用には、

・食用不振

・悪心

・嘔吐

・頭痛

・脱毛

・疲れやすい

などの全身反応と、

・白血球や血小板の減少

などの血液反応、局部の反応があります。

 

これらはすぐに処治しなければ、放射線障害の後遺症が残るケースが多々あります。

 

現代医学では放射線障害が起こった場合、治療を中断したり、薬物を少なめにするなどしますが、特にこれといった治療方法がみい出せないのが現状です。

 

中国などでは放射線障害に対し、1950年代位から鍼灸治療を行ない始めています。

 

鍼灸治療は全身症状を刺激していく作用と、白血球の減少を止める作用に働きかけます。

 

また、放射線治療による身体の免疫機能を抑制する作用に抵抗し、血液を正常に保ち、骨髄の造血作用を強めることで、身体の放射線に対する耐性を高めるのです。

 

例えば「嘔吐」が起こる原因としては、本来胃で蠕動運動を行い、食べ物を下に押し下げて行き、消化し、栄養素のない物質を大腸を通して便という形で排出します。

 

ですが、放射線を受けた場合は、胃の動きが低下してしまいます。

 

そのため、消化した物が下方に押し下げられなくなり、嘔吐感が出るのだと中医学では考えています。

 

ですから治療法として、胃の気を下方に下げる手当てを行います。

 

そうすると嘔吐感が減少していきます。

 

このように中医学(鍼灸・漢方)では、気の流れの仕組みを理解した上で、その症状に対して改善を促す治療を行なっています。

 

 

コラム『術後の不定愁訴』

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コラム『悪性腫瘍』

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鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

2020/01/29
大病後や手術後に家庭灸

大病後や手術後で「家庭灸」をされたいとお考えの方はお気軽に相談して下さい。

 

当院ではその方の体質、体調、症状に合わせた灸点指導をさせて頂きます。

 

ただ、灸点指導するにあたりまして、対症療法的な灸点指導はしたくないと思っています。

 

患者様の体質、体調などを把握した上で行いたいので、できれば一度はご来院してお話を聞かせて下さい。

 

 

ツボ刺激として当院が推奨する基本的な養生灸

「内関」「合谷」「足三里」「三陰交」

 

ツボの摂り方

内関

手首の内側中央から上に向かって指3本上のところ

 

合谷

親指と人差し指の間を手首に向かって、こすり上げて止まるところ

 

足三里

膝のお皿の下から指4本下で外側むこうずねのところ

 

三陰交

内くるぶしの最も高いところから 指4本上のけい骨の際

 

 

これら4穴の組み合わせると、この様な効能があります。

合谷・足三里は気を流します。

内関・三陰交は血を補います。

合谷は鎮痛、清熱

三陰交は活血作用があります。      

合谷は肺

内関は心

足三里は胃

三陰交は脾腎肝

というように五臓を整えます。

 

この様にこの4穴を組み合わせることにより、体のエネルギーバランスを整え改善し、自然治癒力を引き出させ、五臓、経絡の全てを満足させる配穴となります。

 

 

 

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鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

2020/01/31
悪性腫瘍の術後の不定愁訴~楊中医鍼灸院治療体験談34~

東京都武蔵野市在住 Y.Tさん 40歳 女性

 

 

この方は、左側乳癌の切除手術をし、その後放射線治療を受けていましたが、術後の体調が安定せず、知人の紹介を受けて当院へ来院されました。

 

不眠、脱毛、食欲不振、全身の倦怠感があるということでした。

 

不眠は術後の体調不良と、この先の自分自身や体に対して不安を感じてしまうために起きていたようですが、元々神経の繊細な方でいらしたので、術前から多少の不眠傾向にあったようです。

 

中医学的に問診、脈診、舌診を行ったところ、「舌質の色」は淡紫、胖大(ふくらんだ感じ)、「脈診」は細弱でした。

 

問診の結果、全体的に活力が不足している感じでした。

 

中医学的には「気血両虚(きけつりょうきょ)」といいます。

 

これは、活力と体力を潤したり栄養素を与えるエネルギーが減少傾向にある状態を意味します。

 

それと術後の精神的ダメージによる疲労がある様でした。

 

やはり女性である以上、乳房切除は精神的に大きなダメージがあるのは当然のことだと思います。

 

当院ではどんな病でも〝心のケア〟は重要だと考えていますが、特にこの様な場合は普段にもまして重要視しました。

 

そのため、 この方には訴えている症状の改善と、心のケアを同時に行なっていきました。

 

まず最初に、「食欲不振の治療」を行い、その後「精神状態を安定させる手当て」、「睡眠内容を充実させる」という様に行なっていきました。

 

何故食欲不振の手当てを最初に行ったかと申しますと、人間の体が栄養素を得るには、何よりまず〝食生活〟にあると考えるからです。

 

食事をしっかり摂る事により栄養素の補充となり、それが血となり肉となり力になるのです。

 

また食欲が増せば、体に行き渡る栄養素も自然と増し、それが不眠改善へもつながります。

 

中医学の考えでは深い睡眠を得るには、〝血〟が必要と言われています。

 

また、精神面のリラックスを促す治療も行い、同時に入眠に関わるホルモンの分泌促進を促す治療も同時に行ないました。

 

大体2ヶ月近く、この様な手当てを行なった結果、食欲も増し睡眠も深くなり、症状が改善されていきました。

 

本人がおっしゃいますには「充睡感が得られる様になり、体力、気力も付き、精神的にも楽になった」とのことでした。

 

そして、一番印象に残った言葉は「自分は、今まで以上に元気になれる様な気がする」という一言でした。

 

この方は、「今まで体をいたわってこなかったが今は体をいたわる充電期間なのだ」と、考え方が前向きに変わっていきました。

 

そして、その後も自主的に週2回のペースで治療を受けに来られ、日に日に体の倦怠感も抜け、毛髪も生え始めて来ました。

 

また、本人の希望で、「家庭灸を行ないたい」という事でしたので、この頃から家庭灸を使用して頂くことになりました。

 

そこで、〝抗癌作用に働きかける灸点(ツボ)〟と〝免疫力増加に働きかける作用の灸点〟を指導させていただきました。

 

家庭灸も症状、体調が変わった時点で変更し、常に体調に合わせてタイムリーな手当てが出来る様に指導させていただきました。

 

最初の治療から半年位が経過し、ほとんどの症状が改善されていき、毛髪も綺麗にはえ、睡眠も安定し、体調もかなり良い状態になりましたが、本人はそのまま通院され、定期的に養生の治療も受け続けていらっしゃいました。

 

手術を受けた病院での定期検診にも問題なくクリアし、トータルで14年間当院へ通院されました。

 

本人はずっと通院し続けたかったとのことですが、仕事の関係で引越しをすることになり、当院での通院治療を受けることができなくなってしまいました。

 

現在は当院に通院していませんが、症状に合わせ家庭灸を続けていらっしゃると、毎年年賀状で報告を頂いております。

 

この方のケースで言えば、本人の努力と当院を信頼して治療を受けて頂いた結果 、良い方向に向いたのではないかと思っております。

 

 

 

 

コラム『術後の不定愁訴』

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コラム『悪性腫瘍』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20200126-2285/

 

コラム『悪性腫瘍に対しての放射線療法による放射線障害』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20200128-2297/

 

コラム『大病後や手術後に家庭灸』

https://www.dokutoruyo.com/column/cate3/20200129-2309/

 

 

 

 

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