コラム
- 2020/01/08
- 胃下垂~楊中医鍼灸院治療体験談26~
胃下垂に関しての説明になります。
中医学では、胃下垂を「脾胃虚弱」「中気下陥」と判断しています。
要するに、胃の働きが弱いので、栄養素の消化吸収がし辛くなり、そのために、エネルギーの生産量が少なくなっている状態のことです。
まったく生産されないわけではありませんが、慢性的にエネルギーの不足状態が続いており、内臓をささえる力や持ち上げる力が不足してしまい、胃下垂状態を起こしているのです。
当院には胃下垂を訴えて来院される患者様がいらっしゃいます。ただ、一般的には、胃下垂に鍼灸治療が適していることをご存じない方が多いようです。
中医学では、どのように治療を行なうのかといいますと、胃の働きを活発にし、かつ正常な働きになるようにお手当てをしていきます。
そうすることで、食欲が増し、エネルギーの生産量が上がります。
そして、エネルギーを上へ持ち上げ運ぶツボに刺激を与えます。それをキープさせる力も蓄えさせていきます。
胃の症状だからといって、胃の周りだけに鍼治療を施すのではなく、「胃下垂を起こす原因」に対して体全体の関係のあるツボにも刺激を与えます。
3ヶ月~半年、1年と治療を続けていきます。
それにより段々と「脾胃虚弱」が改善され、胃下垂の症状も緩和して来ます。
胃下垂の状態が緩和することで、長年の胃の不快症状も改善されます。
改善に対しては個人差があります。年齢、罹患した年数、あとは鍼治療を受けるペースなどによって変化します。
そして、最大なのは胃下垂の度数にもよります。
軽度の1~2度の方は改善が見られやすいです。
完全に胃下垂状態が改善されなくても、胃の不快な症状は改善されます。
ですので、そのために起きていたストレスなどが緩和し、気持ちも楽になるかと思います。
人間の精神衛生は良いコンディションを維持して行くには欠かせないものです。以上のことを踏まえて鍼治療を受けてみるのも良いかと思います。
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吉祥寺 中医学に基づく 胃下垂 治療
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院
- 2020/01/10
- 寝違い~楊中医鍼灸院治療体験談27~
寝違いは、症状の程度にもよりますが、お手当てが早ければ1~2回の鍼治療で改善することも可能です。
当院でも「急性の症状ですが、鍼を受けても良いのですか?」とか、「鍼で治りますか?」などの問い合わせがあります。
寝違いは鍼治療の適応症で、しかも効果が出やすい症状です。
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吉祥寺 中医学に基づく ギックリ腰 治療
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院
- 2020/01/11
- 頭痛~楊中医鍼灸院治療体験談28~
東京都三鷹市在住 J.Tさん 女性
後頭部から側頭部にかけての凝り感と片頭痛を訴えて当院を受診されました。
当院を受診される前は、病院で頭痛薬を頂いていたようですが、なかなか頭痛の症状が改善されなかったそうです。
そのうち、薬の量が増し、薬が効かなくなってきたため、不安がつのり、HPで知って当院へ来院されました。
受診当初は、毎日のように片頭痛がありました。
また、後頭部から肩・背中にかけても凝りがひどい状態でした。
その他
・痩せ型
・食欲不振
・時々、臀部から下肢にしびれるような痛みがある
・冷えに弱い
・脈診→弱く遅い
・舌診→淡紫紅
という状態でした。
中医学的に診て、エネルギーが不足し、体が冷えている状態でありました。
エネルギーが不足していると、体調を整える力が不足するため、薬を服用しても、なかなか症状が改善されにくい場合があります。
また、仕事上パソコンをよく使用するため、眼精疲労もあり、そのために肩から背中にかけて凝りが出ていました。
最初は週2回来ていただきました。
仕事が忙しいため、週末の土曜日と日曜日に治療を受けて頂きました。
体全体のエネルギーを補うお手当てと、慢性疲労のお手当てをまずは行ないました。
また、腰回りの筋肉を弛めるお手当てをし、下肢のしびれを改善できるように治療を行ないました。
4~5目回の治療をした頃には、腰が軽くなり、臀部から下肢にかけてのしびれは、段々と緩和されていきました。
7~8回目には、首・肩・背中の凝りも改善されてきましたが、頭痛のための鎮痛剤はまだ服用されていました。
12~13回目あたりから、鎮痛剤の服用を減らせるようになりました。
16回目以降からは、週に1回の治療のペースになりました。
20回目くらいには、鎮痛剤を服用しなくても済むようになり、治療の間隔も2週間に1度になりました。
頭痛がなくなり、今まであった不安感もなくなり、精神的にも前向きな気持ちが持てるようになったそうです。
体調も良くなり、冷えも緩和し、体全体に元気が出てきました。
何よりも薬を服用しなくてよくなったころが一番うれしかったとおっしゃっていました。
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吉祥寺 中医学に基づく 頭痛 治療
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院
- 2020/01/12
- 痔~楊中医鍼灸院治療体験談29~
東京都武蔵野市在住 H.Yさん 30代 男性
日ごろから食が細く冷えやすいタイプの方でした。
発症の起因は天候が寒くなってきたことで体が冷え、それにより症状が悪化し、痔核が飛び出してきたようです。
中医学的診察を行なったところ、脈が遅く、舌の色が淡紫紅でした。
これらの反応は体のエネルギー不足を意味しています。
H.Yさんはもともと食が細いために、中医学でいう『後天の気(飲食物から得るエネルギー)』が不足気味なのです。
そのため、天候が寒くなり体を温めるのにエネルギーを消耗してしまい、症状が出てしまったのです。
そして、中医学的な考えでは、気を上に持ち上げる力も不足したために、痔核が出てきたと考えました。
H.Yさんの場合、日頃から食が細いことに起因があるようです。
中医学では、食の細い方は、「脾胃虚弱」「脾気虚」「脾気下陥(中気下陥)」というタイプに多くみられます。
「脾気下陥」というのは、「脾」の働きが低下していることで、本来、上に昇っていく「気」が上がらずに下がっている状態のことです。このようになると、脱肛や胃下垂、子宮下垂といった「下垂傾向」の症状が出やすくなるのです。
H.Yさんは、「気虚」と「脾気下陥」と「瘀血」によって症状が起こっていたと考えられました。
痔だからといって肛門の周りだけに鍼灸治療を行なうわけではありません。
局所的な治療も行ないますが、頭や手足のツボも使って、全体的にケアを行ないます。
下がっているエネルギーを持ち上げるようにしました。また、大腸の働きを改善し、局所の冷えを取り除き、血流の改善を促していきました。
食欲が増すようなお手当ても行ないました。
このような治療をしていって、1回目の治療より2回目、2回目より3回目と、治療の回を追うごとに症状が改善し、段々と痔核が小さくなっていきました。
痛みも緩和してきたようです。
最初は、立ったり座ったりの動作がつらかったようですが、3回目くらいからは、その動作も楽になり、歩行もしやすくなっていきました。
4回目くらいから、正常に戻りつつあり、食欲も出てきて、痔核も上がってきたとのことです。
8~9回目には症状はほとんど緩和し、トータル12回の治療で痔の症状がすべて改善しました。
その後は、食事の指導を行ない、家庭で定期的に養生の灸を行なって頂いているので、痔の症状は落ち着いているようです。
鍼灸治療で痔を治そうというイメージは、なかなか湧かないかもしれません。
しかし、体質判断をしっかりとして、タイプ別のお手当てを行なえば、鍼灸治療はかなり有力なお手当てになると思います。
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吉祥寺 中医学に基づく 痔 治療
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院
- 2020/01/14
- 過敏性腸症候群~楊中医鍼灸院治療体験談30~
東京都大田区在住 40歳 男性
数年来の下痢に悩まされているサラリーマン。
下痢の症状はそうひどくなかったのですが、軟便あるいは下痢が1日に数回あり、特に、脂っぽいものを摂取すると起こりやすいということでした。
また、疲れが溜まってきても下痢症状が起こりやすいと自覚していました。
色々な病院で検査を受けましたが、器質的な問題はなく、過敏性腸症候群と診断を受けたそうです。
体型は痩せ型で、顔色は黄白色、脈は弱く、舌の色は淡紫紅で胖大、歯痕があり裂紋もありました。
このようなタイプの方は、中医学的な診断では、「脾虚症状タイプ」と判断いたしました。
コンピューター関係の仕事をしており、仕事が忙しく、いつも時間に追われている状態で、精神疲労を感じているとおっしゃっていました。
そのため、眼精疲労も強く、片頭痛なども頻繁に起こるということでした。
当院では、脾(消化器系)のエネルギーを補充していくとともに、眼精疲労と片頭痛を和らげるお手当てをしていきました。
眼精疲労と片頭痛は、中医学的に考えたとき、「肝」の「気」の流れが停滞しているのと、「肝」の「血」の消耗が起きている状態だと捉えます。
「肝」の「気」の停滞が起こると、もともと「脾」のエネルギーが弱いかたは、一層負担がかかります。
そのために、胃腸の働きを上手くコントロールすることが出来ず、下痢・軟便を繰り返すようになってしまったのです。
治療のポイントは、
・「肝」の「気」の流れを良くする
・「肝」の「血」を補う
・「脾」の「気」を補う
の3点になります。
最初の1~2回の治療では、反応があまり見られなかったのですが、
3~4回目あたりから眼精疲労が抜けてきて、片頭痛も半減してきたとのことでした。
6回目あたりから、下痢・軟便の回数が1日1回くらいになり、
8回目あたりから、お通じは型のある便になってきたそうです。
眼精疲労もなくなってきて、片頭痛もだいぶ緩和してきたということでした。
10回目くらいになると、症状はだいぶ安定して、舌の色も血色が出てきて、淡紅色になり、胖大もなくなりました。
これは、体を引き締めるエネルギーが出てきたということです。
そして、裂紋もなくなってきました。
「血」が不足すると舌がひび割れ(裂紋)しやすくなります。
これが改善されたということは、「血」も補充されたということです。
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吉祥寺 中医学に基づく 過敏性腸症候群 治療
鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院
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