コラム

2019/10/16
突発性難聴~楊中医鍼灸院治療体験談7~

東京都三鷹市在住T.Sさん

 

 

 

35歳男性。

 

この方の仕事は、勤務時間が不規則で、常に緊張感を保たなければならない業務についていらっしゃいます。

そのため、なかなか気を抜くことができず、お酒で緊張を解きほぐすことが多かったそうです。

 

突発性難聴を発症する前には、「キーン」という高い音の耳鳴りが時々鳴っていたそうです。

また、いつも首筋は脹って、上半身はほてる感じが強かったそうです。

 

中医学の考え方では、T.Sさんの場合、「肝」の「気」のうっ滞が原因と考えられます。

「肝」とは、体のいろいろな機能をのびやかに働かせる役目があります。

さらに「肝」は、全身の「血」の流量を調節します。

 

T.Sさんの状態は、本来のびやかな性質だった「肝」の「気」が、ストレスによって渋滞を起こしてしまっているのです。

この状態が長期化すると、「肝」と関係が深い「胆」にも影響を及ぼしてしまいます。

「胆」の「気」の流れのルートは、耳の周りをめぐっており、そこで「気」の流れに渋滞が起きてしまうと、突発性難聴という病気になると考えられています。

 

難聴だけでなく、耳の周りが脹ってくる症状も現れるのは、こうした理由からなのです。

 

そして、見逃してはいけないのが、発症前に頻繁に出ていた「キーン」という高音の耳鳴りです。

これは、体の悲鳴、いわゆる注意信号が出ていたことを意味します。

 

一般の方では、そう捉えることが難しいとは思いますが、このような体の小さな叫びに気を配ることがもっとも大切なことなのです。

西洋医学においても数値に出ない以上、この点を重視することがあまりありません。

 

しかし、中医学の考えに基づいてみると、このような耳鳴りはストレスがたまって、体も疲れがピークに達していることを意味します。

この状態を放置することで、ある日突然難聴になってしまうケースが多いのです。

 

 

次に治療方法についてお話したいと思います。

 

まず、うっ滞した「気」の流れをスムーズに流れるように「疏肝理気」というお手当てを行ないます。

これは、滞った「気」の巡りを良くする治療です。

 

具体的には、耳の周りの「気」の流れをなめらかになるように通してあげます。

もちろん、局所にも鍼をしますが、手や足のツボも使って全体的に「気」が巡るようにしていきます。

 

くわえて、心身がリラックスできるツボにも刺激を与え、精神安定をはかる治療も行っていきます。

そして、予防養生のために元気回復のツボにも鍼をします。

 

T.Sさんは、中医学というものへの信頼感が厚く、とても協力的に治療を受けてくださいました。

ご本人も中国から漢方薬をご自身で取り寄せて服用してらっしゃったので、より良い結果が早く出ることになりました。

 

週2~3回のペースで治療を受けていただき、5回目位から耳の周りの脹った感じがなくなってきました。

 

10回目位には、低音の聴力が普通に戻り、15回目位には、高音の聴力も改善されてきました。

 

20回目位には、高音・低音、ともに聴力は普通になりました。

 

25回目位には、耳鳴りもほとんど気にならない程に回復されました。

 

また、以前は疲れると耳鳴りもひどくなっていたそうですが、現在では、そのようなこともなくなってきたということです。

 

そして、聴力が天候によって左右されることもなくなったそうです。

 

この方の場合、治療期間はだいたい2か月ほどでした。

 

突発性難聴に関しては、約2~3ヵ月の治療期間が最低でも必要となります。

 

実際の治療回数ですと、20~30回位を目安にしていただけると、良い結果が生じるかと思います。

何より、早期の治療が一番大切になります。

 

なお、これはあくまで目安でありまして、治療というものは「100%絶対」と言いきれるものではございません。発症されるまでその方が置かれていた環境、精神状態、経過の長さ、今現在の状況などにより効果や期間に個人差がでることは予めご理解頂きたいと思います。

 

 

 

当院の突発性難聴の治療に関して↓

https://www.dokutoruyo.com/nancyo/

 

 

吉祥寺 中医学に基づく 突発性難聴

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

 

2019/10/18
秋は冬に備えて温かく。

気温が下がってきて秋の気配が感じられるようになってきました。

 

秋には、梨や柿を食べる方も多いのではないでしょうか。

 

これらは体を潤す働きがあるため、乾燥してくるこの季節にピッタリの果物と言えるでしょう。

 

しかし、適度に食べる分にはいいのですが、食べ過ぎてしまうと体を冷やしてしまいます。美味しいからといってあまり食べ過ぎないよう気をつけましょう。

 

 

オススメの飲み物

梅醤番茶

体を温める働きがあります。また胃腸を整える働きがあるので秋にオススメのお茶です。

 

作り方

梅干し(1個分をよくつぶす)+醤油(大さじ1)+しょうがのしぼり汁(2滴)に番茶を注ぎよくかき混ぜて出来上がり。※分量は、味の混みで変更してください。

 

吉祥寺 中医学に基づく 体質改善

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

2019/10/19
食欲の秋は胃腸を大切に。

秋は夏の疲労を回復させ、冬の寒さに備えていく季節です。

 

夏の疲労を回復させるには、胃腸を整えることが大切です。

 

食欲の秋とは言われますが、食べ過ぎには注意し、消化の悪いものは避けましょう。

また、冷たいものも体を冷やしてしまいますので控えるようにしましょう。

 

秋は乾燥し始める時期ですが、長雨で湿度が高い日もあります。

うまく加湿や除湿をして体に負担のないよう過ごすとよいでしょう。

東洋医学では胃腸の状態が良くないと湿度の影響を受けやすくなりますので、やはり胃腸を整えることは大切といえるでしょう。

 

 

オススメの食べ物

さんま

胃腸を整え疲労を回復する働きがあります。美肌効果も期待できます。

 

吉祥寺 中医学に基づく 体質改善

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

 

2019/10/20
秋の乾燥対策に。

秋になり乾燥してくる季節になりました。

 

気候の変化は自然界にとって必要なものですが、時として人体に悪影響を及ぼしてしまいます。東洋医学では、体に悪影響を与える気候の変化を「外邪」といいます。

 

「外邪」には、湿邪、寒邪、暑邪、燥邪などがあります。湿度によるものを湿邪、寒さによるものを寒邪といい、乾燥によるものを燥邪といいます。

 

秋から冬にかけて、肌や唇、ノド、髪の毛などが乾燥して、痒みやノドの痛み、髪のパサつきなどの症状が出やすくなります。これは燥邪による影響と考えられます。

 

保湿をしたり、体が潤う食べものを食べたり乾燥対策をこまめにするようにしましょう。

 

オススメの食べ物

乾燥した体を潤す働きがあります。梨は体を冷やしてしまいますので、体が冷えている方はシナモンや生姜と一緒に煮て食べるようにしましょう。梨の冷やす効果が弱まります。

 

吉祥寺 中医学に基づく 体質改善

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

2019/10/22
逆子治療①~楊中医鍼灸院治療体験談8~

逆子治療に関しての体験談をお伝えする前に、今回は、逆子治療を行なうのに良い時期をお話ししたいと思います。

 

 

逆子とは、胎位の不正を意味します。

妊婦自身には、自覚症状がありませんので、だいたいが検診によって発覚します。

一般的には、経産婦に発生するケースが多いようです。

あるいは、腹壁がゆるい方も発生しやすいようです。

 

 

鍼灸治療を受けるのにベストなタイミングは、だいたい妊娠27週~30週です。

28週~29週は胎児自体がまだ小さいので、妊婦さんに特定のツボを鍼灸刺激してあげると、反応の良い方であれば1回で胎児の胎動を感じられます。

 

当院の臨床経験では、このような場合、平均で2~5回の治療で胎児の胎位が戻ります。

逆に、30週を越えてしまいますと、胎児が成長してしまうので、刺激を与えても胎動しづらくなってきますし、胎位が戻る確率も低下してしまいます。

 

 

また、早めの26~27週でお手当てをすると胎児が小さいので、まら逆子に戻ってしまう可能性もあります。

そして、胎位が戻らず帝王切開になってしまうことがあるのです。

 

なるべくなら、自然分娩が良いと考えております。

したがって、鍼灸治療を受けるのであれば、妊娠28~30週の間に受けることをオススメいたします。

 

逆子で悩まれていて、逆子体操などで胎位が正常に戻らない場合は、一度鍼灸を検討してみてください。

 

 

吉祥寺 中医学に基づく 逆子治療

鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

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