コラム

2019/09/14
排卵痛がひどいときの対処法は?

ひどい排卵痛がある場合には、積極的に対処していく必要があります。

排卵痛は、特別問題がないことも多いのですが、性交渉がもてない程の痛みがあれば、体に何らかの問題があるシグナルと捉え、積極的に対処していくべきです。

 

なお、単なる痛みだけでなく、実際に排卵障害が起こっていたり、子宮内膜症や卵巣のう腫などの病気が潜んでいたりしている場合がありますので、婦人科でのチェックを受けることが大切です。

 

排卵期は、卵胞から卵子が飛び出すという劇的な変化が、体の中で起きています。

これに伴って、体のエネルギーである「気」の巡りや、「血」の巡りも、非常に活発になります。

 

健康な方であれば、性欲が増したり、気分が高揚したりすると言った変化が起こりますが、

元々、「気」や「血」の巡りが悪い方は、逆にイライラしたり、落ち込んだりと情緒が不安定になることもあります。

 

排卵痛が起こるのも、多くはこの「気」と「血」の巡りの悪さと関係しています。

 

この場合は、生活面を見直しながら、「気」と「血」を巡らせることが必要です。

 

冷えると痛みがひどくなる場合には、体を温めて、血行を良くする治療を行ないます。

 

これ以外に、卵胞の中の水分(卵胞液)が不足しているために、卵胞膜が十分に膨張せず、破れにくくなり、卵子が飛び出すのに、手間がかかって痛みが生じることがあります。

 

この場合には、排卵期に「気」と「血」を巡らせるだけでなく、その前の時期である卵胞期に陰液を補って、卵胞内を十分な卵胞液で満たせるようにすることが大切です。

 

 

当院の不妊症の治療に関しては下記を参考にしてください。

https://www.dokutoruyo.com/woman/

 

 

中医学(東洋医学)による体質無料相談も行っております。詳しくは下記を参考にしてみて下さい。

https://www.dokutoruyo.com/column/cate6/20190828-1327/

 

 

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2019/09/15
冷え症と不妊症

冷え症の方が、必ずしも不妊症とは限らないのですが、不妊症の女性には、圧倒的に冷え症の方が多いのは確かです。

ただし、ひと口に冷え症と言っても、中医学から見るといろいろなタイプがございます。

 

大まかに分けますと、手足の先だけ冷える場合は、「気」や「血」の流れが滞っていて、体の末端まで「気」や「血」が巡らないことが原因であると考えます。

 

「気」「血」の巡りの悪さを放っておくと、月経周期に問題が起こる可能性もあるので、きちんと改善しておくに越したことはありません。

 

中医学で考える冷え症の「腎陽虚」というタイプについて、例としてお話しをさせていただきます。

 

「腎陽虚」は、体を温めるエネルギーである「腎陽」の力が低下していて、寒さや冷えに対して極端に弱くなっている状態のことです。

 

この場合、冷えのほかに、

・低体温

・基礎体温の低温期が長い

・下痢

・むくみ

・顔色が蒼白でツヤがない

・怠い

・疲れやすい

・やる気が出ない

・性欲がない

・足腰が怠い

といった特徴が現れやすくなります。

 

「腎陽虚」と、視床下部、脳下垂体、甲状腺、副腎、女性ホルモンの機能低下には、大きな関係があることが研究で分かってきております。

 

「腎陽虚」という状態は、言い換えると、体質的に虚弱で、環境への適応能力が低いという事でもあります。

 

妊娠をしても「赤ちゃんのベッド」となる子宮内膜が温かい状態に保たれず、流産しやすくなったり、子育てを行なう体力がなかったりするということにもなりがちになります。

 

この場合、体を温める原動力を奮い起こす中医学で考える「温補腎陽」(「腎陽」を補い体を温める力を増させる)で体質改善による治療を行なうと良いです。

 

 

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2019/09/17
不正出血の対処法

不正出血にも様々なタイプがあります。

まずは、子宮に病気がないかどうかの確認が必要です。一度、婦人科の検査を受けましょう。

 

基礎体温のチェック

低温期と高温期の差がない、一層性の場合は、無排卵で不正出血が起こっている状態だと考えられます。

 

基礎体温は二層になっていて、しっかりと月経があるという場合は、

・不正出血がどの時期に起こるか

・出血の色

・期間はどのくらいか

・ほかにどの様な症状を伴うか

などによって、原因も対処法も異なります。

 

排卵期の出血の場合、ごく少量であれば、特に問題はございません。

 

それ以外の不正出血を、中医学的にみると、

陽虚(体を温めたりする「陽気」不足)

 ・出血の色は薄い、あるいは茶色っぽい。ダラダラと長く続くのが特徴。

 ・「気」には固摂作用といって、血液や汗、尿などを不用意に漏らさないようにする働きが

あります。

 ・「気」が不足すると、固摂作用も低下しますので、少しのことで出血をしやすくなります。

 ・もともと、胃腸が弱い方、下痢をしやすい方、疲れやすい方、過労や頭の使い過ぎ、睡眠不足

  などによって、体の「気」が消耗されたときに起こりやすくなります。

 ・中には、不正出血と気づかずに、月経期間が長いと感じる場合もあります。

 

瘀血(「血」が滞っている)

 ・子宮筋腫やポリープを抱えている方に多い。

 ・出血の色は黒っぽく、塊が混じります。

 ・痛みを伴う特徴があります。

 

血熱(「血」に熱がこもってしまい、出血しやすい状態)

・元々暑がりで、辛いものや脂っこいもの、お酒などを摂りすぎている方、

  あるいは、ストレス過多でイライラしやすく、のぼせ等の症状がある方に、よくみられます。

 ・出血の色は、鮮やかな赤

 

 

不正出血そのものが、不妊症の直接の原因になるわけではないのですが、こういった、体の問題をそのままにしておくと、妊娠してからも出血が起こりやすく、流産しやすくなる可能性もあるので、気をつけていただきたいです。

それぞれの原因に対して、治療を受けた方がよいです。

 

 

 

 

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吉祥寺 中医学に基づく 不妊治療

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2019/09/18
以前よりも月経血の量が減った。妊娠への影響は?

「ここ2~3年、以前よりも、月経血の量が減ったと感じます」という方がいらっしゃいます。

 

原因に関して、中医学では、生殖能力と深い関係のある「腎」の機能低下や、「血」の不足などが考えられます。

 

月経血の量が減っているという症状は、放っておくと、無月経などの大きな問題に発展しかねません。

 

月経血の量の減少に対して、東西の医学の両方のチェックを受け、原因に対して、対策を立てていくことが大切です。

 

女性の月経は、年齢(35歳前後)とともに、徐々に量が減り、日数も短くなってきます。

これは、月経に関係する女性ホルモンの分泌が鈍り、子宮内膜が段々薄くなってきたことを示しています。

 

ホルモンの状態が活発であるはずの20代で、月経血の量が少ない、月経日数が3日未満の場合、ホルモンのアンバランスによって、卵胞の発育不全やエストロゲンの分泌の低下が起こり、子宮内膜の厚みと柔かさが不十分になっていることが考えられます。

 

中医学では、子宮は血海と呼ばれ、「血」に満たされているのが、妊娠に適した状態だと考えます。血海は、「血」の溜まりやすい所とされています。

 

排泄される月経血が少ないということは、妊娠と深い関係のある「血」が不足しているために、子宮が十分な「血」に満たされていないことが考えられます。

 

あるいは、「血」の滞りである「瘀血」が関係し、排泄がうまくいかないということもあります。

 

「血」が不足する原因は、様々ですが、不妊症に繋がるような深刻な問題が起こる場合は、単なる「血」の不足だけでなく、生殖能力の源である「腎」にまで影響が及んだ「腎虚」(生殖機能の低下現象)になっている可能性があります。

 

このような「腎虚」の場合、卵胞期を中心に「腎」の生殖機能の働きを補い、それとともに「血」のエネルギーの補充を行なうことが大切です。

 

中医学の得意とするところであります。

 

年齢的な問題で、月経血の量が、現象してきている場合にも、同じ対処法によって、今よりも、女性ホルモンのレベルが高くなり、内膜が十分な厚みと柔らかさを保てるようになれば、妊娠できる可能性は十分にあります。

 

もう一つの原因である「瘀血」(血液の巡りの悪い状態)による月経血不足は、冷えやストレスなどが大きく関わっております。

 

「瘀血」がありますと、月経期に体に不必要となったものを完全に排出することができないため、このことが起因で、新しい内膜の増殖を妨げ、卵胞の成長を邪魔して、ホルモンバランスを乱すことになります。

 

 

この場合は、「血」の巡りを良くする「活血化瘀」(「血」の流れを促進させる方法の体質改善)という治療を行なうと良いです。

 

そのほかの時期、周期にも、必要に応じて治療を行ない、月経のリズムを正常な状態に戻していくことも大切です。

 

なお、「瘀血」は月経期に不摂生をすると更に悪化する傾向があります。

 

月経中は、ストレスや体の冷えを、なるべく避けるように心がけましょう。

 

 

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2019/09/20
過去の中絶と現在の不妊症

人工妊娠中絶が、必ずしも不妊症に繋がる訳ではありません。

 

ですが、中絶手術は少なからず、体に負担を与えます。

 

掻爬によって、子宮内膜に傷がついて、その部分の「血」の巡りが悪くなってしまうと「瘀血」になり、その影響で子宮内膜がうまく増殖出来なくなることがあります。

 

その場合、以前よりも月経血の量が減少するなどの症状が現れることがあります。

そのような時には、「血」の巡りを促進したり、「血」を補ったりし、内膜の増殖を助け、月経周期と体の状態を整えていくことが必要です。

 

妊娠12週以降の中期中絶の場合、自然出産よりも、むしろ体へのダメージが大きいです。

この時に十分な休養が取れないと、「気」や「血」や生殖器系の働きと深い関わりのある「腎」に問題が生じ、妊娠しづらい体になってしまう場合がございます。

その時点で、体の問題に応じて、対処を立てることが大切です。

 

 

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