コラム

2023/05/14
慢性化してしまった症状を鍼灸治療で治すには!?②
前回のコラムの続きとなる内容を
本日掲載させて頂きます。
 
前回のコラム「慢性化してしまった症状を鍼灸治療で治すには!?①」はコチラから→/column/cate1/20230416-3466/
 
〜問診から得られる体の体質情報に関して〜
ある程度体質を把握するのに、伝統中医学の捉え方では必要不可欠な問診について 「睡眠・食欲・便通」
 
①睡眠内容を問うこと
寝入りが良いかどうか、夢を良く見るかどうか、夢の内容が現実的なのか或いは訳分からない夢或いは怖い夢なのかどうか?
これらの項目を聞き出すことで、精神状態や感情の状態がある程度把握できます。
 
②食欲
食欲があるかどうか?お腹すくけど余り食が進まない。常に食べすぎてしまう等を問う
これらを問う事により、消化器系の働きが正常かどうかを把握します。
消化器系の働きが低下していると、体内のエネルギー源となる気血と言う物質を生産する力が低下し、体を正常に運営するパワーが不足がちに成りやすく、その為体が疲れやすかったり、冷えたり、体調を整える自然治癒力が低下しやすくなり、病状の慢性化に繋がったりします。
 
③便通
毎日排便がスムーズか数日置きなのか或いは出始めは硬めで途中から緩くなる、常に緩いまたは下痢。
これらの情報を得ることで、体内の水分津液の状態が把握しやすくなり、便を排出させる力が整っているかなどを知ることが出来ます。
 
「食欲・睡眠・便通」の内容を知ることによりどのような体質に片寄っているのかを把握しやすいくなります。
故に、体質改善を希望される場合はこのような問診をして頂くことは大切です。
 
細かく言えば、天候に病状が左右されるかを確認することも大切です。
舌の形や色、苔の具合を診て頂くこと等の舌診も、これらの情報を得ることでどのような体質なのかより細かく判明されます。
 
同じ病名でも病状は体質によって違いが出ますし、治療法も変えないとなかなか症状が改善されないことが有ること等知ることも治療を受ける上では重要な要素です。
 
因みに、体質は大まかに6つのタイプの体質が存在してます。中には、混合型の方もおります。
簡単にタイプ別を紹介致します。

気虚タイプ:活力エネルギーが不足がち疲れやすい。症状が慢性化されやすい。


気滞タイプ:活力エネルギーが滞っており、イライラや体の痛み凝りが出やすい。


血虚タイプ:皮膚が乾燥しやすい髪の毛に艶がない 精神状態が不安定になりやすい。


陰虚タイプ:血虚が進んだ状態で体を潤す力が弱い、体内が火照りやす或いはのぼせが出やすい。


瘀血タイプ:血流が低下して痛みが固定しやすい。


濕熱タイプ:湿気に弱く湿度の加減により、持っている症状が悪化しやすく体も重くなったり浮腫んだりもしやすい。


 

大まかに人の体質を紹介させて頂きました。それ故に、体質に合わせて病状の治療を進めないと成らないことがあります。

2023/06/03
鍼の刺激量・得気感の重要性について

当院の院長 楊 志成は伝統鍼灸の本場台湾で学び、中国医薬大学付属病院で臨床実習を積み、その他上海中医大学病院や世界保険機構臨床研修をも積み、もちろん日本で施術を行うに当たって日本でも就学し日本のライセンスを取得しております。

日本に於いて3カ国で学習を積んだ数少ない中医鍼灸師です。

そんな臨床歴40年 診て来た患者さんの延べ人数は25万人以上

経験豊富で、安心安全な治療を行っている鍼灸ケアを受けて見ませんか?

一般の鍼灸院では中々体感出来ない病を改善するための心地よい得気、鍼独特の響き与えられます。

体質改善への治療とリラックス効果も同時に得られます

病を治すには、鍼独特の響きが肝心です。

癒やし・リラックスがメインの場合で有ればさほど得気を重要視しなくても良いですが、病を治したり体質改善を目的とした鍼治療を受けるので有ればある程度の響き(得気)が必要です。

結果を出すのには、刺激量も深く関わっておりますから…

得気とはツボへ鍼を打った際に感じる刺激で、痛みではなく「ズシン」と重い感じ或いは「ツン」とくる感覚です。

これは、ツボに鍼を打ったことにより発生する刺激と体が鍼の刺激を感じ取りましたと言う体からのボディランゲージの合図です。

なので心配はいらないです。

故に痛みとは違います。

痛みの場合はチクチクとする嫌な違和感の刺激を感じ我慢し難いです。

ただ鍼灸ケアを受けたことがない方だと、得気を痛みと勘違いしてしまう方々が結構居ます。

何故ならば、過去にこのような体感刺激を受けたことがないので、どのように表現して良いか分からないので、ついつい痛いと発してしまうのです。

要は、病気症状緩和させるのにはある程度の得気が必要と言う事を認識されるとよいかと思います。

また、この心地よい響き(得気感)を与えて貰うには臨床経験が豊富で技力が必要となります。

鍼ケアは、ただ鍼を打てば良いという物ではございませんので予めご理解頂けると良いと思います。

本日は鍼の響きに関して長々と読んで頂き有り難うございました。

2023/09/09
鍼灸治療に興味のある方へ

伝統中医鍼灸とはどんな鍼灸?

一般的な痛いところや患っている局所のケア治療に留まらず、個々の体質に対して治療時にケアを加え、選ぶツボが単に対症療法的だけでは御座いません。

体質改善を目的としてます。

 

要は木を見て森を見ずでは無く、体全体を診るのが特徴です。

 

東洋医学の源流・中医学という理論を基に、人の体質や病の進行状況を振り分け体内に誰しもが持ってる エネルギーの具合を診分ける。

 

」と言う臓腑を正常に働かせるエネルギー

 

」と言う体の栄養素のエネルギー

 

津液」と言う体へ潤いを与えるエネルギー 

 

中医鍼灸では、どのエネルギーがバランス失調を引き起こしているかを見つけ出す。

これらエネルギーの失調を是正する人体上のツボへ刺激し正常に戻す

エネルギーの矯正治療を行うのが伝統中医鍼灸です。

それにより体質改善とか元気な体に戻すことが可能となります。

 

例えば、「元気」と言う漢字にに関して、良く人と人の会話の中に元気ですかと訊ね言葉が有りますよね、元気と言う言葉は元の気のエネルギーがありますかと聞いているのです。

体調が悪かったり、エネルギーが不足気味だったりなら多分元気無いと答えるでしょう。

要するに元々ある体の気エネルギーが不足しているから元気無いと答えるのです。

だから気(エネルギー)を元の正常状態に戻すと…元気回復しましたと言うのです。

伝統中医鍼灸は患部のみの治療とは全く違い、体の失調したエネルギーを正常に戻し起因根本治療を目指している鍼灸治療を指します。

その為伝統中医学理論に基づいて治療方針を組み立てる必要があり。

局所的な治療とは全く異なり、故に臨床経験がかなり必要とされます。

 

尚、慢性化している症状とかの治療時には有る一定の時間が必要と考て頂ければと思います。

 

本日も長文を最後まで読んで頂き有り難うございました。

2022/06/04
健康食品『納豆』の知られていない秘密①
 
まずはなぜ納豆が健康増進に良いか…
納豆にはビタミンB群が豊富に含まれます。 ビタミンB群の中でB2は皮膚や粘膜の状態を良好に維持するのに必要です。 皮膚や粘膜は体の中に病原体が入らないようにするバリア機能を維持するため、状態を保つことは免疫力の向上に多大に関わります。 
 
また納豆には免疫力を高める作用の他に整腸作用などの健康効果発揮し快便に働きかけます。
 
納豆の免疫効果に関連する栄養素としてはまず、タンパク質があります。
タンパク質はエネルギーを生み出す栄養素の一つで、細胞を構成する栄養素です。
臓器などを作るだけでなく、免疫細胞や、抗体などの免疫力アップのために必要な栄養素であります。
納豆はタンパク質が豊富に含まれるので故に、食生活に追加することで免疫力の底上げに働きかけます。
 
次回はこのお話の続きで健康増進食材納豆に合う薬味を紹介させて頂きます。
結構沢山ありますよ!

2022/06/07
健康食品『納豆』の知られていない秘密②
今回は前回の続きで薬味の紹介をさせて頂きます。
青紫蘇の葉
ビタミンAの宝庫で、ビタミンB類やC、ミネラルも豊富、消化促進や健脳効果があります。
細かく刻んで納豆に混ぜると爽やかな風味が味わえます。
 
辛子
納豆の味をピリッと引き締めます。病原菌や寄生虫に対する殺菌、殺虫効果も有ります。
 
山芋
すりおろしてもよく、千切りにして添えても美味しいです。
山芋は、滋養強壮効果があり疲労回復に良いです。
 
クルミ
みじん切りにして混ぜます。高血圧を予防するリノール酸や老化を防止するビタミンEが多く、自律神経を安定させ、脳細胞を活発にする栄養分が多いです。子供の健脳食としても注目されてます。
 
たまご
必須アミノ酸を最もバランスよく持ちビタミンA・B2・D・鉄・脂肪などを含む栄養の宝庫です。
 
にんにく
すりおろしにして納豆に混ぜます。にんにくは古くから強壮剤として知られ、心臓筋肉に作用して活動力を増強し末梢血管を拡張して血液の循環をスムーズにし、新陳代謝を促進させます。
 
ミョウガ
爽やかな芳香と辛みで、食欲を増進させます。
 
ゴマ
たんぱく質やカルシウム、ミネラルが多く、浄血効果の大きいリノール酸やリノレン酸などの不飽和脂肪酸が多量に含まれていますので、血管の若返りや肌を美しくするなど、優れた作用を持ってます。
刻んで香りを出して納豆に加えると良いです。
 
大根
大根おろしでおろして、納豆に加える。
大根には多量のジアスターゼ消化酵素が含まれていますので、胸焼けを防ぎ消化を助けます。
 
玉ねぎ
薄切りにして、更に刻み、そのまま納豆に加えます。
玉ねぎのイオウ分は、神経のイライラを鎮静させ不眠症にも役立ちます。
 
梅干し
梅干しの肉を叩いて納豆に加えます。
梅干しはクエン酸やコハク酸などの有機酸を含んだアルカリ性食品で、疲労や息切れを癒やします。
 
長ネギ
江戸時代以来、納豆薬味のナンバーワン!
長ネギはB2の吸収を良くし、消化液の分泌を高めて食欲を刺激します。
また、納豆の持つ血栓予防効果を助ける働きが有ります。
 
リンゴ
刻んで納豆に混ぜまると、かすかな酸味が食欲をそそります。食欲不振のときに良いです。リンゴは疲労回復、血圧降下効果があり、皮に含まれるペクチンは下痢や便秘にも効果があります。
 
海苔
刻み海苔にすると混ぜやすくなります。
ビタミンやミネラルが豊富で、カルシウムは牛乳の4倍近くあるそうです。
 
きゅうり
細かく切って、さっと塩もみしてから混ぜます。
きゅうりはカリウムが多く、体内の過剰な塩分と融合して体外へ排出し同時に老廃物の排泄も助けて血液を浄化します。
 
生姜
おろして混ぜると、キリッと粋な味がします。
生姜には強力な殺菌作用があり、健胃剤、発汗剤的な作用としても知られてます。
 
昆布
極細に刻んだ昆布で粘りが有ります。
昆布はヨードやミネラルを沢山含み、動脈硬化を予防してコレステロールを低下させる効果があります。
 
鰹節
納豆と鰹節は、以外と相性がよく、コクのある旨味が出ます。
しらす干し、カルシウムが多く、歯ごたえがよく、納豆と相性が良いです。
 
最後に、納豆の効率の良い摂取の仕方について
納豆を食べる時間帯は朝よりも夜。 固まった血液を溶かすナットウキナーゼが夜寝ている間に活性化し、血液をサラサラにしてくれます。 ナットウキナーゼは摂取から4時間後に活性化がピークに達し、その後約8時間後に減少します。
 
納豆はどれくらい摂取するのが健康的か? 
1日2パック程度です。 他に大豆製品を日常的に食べられる方は、1日1パックが適量です。 納豆はそこそこカロリーがあり、1パックで約40カロリーあります。
 
以上
参考にして頂き健康増進に役立てて下さいませ。
 
 
東京 吉祥寺 楊中医鍼灸院
 
 

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