コラム
- 2019/03/11
- 【その他】中医学の診断について
伝統中医学(東洋医学)では、人体を細分化して診ておらず、一個体は全て繋がっており、それにより人間として営んでいると考えております。
診断の基本の考えは、人体に存在する活力エネルギー気・血・水のバランス失調を見つけ診断と治療方針を出します。(気・血・水に関しては、トップページの当院の案内の中医学の病気の捉え方をご覧下さいませ。)
要するに、人体のどこ(内臓)何が(気・血・水)がどのような状態(虚・実)に成ったかを見つけ出すの事が診断と成ります。
これが、中医学(東洋医学)診断マルマル証と言う型になります。(体質・症状の進行程度・虚・実・寒・熱タイプの分別 です。 )
ですから、何々病と言う様な、病名診断を下すのではありません。
色 々な症状の起因が、どこ((内臓)の何が(気・血・水)どの様に成ったのかを組み立てて、マルマル証と言う様に判断していく事で、診断と治療方針が決まります。
さてこれらは、採血等の検査をせずに、何を基準にして決めるかと申しますと・・・伝統中医学診察法の舌診・脈診によって判断されます。舌の型・色合い・舌の上にある苔の状態、脈の打ち方パタンによって振り分け、見分けていきます。ですから、臨床経験数・年数が診断能力に繋がって来る場合もございます。
ゆえに、中医学診断は基本的に、検査数値を求めるより症状や症候群の起因が何がアンバランスになったのかを見つけ出す事が大切なのです。基本的に病気の見立てが西洋医学と違いますので。そして中医学では各々の内臓には、西洋医学の考えとは違う働きを持たせていると考えています。
例えば、肝臓には、目・筋肉・血液の貯蔵、怒りの感情などの働きと係わっていると捉えています。ですから、目や筋肉の疾患が生じた場合、肝の臓器の働きを整えて治します。これは、検査数値に出てこない生命活力エネルギーのバランス歪みから来ているのです。ですから、人間のお体は、検査数値だけで全てが解ったり、治せたり出きるとは限らないと理解下さいませ。
それと、中医学では人間の体を細分化して見てませんので、どの様な病名、症状があっても、西洋医学のように科分けをせずに大概の科を見れます。例えば:目の疾患は眼科で、皮膚の症状は皮膚科、内臓関係は内科と言う様にそれぞれの科ごとに分けております。中医学ではその必要性が無いのです。ゆえに、色々な科の診療治療手当てが行えます。ただし、外科的手術の必要な疾患は適応では御座いませんのでご理解ご承知下さいませ。尚、個人レベルの差は御座いますのでこの点は理解して頂き、またご確認の上受診されてくださいませ。
中医学の診断や適応症に関して、詳しくお知りになりたい方は、お気軽に当院までご相談下さい。
メールアドレス:genki@dokutoruyo.com
休診日は、月曜日・木曜日です。
- 2019/03/11
- 【内科疾患】排尿障害4~淋証編~
**淋証**
「淋証」とは頻尿・尿意急迫・残尿感・排尿痛・小便少量、たらたら出る
といった症状を総称して「淋証」といいます。
現代医学の病名としては
「尿路感染症」「結石」「前立腺炎」「腎盂腎炎」「乳び尿」
などが近い病気にあたります。
「淋証」は病因や症状により
「熱淋」「寒淋」「気淋」「血淋」「石淋」「膏淋」「労淋」「老淋」
などがあります。
書物によっては
「熱淋」「寒淋」「気淋」「血淋」「石淋」「膏淋」「労淋」
の7種類の分類のものもあれば、
[五淋]といい、「熱淋」「気淋」「血淋」「石淋」「膏淋」
の5種類で分類している書物もあります。
「淋証」の【病因・病機】については、先程の「りゅう閉」と殆んど同じで、
以下の3つがあります。
Ⅰ、膀胱の中に湿熱が入り込む「膀胱湿熱」
Ⅱ、脾や腎が損傷しておこる「脾腎両虚」
Ⅲ、肝の気が滞って起こる「肝鬱気滞」
≪病因・病機≫
Ⅰ【湿熱が膀胱に入り込む淋証「膀胱湿熱」】
りゅう閉の病因でも説明しましたが、「肥甘厚味の過食」や「過度の飲酒」は 体内で湿熱を生みます。
体内で生まれた湿熱は湿の特性から膀胱へ入り込んで「膀胱湿熱」となります。
又、性器を不衛生にしていても「膀胱湿熱」になりました。
膀胱湿熱は膀胱の気化作用を無力させ淋証をまねきます。
(詳しくは「湿熱りゅう閉」の病因・病機を参照して下さい。)
Ⅱ、【脾や腎が損傷しておこる淋証「脾腎両虚」】
既に皆さんもご存知のように、長患い・老化・虚弱体質・過度の性交渉などは脾腎を損傷させてしまいます。
このことにより気化作用が無力になったり、逆に固摂作用が無力となったりします(腎気不固*)。
(腎気不固*:腎の生理作用を参照してください)
Ⅲ、【肝の気が滞って起こる淋証「肝鬱気滞」】
情志失調により肝の気が鬱滞をおこし、それが熱化し膀胱の気化作用に影響をおよぼしておこります。
(詳しくは肝鬱りゅう閉の病因・病機を参照して下さい)
≪症状≫
次に症状と治療の説明に入ります。
「淋証」の病因・病機は「りゅう閉」とよく似ておりますので
証候分析(症状が現れる機序)については簡略化いたします。
もし理解できないようであれば、「りゅう閉」の証候分析を読まれれば詳しく記載されております。
症状は、先程少し触れた[五淋]と「労淋」「老淋」があります。
今回は[五淋]を中心に説明し、「労淋」「老淋」を後から簡単に紹介します。
Ⅰ【気淋】
「気淋」とは「気」の不足や、「気」の流れの滞りによって起こる症状を言いますので、「脾腎両虚」「膀胱湿熱」「肝鬱気滞」などによっておこります。
〈主症状〉 |
|
◎ |
排尿に力がない(脾腎両虚)・・・・脾が損傷することによりエネルギーが生産されない状態です(気虚)。 エネルギー不足のため小便を押し出せなくて起こります。 又、腎が損傷すると脾を温められず脾の消化吸収能力を低下させます。 |
◎ |
小便が途切れ途切れ・点滴状(脾腎両虚)・・・運化作用や昇清作用の失調のため、膀胱へ運ばれてくる水液が減少しているためです。 又、腎虚により水液代謝や膀胱の気化作用が失調しているためにおこります。 |
◎ |
排尿後もポタポタと垂れる(脾腎両虚)・・・・腎の固摂作用の無力化によります。 |
◎ |
下腹部が下垂して張った感じがする(脾腎両虚)・・・脾の昇提作用の失調のため下垂感が現れます。 |
◎ |
小便が出しぶる(肝鬱気滞・膀胱湿熱)・・・・情志失調により肝の気が鬱滞をおこし、疏泄作用無力となり、膀胱の気化作用が低下しておこります。 |
◎ |
下腹部や脇に脹った痛みがある(肝鬱気滞)・・・気の流れが渋滞を起すと脹った痛みが出現します。 下腹部や脇には肝と関わりのある経絡が通るので、この部位に脹痛が出ます。 |
◎ |
怒りや情志の失調で症状は増悪します。(肝鬱気滞)・・・情志の失調やイライラは更に疏泄作用を失調させます。 |
〈随伴症状〉 |
|
◎ |
食欲不振(脾腎両虚)・・・・運化作用の失調のため、消化吸収能力が低下し食欲不振となります。 |
◎ |
精神疲労・息切れ・だるさ(脾腎両虚)・・運化作用の失調によりエネルギーが不足しておこります(推動作用や宗気の不足)。 |
◎ |
顔色が蒼白い(脾腎両虚)・・・・・腎虚により気血が循環できず(温運)おこります。 |
◎ |
精神不振(脾腎両虚)・・・・腎虚が進み気虚(エネルギー不足)となり、気の推動作用が失調しておこります。 |
◎ |
腰膝に力が入らない(脾腎両虚)・・・腎は腰の府と言われ、腎虚になると腰や膝を栄養できなくなりおこります。 (詳しくは腎の生理作用を参照してください) |
◎ |
普段からイライラや怒りっぽい(肝鬱気滞)・・・・疏泄機能が低下すると情志を調節できなくなりおこります。 |
◎ |
咽が渇き、水分を欲する(肝鬱気滞)・・・・気の流れが渋滞を起し、それが熱化してしまったためです。 (これらの症状について、詳しくは肝鬱りゅう閉の病因・病機を参照してください) |
Ⅱ【石淋】
砂淋又は砂石淋とも呼ばれます。
石淋とは、「膀胱湿熱」「脾腎両虚」などによっておこり、湿熱が溜まることにより、それが尿中の不純物を凝結させて、砂石を形成してしまい尿道を閉塞して起こる症状をさします。
〈主症状〉 |
|
◎ |
尿に砂が混じる・尿の出が渋い・排尿が中断する・排尿痛・尿道疼痛・陰茎や下腹部の脹張感・・・・・・・・・尿道に石があるためです。 |
〈随伴症状〉 |
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◎ |
腰・腹の激痛・・・・・結石が尿路の上・中部にある場合におこります。 |
◎ |
血尿・・・・・・・・・結石が血脈を損傷するとおこります。 |
◎ |
顔色がさえない・無気力・・・・・気血両虚による症状です。 体内に湿熱が溜まるということは、もともと運化作用が弱いからです。 運化作用が弱ければ気血の生成不足となり気虚や血虚をまねきます。 |
◎ |
食欲不振(脾腎両虚)・・・・運化作用の失調のため、消化吸収能力が低下し食欲不振となります。 |
◎ |
精神疲労・息切れ・だるさ(脾腎両虚)・・運化作用の失調によりエネルギーが不足しておこります(推動作用や宗気の不足)。 |
◎ |
顔色が蒼白い(脾腎両虚)・・・・・腎虚により気血が循環できず(温運)おこります。 |
◎ |
精神不振(脾腎両虚)・・・・腎虚が進み気虚(エネルギー不足)となり、気の推動作用が失調しておこります。 |
◎ |
腰膝に力が入らない(脾腎両虚)・・・腎は腰の府と言われ、腎虚になると腰や膝を栄養できなくなりおこります。 (詳しくは腎の生理作用を参照してください) |
Ⅲ【血淋】
「気血水の陰陽分類」で説明しましたが、体内の血や正常な水が損耗した状態を「陰虚」と呼び、陰虚は熱を生んでしまいました。
このように陰虚で生まれた熱のことを「虚熱」といいます。
慢性病や老化は陰虚をまねきやすく、続いて虚熱を生みます。
この様に生まれた熱や、体内の湿熱が血に影響を及ぼすことがあります。
そして、熱邪には出血させるという特性がありました。
「血淋」とは「膀胱湿熱」「脾腎両虚」などでおこり、尿中に血液が混じる淋証で、体内の熱や湿熱が血に影響を及ぼしたり、「石淋」の刺激により血脈が損傷された状態の症状をさします。
〈主症状〉 |
|
◎ |
排尿時の灼熱痛・刺痛・渋り感・尿色深紅・・熱が血脈を損傷しておきます。 |
◎ |
血尿・・・・・・・・・・・・血脈が損傷し出血しておこります。 |
◎ |
尿中に血塊・排尿痛・・・・・出血した血液が固まり、尿路を閉塞しておこります。 |
◎ |
「脾腎両虚」による場合は、排尿痛は無く尿色も淡紅となります。 排尿痛は熱による痛みです。脾腎両虚の熱は虚熱ですから実熱と比べると熱性が弱く痛みも軽くなります。 |
〈随伴症状〉 |
|
◎ |
食欲不振(脾腎両虚)・・・・運化作用の失調のため、消化吸収能力が低下し食欲不振となります。 |
◎ |
精神疲労・息切れ・だるさ(脾腎両虚)・・運化作用の失調によりエネルギーが不足しておこります(推動作用や宗気の不足)。 |
◎ |
顔色が蒼白い(脾腎両虚)・・・・・腎虚により気血が循環できず(温運)おこります。 |
◎ |
精神不振(脾腎両虚)・・・・腎虚が進み気虚(エネルギー不足)となり、気の推動作用が失調しておこります。 |
◎ |
腰膝に力が入らない(脾腎両虚)・・・腎は腰の府と言われ、腎虚になると腰や膝を栄養できなくなりおこります。 (詳しくは腎の生理作用を参照してください) |
Ⅳ【熱淋】
「膀胱湿熱」によっておこります。
湿熱や熱が膀胱へ入ることによりおこります。
〈主症状〉 |
|
◎ |
尿道の灼熱痛み・・・・灼熱痛は熱の特性です。湿熱が尿道に入り込むことにより起こります。 |
◎ |
急激な尿意・尿色黄色で混濁・・・・熱の特性です。 |
◎ |
尿量少・脹痛・・・・・・・・膀胱の気化作用の低下によるものです。 |
〈随伴症状〉 |
|
◎ |
便秘・・・熱の特性に体内の水を損耗させるというのがありました。 体内の水は体に潤いを与える作用がありますので、水が損耗されると腸を潤すことが出来なくなり便秘になります。 |
◎ |
悪寒・発熱・・・・湿熱の外邪を受感した時におこります。 |
◎ |
口が苦い・嘔悪・・・湿の特性も1つ粘調があります。そのため湿はその粘調の特性で経絡を塞いでしまいます。この場合は湿熱が体内で経絡を塞いでしまい、気が流れることができなくなってしまい起こります。 |
Ⅴ【膏淋】
「膏淋」は「膀胱湿熱」「脾腎両虚」などでおこり、「肉淋」とも呼ばれます。
〈主症状〉 |
|
◎ |
小便は混濁し米のとぎ汁、又は脂肪の様・・・・・・「膏淋」の特徴的な尿です。 これは膀胱へ湿熱が入ることで膀胱の気化作用が低下してしまい、必要な水分(清)と不要な水分(濁)を分けることが出来なくなり起こる場合と、腎のエネルギー不足により固摂作用が低下して脂液が尿に混じって排出されることにより起こります。 |
◎ |
排尿時の灼熱痛や疼痛(膀胱湿熱)・・・湿熱の熱の特性です。 |
〈随伴症状〉 |
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◎ |
腰や膝がだるく力が入らない(脾腎両虚)・・・「腎は腰の府」と言われ腎のエネルギー不足は腰や膝に影響がでます。 |
◎ |
精神疲労・息切れ・だるさ(脾腎両虚)・・運化作用の失調によりエネルギーが不足しておこります(推動作用や宗気の不足)。 |
◎ |
日増しにやせる・めまい・・・・混濁した尿を排尿することにより、体に必要な水分(清)が失われておこります。 |
以上が五淋についての説明になります。
次に、老淋と労淋について少し説明をしましょう。
「老淋」とは字からも想像がつくと思いますが、年老いてきて起こる淋証です。
腎の生理作用で説明しましたが、老化は腎を損傷させます(特に腎精)。
この腎精の不足によって起こる淋証です。
治療は腎精を補う治療を施します。
「労淋」とは、淋証が長い間完治せずにいたため、脾腎両虚となってしまったところに、過労が要因となって発病する淋証です。
主な症状としては、排尿後の陰部の痛み・手足や膝腰のだるさ・無力・精神疲労などがあり、いずれも脾腎両虚による症状です。
治療は「腱脾益腎」といい、脾をたて治し、腎精を益す治療を施します。
《治療》
さて淋証の治療については、基本的に病因に対して考えますので、先ず、病因別 に紹介します。
『膀胱湿熱』による淋証
「清熱利湿」「通淋止痛」といって、病因が湿熱ですから、湿をとり熱を下げることで、淋証を改善して痛みも止める治療を施します。
『肝鬱気滞』による淋証
「疏肝解鬱」「気機調節」といって、肝の気の滞りを流し、体全体の気の流れをよくしてあげる治療を施します。
『脾腎両虚』による淋証
「腱脾利湿」「益腎固渋」といって、脾をたて治し湿を取り除き、腎のエネルギーを益し、腎の固摂作用を高める治療を施します。
因みに、先程紹介した五淋の中で「石淋」の場合は「排石通淋」という言葉を使う場合もあります。
例えば、病因が「膀胱湿熱」の「石淋」であれば、「清熱利湿・排尿通 淋」となります。
他には、「血淋」の場合は、「止血」という言葉を使う場合もあります。
例えば血の中に熱が入って起こる「血淋」の場合は「涼血止血・清熱通 淋」などと言う場合があります。
以上で中医学から診た排尿障害(りゅう閉と淋証)の説明になります。
次に排尿障害の養生について紹介をしましょう。
- 2019/03/11
- 【その他】中医学の特徴:Q&A
◎ 中医学の特徴、Q&A ◎
Q:受診する時の注意事項はありますか?
A:医療機関によっては「中医学(東洋医学)外来には化粧をせずに来て下さい」と案内するところもあります。
それは、血液検査や画像診断を重視する西洋医学に対し、中医学(東洋医学)では患者さんの様子や顔色などの情報を重視するからです。
例えば爪の色で血の巡りの状態を、顔色や目の下のクマなどから様々な症状の徴候を読み取ります。
ですから、受診の際には出来ればノーメイクに近い状態で、マニキュアも落としておいた方がよいでしょう。
また、中医学(東洋医学)では舌診・脈診・腹診という診察がありますので、予め理解しておくと良いでしょう。
Q:どのような病気に中医学(東洋医学)は効きますか?
A:西洋医学と中医学(東洋医学)には、それぞれ得意な分野があります。
中医学(東洋医学)は肩こりや冷え、月経異常など女性特有の血の道・検査数値などに出てこない病気や、西洋医学的には病気と捉えられないもの、体質改善が必要な症状にとくに有効です。
ただ、命の危険にかかわるような重篤な感染症や肺炎などには西洋医学による治療が優先されます。
Q:針灸治療は長く続けないと効果が出ない?
A:治療を続けることで体質や体調を改善していくのが針灸の大きな特徴です。
そのため、長く治療をしないと効果がでないと誤解を招いているのかもしれませんが、カゼの症状を緩和したり、痛みをとる治療など、即効性のある治療もあります。
針灸には、生体機能を調節する働きをもつものと、患部に直接作用するものとがあります。
体調や体質を改善しつつ不快な症状を取り去っていく前者の場合は、比較的効き方が緩やかで、症状や病気の程度によりますが体調の変化に気づくまでに1~2ヶ月ほどの期間を必要とすることがあります。
一方、後者の治療は比較的に短期間に効果を表します。
例えば、月経痛に痛み止めや、アレルギー性鼻炎の治療には個人差はあるものの治療後すぐに効果 があらわれる場合もあるのです。
ただ、この場合は本質的な体質改善はされておらず、一時的に症状を緩和させたに過ぎません。
Q:複数の治療を同時に行なっても大丈夫ですか?
A:一般に西洋薬では複数の症状があればその数だけの薬の種類が多くなります。
一方、針灸のツボには様々な効果が含まれているので、一治療で複数の症状が改善されることもあります。
一つの治療で足りない場合に、それを補うために複数のツボを併用することはよくあります。
Q:針灸治療と西洋薬を併用しても大丈夫ですか?
A:相乗効果や西洋薬による副作用を抑える作用が期待されるので、併用されるケースはたくさんあります。
例えば、抗がん剤による倦怠感や向精神薬による咽喉の渇きなどの副作用を抑えるために針灸治療が使われることがあります。
しかし、たとえばカゼなどをひいた場合に、冷えによるカゼの場合、中医学(東洋医学)では体を温める治療を行ないます。
なので体を温める働きを持つツボと解熱剤などの西洋薬を一緒に飲むようなことは、互いの作用を相殺してしまいます。
◎ 中医学(東洋医学)の外来受診について ◎
一般的中医学は何科何科にはっきり区別しておりません。
外科的手術以外の疾患・症状は、応々にして対応ができます。
なぜならば、中医学は、一人の人間の体を細分化せず総合的に診て行きます。
人間の体は、全てつながりがあり、臓腑の関係を保っているからです。
受診治療は、受診者の体質や体のエネルギーバランスの失調をさぐり出し、失調したバランスを調整することで疾患や症状改善、元気への回復となります。
逆に色々な症状を抱え、お悩みの方は、中医学への受診もよろしいかと、総合的に診て行くのも、一つの手と思われます。
尚、学識と臨床経験豊富の先生を探し出す事も大切です。
最近、「中国ハリへ数ヶ月通っているのだけれど、症状がいっこうに改善されない」という相談がよくあります。この様な場合、その治療院が本来の中医学理論を活用して治療に当たっていないということが殆んどです。
何故かというと、中国針や太めの針を使用するだけや、強めの刺激をするだけの治療であっても、『中国ハリ』とうたっている鍼灸院が日本には多数存在するからなのです。
中国ハリで一番大事なのは理論です。ですから、中国針や太めの針を使用するだけの治療や、強めの刺激だけの治療は到底本来の『中国ハリ』とは言えません。
中医学理論があって、初めて中国針や強めの刺激といった道具や技が生きてくるのが中医鍼灸(中国ハリ)なのです。
しかし、この中医学理論をしっかり学ばれておられる先生は残念ながら今の日本ではとても少数です。当然、そのような先生が少なければ、中医学理論を学ぼうと思っても、学べる場所も少ないわけです。又、中医学理論の根底は中国古代哲学から派生しているため、とても奥が深く、独自な概念を持ちます。そのため中医学理論をしっかりと学ぶには莫大な時間を掛けなければなりません。
以上のような理由から日本では中医学理論をしっかりと学ばれておられる先生は少なく、中国針や太めの針や強めの刺激をしているだけの治療でも、中医鍼灸(中国ハリ)とうたっている治療院が存在してしまうのです。又、1~2年位 中医学理論を学んだだけで、中医鍼灸(中国ハリ)とうたっている治療院も少なくありません。
残念ながらこのような治療院では本当の中医鍼灸治療は受けられません。
しかし、一般の患者さんが、自分の通っている治療院が本当の中医鍼灸院なのかどうかを判断するのは、なかなか難しいことです。
しかし、今の日本では、東洋医学ブームなどと言って、中医鍼灸をうたっている治療院が増えてきているのも事実であります。ですからこのHPをご覧の皆さんには、是非とも本当の中医鍼灸を体験していただきたいと願っております。そのためには皆さん自身が本当の中医鍼灸を見分ける目を持つしかありません。
そこで見分けるチェックポイントを挙げますので参考にしてみて下さい。 |
|
① |
あなたの通っている鍼灸院では、丁寧な問診・舌診・脈診などを行い、色々な角度から患者さんの情報を収集していますか? 特に詳細な問診はされていますか? |
② |
あなたの通っている鍼灸院では、局所(痛みのいある部位 や病んでいる箇所)のみではなく、他の部位にも針をうっていますか?(中医鍼灸では局所のみではなく、他の場所にも針をうちます) |
③ |
あなたの体質や気血水のバランスの崩れを、中医学的にわかりやすく説明してくれますか?(中医学を本格的に学ばれておられる先生であれば、少なくともこの「疾患別 ・わかる東洋医学診断」に記載されているような理論で説明ができます) |
以上になりますが、もしもこれらの項目の中でNOがあった場合は③についてもう少し先生に質問してみてはいかがでしょうか?
しっかり中医理論を勉強されている先生なら分かり易く説明してくれるはずです。是非参考にしてみてくださいませ。
- 2019/03/11
- 【その他】中医鍼灸による美容
最近、当院ホームページをご覧になった患者さんから、「鍼灸治療は美容に効果 があるの?」といった内容の質問メールを頂くことが増えています。
そこで今回は、特に女性の患者さんに関心の深い「美容に関する鍼灸」のお話をしたいと思います。
鍼灸治療で肌荒れ或いは吹き出物等の改善が出来ることを、皆さんは御存知でしょうか?
肌荒れ、吹き出物は内臓のトラブルやストレスによって発生することがあります。このような場合、ただ単に荒れた皮膚表面 をお手当てしても改善されないことが多いのです。なぜなら、お肌のトラブルの原因になっている「もと」の部分に対してお手当てしていないからです。
では、鍼灸治療ではどのように肌荒れを改善していくのかといいますと、詳しい問診により日常生活の状態、習慣或いは内臓のトラブルやストレスがないかを把握することが大切です。そして、個人個人の体調に合わせて、お手当ての手順を決め治療を行っていきます。
例えば、日常生活で薄着をすることが多く、冷たい飲み物を好んで飲むような、体を常にひやしているような方には、体を温める治療を行い血液循環を改善し、お肌に血液の栄養素が十分いき渡るように整えます。冷えが改善される事により新陳代謝も良くなり、お肌もきれいになってきます。
内臓にトラブルがある場合には、胃腸の機能に問題がある場合が少なくありません。特に口の周りや前額に肌荒れや吹き出物が出やすいタイプです。この場合は胃腸機能を活発にすることにより、便秘症の方は便秘も改善されお肌のトラブルも改善されます。
ストレスの多い方は、偏頭痛や頭頂痛、肩こりが起きやすく、顔の側面 に吹き出物が出ることが多く、また不眠に悩まされる方も多いようです。中国医学では、ストレスが多くなると体の気(活力・体調を整える力)の流れが停滞しやすくなり、体に様々な症状が現れてきます。女性ホルモンの分泌の変化や冷え、のぼせ生理不順、肝機能の低下などにより、体の中に溜まった不純物を分解する機能が低下して肌荒れが生じやすくなります。
中国医学には「以表知裏」という考え方があります。これは体表に現れている状態は、「裏」つまり内臓の状態を反映しているものであるという考え方で、非常に理に適った見方であるといえるでしょう。簡単にいくつかの例を挙げましたが、日常生活の参考にしていただきたいと思います。美容関係でお悩みの方は、体質改善中心の中国鍼灸にご相談をお勧めいたします。
最近アンチエイジング(老化防止)、デトックス(排毒)などという言葉が流行していますが、中医学は、はるか何千年も前からこのようなことは、行われていました。
デトックスの代表的な治療が吸玉療法(カッピング)。ガラス玉容器を使い、体表に吸い込ませ血流を良くし、酸化した体をアルカリ化へ導く様に働き掛けます。また体に入り込んだ不必要な寒気、熱気を抜き去る作用が有ります。
吸い玉の作用は、解り易く言えば体内の老廃物質の新陳代謝を促進させる事です。アンチエイジングの代表的な治療が、日頃からの体の手当の予防養生なるものです。(鍼灸で自然治癒力を高め、活力エネルギーのチャージ補充する事を指します。)
肌荒れの気になる方
肌の老化(シミ、シワ)、体力の衰え、気になる方は、自然治癒力体を回復させる力を整え、体内から元気を取り戻し、美肌に役立つよう、或は自然な体の衰えを予防して行きましょう。
お気軽にご相談して下さいませ。
中医学診断による個々の体質、症状を判断し、治療は局所治療だけにとどまらず、体質や体の全体の活力エネルギーバランスの調整しお手当てをさせて頂きます。
治療で大切なのは局所治療でなく、症状などを引き起こしている原因に対しての治療が大切なポイントになります。この点を深く理解して頂ければと思います。症状により通 院期間、治療回数は違います。基本的に体質改善を行うのに三ヶ月位 は掛かると思ってくださいませ。ある程度時間を掛けて手当てを受けると言う気持ちをお持ち下さい。
食養生、家庭でのツボ療法の指導も致します。
漢方相談も可能です。
ちなみに、中医鍼灸の美容の適応例:ニキビ、吹き出物、面疔、シミソバカス(程度にもよります)、豊胸、生理時の肌荒れ、円形脱毛、アトピー性皮膚炎(乾燥肌タイプ・じゅくじゅく肌タイプ・皮膚が真っ赤になるタイプ・乾燥肌で赤黒肌色になるタイプ)、ストレスによる肌荒れ、ダイエット、目の下のクマ、冬季の乾燥肌などがあります。
ご質問等ございましたら、お気軽に当院までご相談ください。
Eメール genki@dokutoruyo.com
- 2019/03/11
- 【内科疾患】排尿障害5~養生編~
★排尿障害の養生★
一言で養生と言っても、その方法は沢山ありますが、このHPは東洋医学についてのHPですから、東洋医学流の養生法を紹介いたしましょう。
しかし、東洋医学流の養生法といっても、これまた沢山の種類がありますので、今回は皆さんが簡単に実行に移しやすい「食養生」「健康茶」「酒・薬酒」を中心に紹介したいと思います。
さて、皆さんは「医食同源」という言葉を聞いたことがあると思います。
これは中国の言葉で「食事も医学と同じく健康を左右する大切な物である」という考えです。
その発想から生まれたものが、「薬膳料理」です。
つまり、食事には体質改善や、病を改善させる力があるのです。
そこで是非、皆さんもご自分の体質を理解され、それに見合った食事をして下さい。
今回は「民間療法」も混えて紹介いたします。
そして中国にはもう1つ「医茶同源」という言葉もあります。
これも食事と同様に、「お茶も医学と同じ位健康を左右させることができる」という考えです。
日本人もお茶が大好きな民族ですので、これは健康に生かす手はないと思います。
さて、皆さんの中には梅酒などを作る方もおられると思います。
梅酒には血液を浄化させたり、疲労回復・体力強化・老化予防・食欲消化の促進といった、たくさんの効果 があります。
このように薬効のある原料をアルコールに漬けたものが「薬酒」です。
薬酒は原料をそのまま摂取したり、煎じて飲むより体内の吸収率が高いという利点があります。
さて、養生については先ず、先程紹介した病因別の養生法を、次に、症状・西洋医学的疾患名別 の養生法を、最後に利尿効果がある養生法を紹介します。
〈病因別養生法〉
【湿熱による排尿障害(湿熱体質)の養生法】
* 湿熱は「湿」と「熱」が合わさった表現です。
湿と熱では養生法が若干異なりますのでここでは「湿」と「熱」に分けて紹介いたします。
《熱の食養生》 |
|
◎ |
麦・あわ・とうもろこし・はとむぎ・そば・緑豆・浜納豆・豆腐・豆乳 |
◎ |
ピータン・プレーンヨーグルト |
◎ |
かに・あさり・ところてん・昆布・のり・わかめ・しじみ |
◎ |
きゅうり・とうがん・ズッキーニ・にがうり・レタス・白菜・セロリ・なす たけのこ・ごぼう・大根・チンゲン菜・トマト |
◎ |
キウイ・スイカ・レモン・梨・メロン・バナナ・柿 |
《熱の健康茶》
緑茶・ウーロン茶・菊花茶・プーアール茶・荷葉茶・どくだみ茶
《その他、熱の生活上の注意点》 |
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◎ |
脂っこいもの・味の濃い物・甘いもの・お酒・肉類は食べ過ぎないように注意しましょう。 |
◎ |
熱いお風呂も避けましょう。 |
《湿の食養生》 |
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◎ |
はと麦・とうもろこし・そば・はすの実・小豆・大豆・緑豆・黒豆 えんどう・空豆 |
◎ |
あさり・あわび・しじみ・はまぐり・ふな・どじょう・こい・すずき・昆布 のり・わかめ・ところてん |
◎ |
にがうり・たけのこ・きゅうり・さやえんどう・セロリ・とうがん・もやし 白菜・ズッキーニ・ごぼう |
◎ |
すいか・すもも・ぶどう・キウイ・メロン |
《湿の健康茶》
柳茶・プーアール茶・紅茶・ジャスミン茶
《その他、湿の生活上の注意点》 |
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◎ |
脂っこいもの・味の濃い物・甘いもの・冷たい水分の食べすぎに注意しましょう。 |
◎ |
適度な運動(汗をかく位)をしましょう。 |
◎ |
冷えは水液代謝を悪くしますので、体を冷やさないようにしましょう。 お風呂はぬるめのお湯で長めにつかりましょう。 |
【脾の気や腎の気の不足による排尿障害(気虚体質)の養生法】
脾の気や腎の気の不足は、いずれも気の不足ですから、ここでは大きく「気虚」という括りで養生法を紹介します。
《食養生》 |
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◎ |
麦・ひえ・きび・あわ・もち米・うるち米・はとむぎ・豆腐・とうもろこし 納豆・そば・うどん・大豆・小豆・空豆・枝豆・黒豆・えんどう豆・赤小豆 |
◎ |
牛肉・鶏肉・羊肉・かも肉・鶏卵 |
◎ |
鰻・まぐろ・鯛・わかめ・のり・昆布・ほたて・あさり・こい・ふな いしもち・えび・すずき・いか・貝柱・牡蠣・かまぼこ・あおのり・かに はまぐり・もずく・しじみ・ひじき・めざし・干物・佃煮・いわし・さば |
◎ |
ぎんなん・金針菜・くるみ・木耳・銀耳・あしたば・まいたけ・しいたけ 人参・山芋・じゃがいも・さといも・さつまいも・かぼちゃ・キャベツ レンコン |
◎ |
クコの実・松の実・なつめ・パイナップル・サクランボ・桃・ぶどう りんご・栗 |
◎ |
ナツメグ・胡麻・みそ・はちみつ・水あめ・食塩・しょうゆ |
=民間療法=
豚の胃袋スープ・はと麦スープ・くず湯・にんにく蜂蜜漬け
りんご酢と蜂蜜のドリンク
《健康茶》
クコ茶・グアバ茶・杜仲茶・はと麦茶・麦茶・ほうじ茶・柳茶・なつめ茶
高麗人参茶
《酒・薬酒》
ケンポナシ酒・スイカズラ酒・カリン酒・アキグミ酒・五味子酒・ハマナス酒 フユイチゴ酒・くわの実酒・あんず酒・キハダ酒・グミ酒・夏みかん酒・梅酒
《その他、湿の生活上の注意点》 |
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◎ |
気虚とはエネルギー不足のことですから、食事はしっかり摂りましょう。 又、気虚の方の中には胃腸が弱い方がかなり多くいらっしゃいます。 ですから食事はゆっくり出来るだけよく噛んでいただきましょう。 |
◎ |
エネルギーの不足している状態ですから、過度な運動や寝不足は避けましょう。 |
◎ |
過度な思い悩みは脾を損傷させますので、注意しましょう。 |
【肝の気の鬱滞による排尿障害(気滞体質)の養生法】
*肝の気の鬱滞の主な原因はストレスですので、ストレスを排除する養生法を紹介します。
《食養生》 |
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◎ |
牛乳 |
◎ |
牡蠣・あさり・しじみ・しゃこ・しらす・かに |
◎ |
らっきょ・うど・せり・みょうが・みつば・春菊・パセリ・セロリ・しその葉・からしな・にら・ねぎ・にんにく・小松菜・菊花・キャベツ・かいわれ大根・ボウフウ・大根・かぶ・ラディッシュ・ザーサイ・はまなすの花 |
◎ |
みかん・グレープフルーツ・ゆず・金柑・レモン |
◎ |
ミント・ナツメグ・しょうが・こしょう・八角・わさび・さんしょう |
《健康茶》
しそ茶・カモミール茶・菊花茶・ジャスミン茶・ミントティー・刺五加茶
《薬酒》
高麗人参茶・しそ酒・杜仲酒
《その他、生活の注意点》 |
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◎ |
日ごろからストレスを溜めないように注意し、自分にあったストレス解消法を探しましょう。 |
◎ |
できるだけ規則正しい生活を送りましょう。 |
◎ |
アロマや柑橘類の香りは気分をリラックスさせてくれます。 寝室やリビング又はお風呂場などで上手に使ってみましょう。 |
◎ |
何か集中できる趣味などを持ちましょう。 |
【血の滞りによる排尿障害(オ血体質)の養生法】
《食養生》 |
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◎ |
小豆・黒豆 |
◎ |
まぐろ・かつお・いわし・さば・こはだ・あじ・さんま |
◎ |
山芋・おくら・トマト・なす・アスパラガス・たまねぎ・にら・にんにく・らっきょ・しょうが・とうがらし・ピーマン・ほうれん草・かぶ・うこん |
◎ |
プルーン・クランベリー・桃・いちご・メロン |
◎ |
酢・カレー・黒砂糖 |
=民間療法=
緑の濃い野菜や野草のジュース・りんご酢と蜂蜜のドリンク
《健康茶》
まいかい茶・ヨモギ茶・ウコン茶・ローズティー・ハイビスカスティー
さんざし茶・田七人参茶
《酒・薬酒》
紹興酒・赤ワイン・イチゴ酒・梅酒・パセリ酒・ハッカ酒
《その他、生活の注意点》
◎運動は血行を促進させてくれますので、適度な運動を心がけましょう。
【症状・西洋医学的疾患名別の養生法】
☆腎炎の食養生☆
パイナップル(初期の腎炎)・カリウム醤油
☆腎結石の食養生☆
ぶどう・牛乳
☆前立腺肥大の食養生☆
とうがらし
☆尿路結石の食養生☆
キウイフルーツ・くるみ・とうもろこし・酢
☆尿道炎の民間療法☆
アケビ・リンドウ:これらを煎じて飲みます。
☆膀胱炎の食養生・民間療法・薬酒☆
〈食養生〉
大麦(急性膀胱炎)
〈民間療法〉
あけび・リンドウ・ウツボ草:これらを煎じて飲みます。
〈薬酒〉
コケモモ酒::腎臓炎・膀胱カタル・腎盂炎・リュウマチなどに利くと言われています。
スイカズラ酒:膀胱炎・腎臓病・利尿・感冒・解熱などに効果があると言われております。
☆頻尿の食養生・民間療法☆
〈食養生〉
くるみ・えび
〈民間療法〉
ニラの種子:煎じて飲みます。
☆尿の出がよくない人の食養生☆
みかん・せり・ハモ・どじょう
☆尿漏れの食養生☆
やまいも
最後に利尿効果のある食材・薬草・民間療法・薬酒を列挙しておきますので、参考にしてくださいませ。
《食材》
パイナップル・ぶどう・キウイフルーツ・とうもろこしのひげ・せり
《薬草》
アケビ・アシタバ・イタドリ・イノコズチ・ウツボ草・エビス草・オオバコ
オケラ・カワラヨモギ・クコ・クチナシ・クララ・クワ・ゲンノショウコ
サジオモダカ・サンショウ・ジャノヒゲ・スイカズラ・スイカ・タンポポ
ドクダミ・ナツメ・ニラ・ニワトコ・ハコベ・ハトムギ・ヒルガオ・ベニバナ
ホオノキ・マツホド メハジキ・ヨモギ
《民間療法》
クズ湯・たんぽぽ茶・ニンニク蜂蜜漬け・はとむぎスープ
《薬酒》
くちなし酒・しそ酒・しょうが酒・すいかずら酒・たんぽぽ酒
以上が排尿障害についての説明になります。
ご質問等ございましたら、お気軽に当院までご相談ください。
◎ 当院での治療をお考えへの方へ
=本来の東洋医学の治療の姿に関して一言=
当院では局所治療に限定せず、あくまでも身体全体の治療・お手当てを目的としております。
例えば、ギックリ腰や寝違いといった急激な痛みに対して、中医鍼灸の効果 は高いですが、これも局所の治療にとどまらず全体的なお手当てを行なっているからなのです。
急性の疾患にせよ慢性の疾患にせよ、身体の中で生じている検査などには出てこない生命活力エネルギーのバランスの失調をさぐり見つけ出すことで、お手当てをしております。
ゆえに、慢性の症状を1~2回の治療で治すというのは難しいのです。
西洋医学で治しにくい病・症状は、中医学(東洋医学)でも治しにくいのは同じです。
ただ、早期の治療により中医学の方が治し易い疾患もございます。
例えば、顔面麻痺・突発性難聴・頭痛・過敏性大腸炎・不眠・などがあります。
大切なのは、あくまでも違う角度・視点・診立てで、病・症状を治してゆくというところに中医学(東洋医学)の意味合いがございます。
当院の具体的なお手当てとしては、まず、普段の生活状況を伺う詳細な問診や、舌の色や形などを見る舌診などを行い、中医学(東洋医学)の考えによる病状の起因診断を行います。これは、体内バランスの失調をさぐり見つけ出すために必要な診察です。この診察を踏まえたうえで、その失調をツボ刺激で調整し、元の良い(元気な)状態へ戻すことが本来の治療のあり方です。
又、ツボにはそれぞれに作用があり、更にツボを組み合わせることで、その効果 をより発揮させる事が出来ます。
しかしながら、どこの鍼灸院でもこの様な考えで治療をおこなっているわけではありません。一般 的には局所的な治療を行なっている所が多いかと思います。
さて、もう一点お伝えしたいことが御座います。
当院では過去に東洋医学の受診の機会を失った方々を存じ上げています。
それは東洋医学に関して詳しい知識と治療理論を存じ上げない先生方にアドバイスを受けたからであります。
この様な方々に、「針灸治療を受けていれば・・・」と思うことがありました。
特に下記の疾患は早めに受診をされると良いです。
顔面麻痺・突発性難聴・帯状疱疹・肩関節周囲炎(五十肩)
急性腰痛(ぎっくり腰)・寝違い・発熱症状・逆子
その他、月経不順・月経痛・更年期障害・不妊・欠乳
アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎、など
これらの疾患はほんの一例です。
疾患によっては、薬だけの服用治療よりも、針灸治療を併用することにより一層症状が早く改善されて行きます。
針灸治療はやはり経験のある専門家にご相談された方が良いと思います。
当院は決して医療評論家では御座いませんが、世の中で東洋医学にまつわる実際に起きている事を一人でも多くの方々に知って頂きたいと願っております。
少しでも多くの方に本当の中医鍼灸をご理解して頂き、お体のために役立てていただければ幸に思います。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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〇 13:00まで | 休 | 〇 | 〇 | 〇 | 休 | 〇 |
14:00~ 16:30 |
休 診 |
診 | 〇 | 〇 | 〇 | 診 | 〇 |
※ 火曜日・水曜日・木曜日が祝祭日の場合は午前診療となります。
※ 当院は予約制です。
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