コラム

2022/06/29
【コラム】当院の研修生による研修コラム③~湿が体に与える影響・対策のツボとは!?~

湿により、胃腸機能が低下して食欲不振や下痢などの症状がでることで、元気がなくなったり、体が重だるくなったりします。湿と取り除く作用が強く体を元気していくツボで、臨床で多く使われるツボの作用をまとめました。鍼灸学生の方などにもお役に立てればと思います。

 
★足三里
足陽明胃経の合土穴で、本経の脈気が入るところ・胃の下合穴である。
胃は、気血生化の源である脾と表裏の関係にあり、調理脾胃・調和気血・通経活絡などの作用がある。
胃は受納・水穀の腐熟を主り、胃は腑であり、陽に属し、表にあたる。
 
★陰陵泉
足太陰脾経の合水穴で、健脾利湿・利水消腫などの作用がある。
脾は水液の運化を主り、脾は蔵であり、陰に属し、裏にあたる。
 
★足三里・陰陵泉の二穴を併用
脾気は昇り、胃気は降りることを順としており、納運が正常に行えることで、調脾胃・行水湿・利消腫作用はより高まり湿を取り去ります。
また「合は内腑を治す」の理論にもとづき、互いに制約、活用し合い、脾胃機能を調整できます。足三里には強身作用があり、臓腑気血を補い、体の抵抗力を高めることができるため、湿を取り除くとともに、体も元気にしていきます。
 
★陽陵泉
足少陽胆経の合土穴であり、胆の下合穴・筋会穴である。
筋会であるため、舒筋活絡作用によく用いられるが、胆腑の疾患にも活用できる。肝は疏泄を主り、胆も疏利する性質があるため、疏肝理気・清熱利湿・利胆和胃などの作用がある。「合穴は内腑を治療する」といわれるため、腑の作用を調整するのに活用でき、足三里・陰陵泉と併用することで、湿を取り除き、胃腸の流れをスムーズにしていく作用がさらに高まります。
 
★三陰交
足太陰脾経で足の三陰経(脾経、肝経、腎経)の交会穴である。
健脾利湿・調補肝腎・養血和営などの作用がある。脾は水湿の運化を主り、腎は水と膀胱と関係し、肝は三焦を通利して水道を通調するため、三陰交には強い祛湿利水、利尿消腫作用がある。水湿内停による浮腫などにも利尿作用を強くし湿を取り除くことができます。三陰交を併用することで、肝の疏泄作用、脾の運化作用、腎は二便を主り、疏泄と通調がスムーズになるため、湿を除去することができます。
 
ツボには一つでも多くの作用があり、適切に使うことで症状に対して効果を発揮できますが、いくつかのツボと併用することで、その作用をより強くしたり、広い範囲の症状に使うことができます。
この時期は、雨や湿度の高い日が続き体の中に入り込んできた水分が停滞しやすくなります。余計な水分を排出する力を強め、ジメジメとした季節を乗り越えて聞き、暑い季節に負けないように抵抗力を高めていきましょう!!
 
 

2022/07/12
食べ物のお話〜たまご〜

こんにちは!楊中医鍼灸院です!✌️
今回は食べ物のお話をしてみたいと思います!

たまご🥚それは誰でもご存知かと思いますが、近年卵が「完全栄養食」として注目を集めていることをご存知ですか?

完全栄養食とは、ヒトが健康を維持するために必要な栄養素をバランスよく含んでいる食品のこと。

卵はその代表格といわれ、健康や美容への効果があります!

卵の栄養素について
卵は毎日食べても体へ過剰摂取にならないか?
卵にはコレステロールが多く含まれているので、卵を控える人は少なくない。
しかし近年の研究では、卵を毎日食べても、血糖値やコレステロール値に影響を及ぼすことはないと発表されてます。
又、心臓循環器疾患の罹患リスクも上昇しないことが分かってきております。
1日1〜2個の量での摂取なら問題は無いかと、何ごとも程々に。体に良いからと言って過剰に食べ過ぎないことです

食事療法などだけでのご相談も受付ております!お気軽にお問い合わせください〜

2022/07/22
【コラム】研修生による研修コラム#4 ~気について~
気について
中医学基礎理論の気・血・津液は、人体の生命活動を維持するための重要なもので、飲食物からつくられる水穀の精微から生成されます。
気とは、どのようなもので、体にどのような影響をおよぼすものなのでしょうか。
気というと、目に見えないもので分かりにくいところがあるといわれますが、人体を構成する最小単位の物質と考えます。そのため、気は体を動かすエネルギー源であるといえるのです。日常生活の中で、今日はいつもよりたくさん体を動かしたから疲れた、というときはエネルギーを使って消耗したと実感できると思います。また、「気を遣う」「気が張る」など、「気」を使った言葉がたくさんありますが、気が体を動かすエネルギー源と考えると、常に気を遣ったり、気が張って緊張感が続いている状態というのは、エネルギーを常に使い続けているので体は消耗していきます。
今の季節は、外は暑く湿度も高い状態で汗を多くかき、建物の中はエアコンがきいて涼しいというより、寒いと感じる環境に置かれることも多くなります。こういった寒暖差に体は負けないようにと頑張るため、エネルギーは知らず知らずのうちに消耗されていくのです。体を動かすことだけがエネルギーを消耗するものではなく、中医学では心と体は密接に関わっていると捉えるため、感情や天候の変化にも大きく左右されることがわかります。
気とは体を動かすエネルギー源と大きく捉えてみましたが、気にはその他にも重要な作用
があります。気は体にどのような影響を与えるのか、次回は気の作用について整理していきます。

2022/08/19
【コラム】研修生による研修コラム#5~気の作用について~

こんにちは!楊中医鍼灸院です!

前回のコラムでは、「気について」書かせて頂きましたが今回はその続きで「気の作用」について書かせて頂きます。

 

①推動作用(すいどう…前に推し進めて動かす)

気はものを動かすという意味があります。歩く、走る、話すなど、すべての動作や行動は気の推動作用により行われています。気は血、津液をはじめ、汗、尿、便などを流通、排泄する働きがあります。血と津液は、水からの力で流れているのではありません。これは気が血や津液を押し動かして流れているのです。また汗、尿、便なども推動の働きにより排泄され、この働きが失調すると動きが緩慢になり、さらに血、津液、あるいは不要な水液が停滞することになります。便意があっても便が出にくいというのは、便を押しだす力がないためにおこることがあります。また、気には人体の生長・発育、各臓腑・経絡の生理作用を促進する働きがあり、これも推動作用の1つです。

 

②温煦作用(おんく…温めること)

気は体を温めます。人体が正常な体温を維持することができるのは、気の温煦作用の調節を受けているからです。温煦作用が失調すると、手足が冷える、寒がり、寒気、尿が薄くて多いなどの症状があらわれます。

 

③防御作用(ぼうぎょ…外邪の侵入を防ぎ護ること)

気は体表を保護し、外界からの発病素因(外邪)の侵入を防ぎます。また外邪がすでに人体に侵入してしまった場合、気はこの病邪と闘って外へ追い出し、健康を回復させるように働きます。防御作用が低下すると、外邪が侵入しやすくなり、風邪をひきやすい、すぐ熱がでる、すぐ寒気がするなどの症状があらわれます。

 

④固摂作用(こせつ…体液が漏れ出ないように引き締めること)

気は漏出する、下垂することを防ぐ働きがあります。血が体外に漏れることを防いで出血を抑え、また汗、尿、精液、帯下などの過剰な排泄を防ぎます。また内臓が一定位置から下垂しないのは、気の固摂の働きによるものです。固摂作用の低下は、各種の出血症状をはじめ、汗が止まらない、尿が漏れる、頻尿、胃下垂、子宮下垂、脱肛などの症状があらわれます。

 

⑤気化作用(きか…ものを変化させる)

気は、あるものを別なものに変化させる働きがあります。栄養物質である水穀の精微から血、津液などをつくりだし、また、不要な水液は汗や尿に変化させます。気化作用が低下すると、むくみ、汗が出ない、尿が出ないなどの症状があらわれます。

 

暑い季節になると体温調節のため汗を多くかきます。体に熱がこもらないようにするためにおこる体の生理作用ですが、汗も気によって動いているので、汗とともに気も流れ出てしまいます。体の外に漏れ出ないように引き締める力が低下してしまい、体の中にとどめておきたい水分も、ダラダラと汗をかき続けてしまうことでさらに気を消耗してしまいます。気は内臓の働きにも関係しています。気が消耗し続けてしまうと、消化器官の働きも悪くなり、食欲がなくなって飲食物の摂取が減ると、気血の生成が少なくなって体を動かす力が足りなくなってしまいます。いわゆる夏バテという状態になってしまいます。こうした季節にはしっかりと睡眠をとって体を休め、バランスのとれた食事を摂取し、体に充分な気血を巡らしてあげましょう。

 
 

2022/08/21
最近体調が優れない。それは気象病かも!?

こんにちは!楊中医鍼灸院です!

自分自身が気が付かない気象病単なる疲労かなと思ってしまう。。。

 
今年は、気象の変化が例年よりも激しく体調管理が大変そうです。
急激な気象気圧の変化で体が自然気象について行け無い方々が多いようです。
当院のコラムとかでも時々取り上げている気象病。
急激な気象の変化は、自分自身でコントロール出来ない自律神経に影響を及ぼし自律神経の働きを乱し体調不良を引き起こすきっかけになります。
そのため、色々な不定愁訴が生じやすくなるのです。
多いのは、頭痛・めまい・体のダル重さ・活動的になれない・憂鬱な気分・関節痛・神経痛等結構多岐にわたります。
こんな時、中医学(東洋医学)の鍼灸治療を活用するのも一手かと思います。
鍼灸治療は自律神経を整えるのに有効で、鎮痛効果も高い治療の一つであります。
又、体を整えるエネルギーを増強回復させ体を元気回復させる作用も有ります。
 
鍼灸治療に関する治療の相談は、伝統中医鍼灸を行っている当院へお気軽どうぞ。

当院は予約制となります

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