コラム

2019/02/20
おりものの異常

おりものの異常(帯下について)

帯下とは、膣内から流出する粘液で“おりもの”“こしけ”と呼ばれ、正常では無色透明で、臭いが少なく少量 です。

女性の身体の状態を判断するために、月経の症状と併せて確認する重要な問診項目の一つです。

通常、発育成熟期・月経前後・妊娠初期に量が多くなりますが、このような場合は病としては扱いません。帯下量 が多く、その色や性状、臭いに異常があり、あるいは全身症状を伴うものを“帯下病”といいます。

 

はじめに生理周期と合せて、正常な帯下の状態を知っておきましょう。

まず、帯下は排卵前後に透明で糸を引くような粘りのあるものが出て、排卵が終わった高温期にかけては色は透明で、臭いがなく、固まらないのが正常です。

色がついていたり、臭いがあったり、固まりがある場合は、膣炎や性感染症などの疑いがあります。例えば、カンジダ膣炎があると、よくカッテージチーズのようなポロポロと固まる白い帯下があります。

 

では、“帯下”に対する西洋医学と中医学のそれぞれの捉え方を説明します。

 

西洋医学的な捉え方≫

帯下とは、女性生殖器からの分泌物ですが、特にそれにより外陰部が湿潤され、分泌物の存在が自覚され、不快感がみられる程度になったものをいいます。

 

分泌物の由来する場所により次のように分類されます。

1) 卵管帯下(卵管癌など)

2) 子宮体部帯下(子宮内膜炎、子宮体癌、その他)

3) 頸管帯下(頸管粘液、頸管炎、子宮頚癌、その他)

4) 膣帯下(膣炎、その他)

5) 外陰帯下(外陰炎、その他)

 

また、帯下の性状から次のように分けられます。

1) 白色帯下(頸管粘液増量、子宮内膜炎、トリコモナス膣炎、その他)

2) 黄色帯下(淋疾、その他)

3) 血性帯下(性器出血ですが、血液以外の分泌液が多量に混入している場合)

 

さらに原因の面から、

1) 生理的帯下(排卵期、妊娠時、その他)

2) 炎症性帯下(膣炎、外陰炎、子宮内膜炎、その他)

3) 壊死性帯下(悪性腫瘍、月経、分娩後、その他)

4) うっ血性帯下

5) 心因性帯下、に分けられます。

 

中医学的な捉え方≫

中医学では、弁証(病状を見極めて治療方針を立てること)に必要な情報を得るために様々な項目で問診を行います。望診(見る)、切診(触れる)なども行いますが、何よりも問診が重要です。

集められた情報から、患者さんの病状、体質などを見極めて治療方針がたてられます。

女性の場合は、月経の状態とともに帯下の状態も大切な問診項目です。

自分の体調を管理する上でも、帯下の色、臭い、性状の清濁(清はサラサラした状態・濁はネバネバした状態)を日頃からチェックしておく必要があるといえます。

 

中医学では、人体を現代医学的な解剖論とは異なった見方をします。どちらが正しいというのではありません。異なった見方をすることで、現代医学とは違った治療が出来ることを知って頂きたいと思います。

詳しい内容は、NO168:“わかりやすい東洋医学理論”の中の「中医学の生理観・基礎概念」の項目で説明がありますので、是非参照して下さい。このページでは、詳細は省略させて頂きます。(探しずらい場合は、まとめのページの上段にもわかりやすい東洋医学理論が掲載されております。

 

中医学では、人体は“気・血・水”がスムーズに体内を巡って、必要なところに必要なだけあり、五臓六腑・経絡が正常に機能している状態を“健康”と考えます。

生殖器には臓腑では“脾、腎、肝”、経絡では奇経八脈の“衝脈、任脈”の働きが深く関わります。何らかの原因で“脾、腎、肝”の働きが低下し、“衝脈、任脈”の流れが滞ることで帯下の異常が引き起こされると考えます。

原因や、失調した臓腑などによっていくつかのタイプ(証)に分かれます。

 

 

【肝経湿熱タイプ】

帯下は、決して病的なものばかりではありません。体に必要な水分として生殖器に分泌されています。しかし、水分が停滞するなどの代謝異常が起きること“水湿の邪”に変化し病的なものとなります。そして、流れが滞ると、熱を生みます。それが肝経に、侵入することで起こるのがこのタイプです。

(症状)

帯下の量が多く、色が膿のような黄緑色です。あるいは血液が混じり、米のとぎ汁のように混濁している場合があります。

また、帯下の臭いが強く、外陰部に掻痒感や痛みがあります。

その他、尿が黄色く濃い、耳鳴り、口が苦い、咽頭の乾き、怒りっぽいといった症状や、胸肋部がつまった感じ・張った感じを伴うこともあります。

 

(治療方針)

清肝利湿・・・肝の熱を清めて、湿邪を取り去る治療です。

(食養生)

体内の熱を取る食材を摂りましょう。肉中心のこってりとした料理や、味付けの濃い料理、辛みの強い料理の食べすぎなどは、体に熱を発生させやすいため注意が必要です。野菜中心のメニューで薄味を心掛けましょう。

 

「食材」・・・

ほうれん草、もやし、セロリ、大根、きゅうり、トマト、豆腐

 

【脾虚湿困】

水湿の邪”が脾の機能を失調させた状態です。もともと脾は乾燥を好み、湿気を嫌う臓腑なのです。

(症状)

帯下は白色、性状は粘稠、臭気のないもが続きます。また、元気がない、疲れやすい、食欲不振、むくみ、泥状便などの症状があります。

 

(治療方針)

健脾益気・・・脾の運化機能を立て直し陽気を補う治療です。

除湿止帯・・・湿を取り除き、漏れ出るものを止める治療です。

(食養生)

余分な水分を出すものと、体を温めるものを組み合わせましょう。

 

「食材」・・・

きゅうり、とうがん、とうもろこし、豆類、そば、海草、あさり、しじみ、かぼちゃ、にら、ねぎ、しょうが、青じそ など

 

【腎陽虚】

腎気の身体を温める作用が著しく低下した状態です。全身および局所が冷え、冷寒症状が現れます。水分を気化させる機能が低下します。

(症状)

帯下は白色で、量が多く稀薄なのが特徴で流れるように排出されます。

顔色がどす黒い、元気がない、寒がる、四肢の冷え、夜間頻尿、腰や膝がだるく無力、頭のふらつき、などの症状があります。

 

(治療方針)

温腎補陽・・・

腎を温めて陽気を補う治療です。

 

固渋止帯・・・

腎の固摂作用(漏れ出さないように留めておく作用)を回復させる治療です。

(食養生)

体を温める食材を摂ると共に、穀類や豆類、野菜、肉、魚などをバランスよくとり寒さに負けない体力づくりを心掛けましょう。

 

「食材」・・・

かぶ、ねぎ、かぼちゃ、にら、しょうが、にんにく、栗、鶏肉、羊肉、さば、いわし、黒豆、大豆、長いも、など

その他、“紫赤色で血液様・悪臭がする場合”は、悪性腫瘍などを疑う必要があります。また、“妊娠中の多量 の水様帯下”は破水で流早産の前兆と考えられ、どちらも専門医を受診することをお勧めします。

 

 

=本来の東洋医学の治療の姿に関して一言=

 

当院では局所治療に限定せず、あくまでも身体全体の治療・お手当てを目的としております。

例えば、ギックリ腰や寝違いといった急激な痛みに対して、中医鍼灸の効果 は高いですが、これも局所の治療にとどまらず全体的なお手当てを行なっているからなのです。

急性の疾患にせよ慢性の疾患にせよ、身体の中で生じている検査などには出てこない生命活力エネルギーのバランスの失調をさぐり見つけ出すことで、お手当てをしております。

ゆえに、慢性の症状を1~2回の治療で治すというのは難しいのです。

西洋医学で治しにくい病・症状は、中医学(東洋医学)でも治しにくいのは同じです。

ただ、早期の治療により中医学の方が治し易い疾患もございます。

例えば、顔面麻痺・突発性難聴・頭痛・過敏性大腸炎・不眠・などがあります。

大切なのは、あくまでも違う角度・視点・診立てで、病・症状を治してゆくというところに中医学(東洋医学)の意味合いがございます。

 

当院の具体的なお手当てとしては、まず、普段の生活状況を伺う詳細な問診や、舌の色や形などを見る舌診などを行い、中医学(東洋医学)の考えによる病状の起因診断を行います。これは、体内バランスの失調をさぐり見つけ出すために必要な診察です。この診察を踏まえたうえで、その失調をツボ刺激で調整し、元の良い(元気な)状態へ戻すことが本来の治療のあり方です。

又、ツボにはそれぞれに作用があり、更にツボを組み合わせることで、その効果 をより発揮させる事が出来ます。

 

しかしながら、どこの鍼灸院でもこの様な考えで治療をおこなっているわけではありません。一般 的には局所的な治療を行なっている所が多いかと思います。

 

さて、もう一点お伝えしたいことが御座います。

当院では過去に東洋医学の受診の機会を失った方々を存じ上げています。

それは東洋医学に関して詳しい知識と治療理論を存じ上げない先生方にアドバイスを受けたからであります。

この様な方々に、「針灸治療を受けていれば・・・」と思うことがありました。

特に下記の疾患は早めに受診をされると良いです。

顔面麻痺・突発性難聴・帯状疱疹・肩関節周囲炎(五十肩)

急性腰痛(ぎっくり腰)・寝違い・発熱症状・逆子

その他、月経不順・月経痛・更年期障害・不妊・欠乳

アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎、など

これらの疾患はほんの一例です。

疾患によっては、薬だけの服用治療よりも、針灸治療を併用することにより 一層症状が早く改善されて行きます。

針灸治療はやはり経験のある専門家にご相談された方が良いと思います。

 

当院は決して医療評論家では御座いませんが、世の中で東洋医学にまつわる実際に起きている事を一人でも多くの方々に知って頂きたいと願っております。

 

少しでも多くの方に本当の中医鍼灸をご理解して頂き、お体のために役立てていただければ幸に思います。

 

 

 

2019/02/20
つわり

妊娠初期にみられる悪心、嘔吐、食欲不振、嗜好の変化は大部分が全身状態に重大な影響を与えることなく自然治癒します。

このような症状を「つわり」といい、妊婦の5080%にみられます。

しかし、これらの症状が悪化し食物摂取が困難となり、その状態が持続すると栄養障害・代謝障害をきたし、臓器障害や全身状態の悪化を招くことがあります。

まれにビタミンB1欠乏により脳障害(ウエルニッケ脳症)をきたすこともあります。

食物摂取が困難となり加療を要する状態になったものを「妊娠悪阻」といいます。

軽症のものも含めると妊娠の数%にみられます。

通常は妊娠5~6週から症状が出現し、妊娠1216週ころまでには消失します。

本証発症のメカニズムの詳細は不明ですが、妊娠初期の内分泌や代謝面 の急激な変化が原因となり、自律神経失調を主とする精神的心理的因子が誘因となって発生すると考えられています。

それ以前は認められず、妊娠したことが契機となって悪心・嘔吐・偏食などといった症状が出現することから、多くの場合診断は容易です。

まれに、妊娠初期に食中毒や胃潰瘍などと合併することにより、同様の症状を呈することがあるので症状が強い場合には一度検査を受けられる必要性があります。

また、胞状奇胎(ほうじょうきたい)の場合は妊娠悪阻を伴うことが多いので、正常の妊娠であるかどうかを診断することも重要です。

 

つわり(妊娠悪阻)と関わりの深い臓腑

 現在、日本の西洋医学で使われている、内臓を表す用語は中医学の「五臓(肝・心・脾・腎)」と同じ文字で表現していますが、機能は必ずしも一致しません。

肝臓ではなく「肝」というように、中医学について書かれてた文章の中で五臓の名前に「臓」の文字をつけないのは、西洋医学と区別 するためなのです。

 

「肝」

ストレスや暴飲暴食で重労働を強いられると、肝臓自身にも疲れが溜まります。こういう状態を中医学では「肝鬱」といいます。

「肝」は肝臓だけでなく、体全体の機能を調節し、消化吸収や血流を正常に保ち、精神活動や情緒をも司る臓腑と捉えられています。

自律神経系の緊張や失調との関係が深いのです。「鬱」は機能の阻滞を表します。

つまり肝鬱は肝機能のストライキによる体調や精神活動の不調のことなのです。

肝鬱の状態が続くと、自律神経系の緊張や失調を介して体のあちこちで支障が生じてきます。

消化器系に影響すると胸やけ、吐き気、食欲不振、下痢などの症状が表れ、神経性胃炎、神経性下痢、過敏性大腸症へとつながることもあります。

西洋医学では病気とは言えない症状も多いのですが、中医学ではちゃんとした疾病として捉えられ、治療法が数多くあるのです。

 

「胃」

胃は飲食物を消化します。

生命活動に欠かせない滋養物質である水穀の精微をつくります。

消化した残りかすである「濁」と小腸や大腸に送る「降濁」も胃の働きです。

 

「脾」

 気の生成・・・食べた物を生成して補充します。

脾は胃で作られた滋養物質を吸収して上昇させ、全身に送る「昇清」という働きをもっています。

運化作用・・・脾は運化といって、食べたものを消化吸収して全身に栄養分を運ぶ作用があります。

栄養分から津液を作り、全身に送ります。

津液とは血以外のすべての体液のことで、水穀の精微が、脾で気化されてできたものです。おもに体の各部を潤す働きをしています。

 

「脾と胃」

上記の説明の通り、上昇(脾の働き)と下降(胃の働き)という正反対の働きをもつ脾と胃が協調し統一して活動していれば、食欲がわき、おいしく食べられます。

しかし、一方の働きが低下すると、もう一方の働きも低下します。

例えば、脾の「昇清」が低下すると、胃の「降濁」が上に逆流したり、昇清が低下して降濁だけが働く「昇降失調」の状態となります。脾と胃は昇降という相反した方向性の作用によって食べ物の消化・運搬を主っているのです。

 

つわりにも、体質などによって負担になる症状は人によって様々です。

中医学では大まかに3つのタイプに分類して考えていきます。

 

 

 脾胃虚弱によるもの ☆

通常、女性の体は毎月経血を排泄する役割を持っていますが、妊娠により、排泄機能が休止状態になると衝脈の気が旺盛になります。

通常、外に排泄されなくてはいけない気が体の中で行き場をなくし、同じ経絡で関係の深い「胃」に悪影響をもたらすのです。

衝脈とは、体内を流れる経脈の一つで子宮から起こり、「血海」とも言います。

月経の来朝と密接に関係しています。

一般に受胎によって月経が停止し経血が排泄しなくなると、衝脈の気は体の中に旺盛になります。その気の上逆は胃を犯すことがあるのです。

胃気は胃の気が下がることにより、正常な機能を発揮しますが、もともと胃が弱い方が受胎すると衝脈にともなって胃気が上逆し嘔悪が起こるのです。

 

 

 肝脾不和によるもの ☆

平素から胃気(消化物を下に降ろす作用があります)が虚弱で肝気が旺盛ぎみな人が妊娠すると、胎児の栄養のために血が胞宮(子宮)に結集することにより、肝血不足となり、そのために相対的に肝気が旺盛になります。

肝は西洋医学で言う肝臓を含め自律神経やホルモン系の調整機能、血の貯蔵、精神機能などを有し、これらの機能を総称して肝気といいます。

肝機能のことで全身へ気を良く巡らせる働きをしています。

妊娠をされた状態でストレスやイライラ状態が続くと中医学では肝が障害されると考えます。

肝気がスムーズに流れなくなることにより、衝脈の気を挟んで上逆し、これが気を犯すと嘔吐がおこるのです。

 

 

 痰湿によるもの ☆

脾陽不足で運化が失調し、痰湿が内生して中焦(腹部)に阻滞している人が受胎によって経血が閉じ衝脈を阻滞すると、気血の運行が悪くなり、衝脈の気が痰湿を挟んで上逆し嘔悪が起こります。

痰は津液が煮詰まり濁ったものです。

つまり、津液の変化したもので、大元は脾の消化吸収機能が衰えた事が根本にあります。脾胃の気化作用が弱くなると、「脾虚湿盛」といって、水分の停滞が起こります。

この停飲は長期になると熱を受けて粘性を持った「痰」へと変化します。

中医学では「脾派生痰の源」と言われています。

 

3つのタイプが大まかに理解して頂けたところで今度は何故吐き気などの症状が起こるのか、タイプ別 に細かくみていくことにしましょう。

 

 

脾胃虚弱によるもの

 

 妊娠後2~3ヶ月に出現、悪心、嘔吐、食物の臭いを嗅いだだけで気持ち悪くなる、または食べるとすぐ吐く、または清稀な涎を嘔吐する。

原因

妊娠により衝脈の気が旺盛になり、脾胃虚弱に乗じて胃を犯すと胃の気が下がることができず、上逆しておこります。

胃は本来食べ物を納め、消化した後、腸に下ろすように働きます。

胃の気は下降しているのが正常なのですが、胃の気が反対に上逆すると、上記の嘔吐などの症状が出るのです。もともと胃の弱い方がなりやすい症状です。

また、「涎」は中医学では「脾」と関係の深いものです。

 

 精神倦怠 嗜睡

原因

脾気(上昇方向へ気をおくる働き)が不足して気血を昇清(良いエネルギーを上げ、栄養素を頭の方へ運ぶこと)できないとおこります。

「食べると眠くなったりだるくなったりする」これを嗜睡といいます。

脾胃が虚弱で食べ物を消化できない状態です。胃・脾の気が悶々として気の流れが停滞し、食後すぐ横になりたくなり、体が重くなります。

清陽(気血)が昇って頭目を栄養できないとおこります。

 

 息切れ 懶言

原因

気が不足し、呼吸活動や発声を動かしている気(推動作用)が低下するとおこります。

 大便溏薄

脾の働きである「運化作用」が減退し、腸の中に水湿が停留するとおこります。

 

 

肝胃不和によるもの

 

 妊娠初期に出現、苦水または酸水を嘔吐する、油っこい食物を嫌う、または食物の臭いを嗅いだだけで気持ち悪くなる

原因

肝の欝熱が衝脈の気を挟んで上逆し、これが胃気を犯すとおこります。

肝の気を巡らせる機能(疏泄機能)が失調し、気の渋滞が長く続くと熱を発生させます。

精神的な緊張などが鬱積して、それが発散されずにいる状態です。

 

 

 胸肋部の張痛、げっぷ、よく溜め息をつく、精神抑鬱

原因

肝気が欝滞するとおこります。

肝気鬱結とは、精神的ストレスによる症状を指しています。

精神的ストレスによる感情抑うつの状態は、多くの病気の原因や憎悪因子となります。

また、逆に様々な病気は感情の抑うつをもたらします。

肝気が鬱結すれば気の流通が滞り、胸の煩悶感が発生します。

ため息をつくと煩悶感は少し軽くなります。

嘔吐、げっぷ、胃酸の逆流、食欲不振などは鬱結した肝気が胃を犯したものなのです。

 

 

 口苦、頭脹感、頭痛

原因

肝火が上衝するとおこります。

肝気の鬱滞が熱化して昇発が過度になった状態です。

鬱熱が肝経(肝に帰属する経絡で、下肢から胸脇部を昇って目や頭頂部に達する)にめぐった為に生じた症状です。

 

 

痰湿による症状

 

 妊娠初期に出現、痰涎を嘔吐する

原因

衝脈の気が痰湿を挟んで上逆するとおこります。

痰湿が子宮や衝任脈を塞ぐ結果、衝任不通・気血運行不利となります。

衝脈や任脈とは妊娠や月経と関係深い経絡です。

「衝は血海である」と言われており、その脈は子宮から起こり、気血の作用を調節し、月経の来潮と密接に関係しています。

 

 

 胸悶、食欲不振

原因

痰飲が中焦(腹部)に阻滞して水穀の腐熟や運化が悪くなるとおこります。

 

 

 口が甘く粘つく、味がわからない

原因

痰飲が上犯して口にあふれると、口が粘つき運化が悪くなり、中気が昇らないと味がわからなくなる。

 

 

 大便溏薄、浮腫

原因

「脾」の運化機能(食べたものを消化吸収して全身に栄養分を運ぶ作用)が減退して水湿が腸の中に停留すると便がやわらかくなります。

肌に水湿が停留すると「むくみ」がでます。

 

気のめぐりが悪いと水の代謝が悪くなり、痰飲という病的な津液が生じます。

痰といっても喉に絡むあの痰だけを指すのではなく、体内の至る所に生じる水分の代謝異常をすべて指します。

痰を生じる源は五臓の中の「脾」といって、現代の膵臓などの消化器の働きと関係があります。

上記のような症状は痰飲が原因となって起こる症状なのです。

なぜ痰が生ずるかというと「脾は生痰の源」といって「脾虚」が根底にあるからです。

脾虚とは脾の運化機能(食べたものを消化吸収して全身に栄養分を運ぶ作用)の低下のことです。

 

痰湿が子宮や衝任脈を塞ぐ結果、衝任不通・気血運行不利となります。

衝脉や任脉とは妊娠や月経と関係深い経絡です。

「衝は血海である」と言われており、その脈は子宮から起こり、気血の作用を調節し、月経の来潮と密接に関係しています。

それでこの障害を「痰湿阻滞」といいます。

 

3つのタイプによって、治療計画、方針を立ててゆき手当てをしていくものが中医学になります。

 

つわりの時の食生活

中医学的にみた妊婦さんの食生活の基本は、「脾」と「腎」を補うことです。

補うというのは、不足しがちな機能に「てこ入れ」をするというような意味です。

脾”とは、食べたものを消化吸収して身体を養う臓腑です。

腎”とは、持って生まれた元気を保存し、子孫を残していく力のある臓腑です。

腎を補うことで胎児が安定し、脾を補うことで不足しがちな気血を作りだすことができます。

腎に貯金されている、「精(生殖や成長に必要なエッセンスのようなもの)」を補充することができます。

消化の良い物を五味(すっぱい・苦い・甘い・辛い・塩からい)

五色(赤・青・黄・白・黒)を考えて、バランス良く食べるのが理想です。

とはいえ、つわりがひどくて、特定の物しか食べられなくなる場合もあります。

その時は無理をせず、食べられる物を食べられるときに少しずつでも食べておくことが大切です。

また、レモン、シソ、ブドウ、などはつわりの時でも食べやすく、中医学では胎児を安定させると言われている食べ物です。

また、ショウガや、梅干し、大根などは吐き気を抑える働きがあります。

ちょっとお腹が空いたときにこうした物を食事に取り入れて食べると良いでしょう。

空腹時に吐き気がする人が多いので、小さく作ったおにぎりなどを持ち歩くと安心です。

上記のような食べ物を毎日の食事に上手に取り入れ、症状の緩和に努めましょう。

料理を作るとき、食べ物の相性が良いと美味しくたべられ、なおかつ効果 も高くなります。

 

妊娠悪阻(つわり)のことでわからないこと、疑問点などございましたら

お気軽に当院までご相談ください。

 

=本来の東洋医学の治療の姿に関して一言=

 

当院では局所治療に限定せず、あくまでも身体全体の治療・お手当てを目的としております。

例えば、ギックリ腰や寝違いといった急激な痛みに対して、中医鍼灸の効果 は高いですが、これも局所の治療にとどまらず全体的なお手当てを行なっているからなのです。

急性の疾患にせよ慢性の疾患にせよ、身体の中で生じている検査などには出てこない生命活力エネルギーのバランスの失調をさぐり見つけ出すことで、お手当てをしております。

ゆえに、慢性の症状を1~2回の治療で治すというのは難しいのです。

西洋医学で治しにくい病・症状は、中医学(東洋医学)でも治しにくいのは同じです。

ただ、早期の治療により中医学の方が治し易い疾患もございます。

例えば、顔面麻痺・突発性難聴・頭痛・過敏性大腸炎・不眠・などがあります。

大切なのは、あくまでも違う角度・視点・診立てで、病・症状を治してゆくというところに中医学(東洋医学)の意味合いがございます。

 

当院の具体的なお手当てとしては、まず、普段の生活状況を伺う詳細な問診や、舌の色や形などを見る舌診などを行い、中医学(東洋医学)の考えによる病状の起因診断を行います。

これは、体内バランスの失調をさぐり見つけ出すために必要な診察です。この診察を踏まえたうえで、その失調をツボ刺激で調整し、元の良い(元気な)状態へ戻すことが本来の治療のあり方です。

又、ツボにはそれぞれに作用があり、更にツボを組み合わせることで、その効果 をより発揮させる事が出来ます。

 

しかしながら、どこの鍼灸院でもこの様な考えで治療をおこなっているわけではありません。一般 的には局所的な治療を行なっている所が多いかと思います。

 

さて、もう一点お伝えしたいことが御座います。

当院では過去に東洋医学の受診の機会を失った方々を存じ上げています。

それは東洋医学に関して詳しい知識と治療理論を存じ上げない先生方にアドバイスを受けたからであります。

この様な方々に、「針灸治療を受けていれば・・・」と思うことがありました。

特に下記の疾患は早めに受診をされると良いです。

顔面麻痺・突発性難聴・帯状疱疹・肩関節周囲炎(五十肩)

急性腰痛(ぎっくり腰)・寝違い・発熱症状・逆子

その他、月経不順・月経痛・更年期障害・不妊・欠乳

アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎、など

これらの疾患はほんの一例です。

疾患によっては、薬だけの服用治療よりも、針灸治療を併用することにより一層症状が早く改善されて行きます。

針灸治療はやはり経験のある専門家にご相談された方が良いと思います。

 

当院は決して医療評論家では御座いませんが、世の中で東洋医学にまつわる実際に起きている事を一人でも多くの方々に知って頂きたいと願っております。

 

少しでも多くの方に本当の中医鍼灸をご理解して頂き、お体のために役立てていただければ幸に思います。

2019/02/20
にきび

西洋医学的な治療

治療はホルモンの調整、原因の対処療法が主となります。

1)食事療法:脂肪過多食、糖分過多食、刺激性食事の制限

2)胃腸調整:生活習慣の改善、内服薬治療

3)薬物療法:肝保護剤、女性ホルモン、ビタミンA、B

4)局所療法:洗顔(薬効石鹸使用、頻回洗顔)

       面疱圧出、紫外線、赤外線照射

 

 

〈中国医学的アプローチ〉  

にきび”(尋常性ざ瘡)は思春期から三十才前後まで、主に顔、胸部、背中などに発生する丘疹で、発赤、結節などの症状が見られます。ちなみに思春期に見られるにきびは、よほどひどい症状でなければ治療の必要はなく、生理的な現象として捉えることがあります。  

ただ“にきび”という症状は一見表在性のものに見えますが、実は身体内部と深い関わりがあります。例えば女性の場合、月経不順などに伴いにきびを発症する方が多くいらっしゃいますが、その場合は月経不順をスムーズに改善することで、にきびの症状が改善されます。 また便秘の方も、便秘を正常にすることでにきびの症状が改善されます。  

というように、にきびは“身体内部の不調が表面に出て来たもの”ということができ、身体内部をケアしてあげることが重要だと言えます。

 

中医学では、発疹の状態や、その方の体質から、にきびを数種類のタイプに分けて治療します。

 

 

 

●●●●最も多いにきびの原因は身体の中の余分な熱●●●

まず、最も多いにきびの原因として考えられるのが『熱』です。体内で発生した余分な「熱」が皮膚に影響を与え、にきびができると考えます。ただ一言で熱と申しましても、その熱の種類や原因はさまざまです。

また、長期化することにより、さまざまな身体の偏重が表れ、にきびの症状も変わってきます。ここでは代表的なにきびの熱のタイプとにきびの症状、またにきび以外の症状などをタイプ別 にみてゆきましょう。

 

 

<肝熱タイプ>  

精神的なストレス、怒り、緊張が原因で、肝の気がスムーズに流れないために、熱を帯びてくるのがこのタイプです。

中医学では、肝の気は、非常にストレスに反応しやすいと考えられています。ストレスの多い状態が長引き、身体の中で気のエネルギーが渋滞を起こすと、熱が生じます。そして、熱というのは本来、上に向かって上がっていく性質がありますので、このタイプのにきびは、背中、上の方向(顔)、時に顔の両側ににきびが発生しやすくなるのです。  

また顔の頬というのは、肝の気のエネルギーの通り道になっています。その為ストレスや感情の波で肝の気の流れがスムーズに行かないと、肌表の新陳代謝が低下して、熱が肌にこもり、にきびが生じてしまいます。  

このタイプのにきびは散在性の紅色のにきびで、化膿傾向があり、女性では月経前に多発し、胸の張りが強くなります。

症状としてはイライラ、怒りっぽい、のぼせ、火照り、などがあります。

治療方法は熱を分散させながら肝の気の流れを調整して行くという手当を行います。

漢方:加味逍遙散 柴胡清肝散 

 

 

<胃熱タイプ>  

脂っこい食べ物、味の濃いもの、アルコール、辛いもの、刺激の多いものなどの過食が原因で胃に熱が貯まってできるにきびです。

このタイプのにきびは、鼻や口の周りによく出来ます。赤くなったり、化膿し易く、痛みや痒みを伴うこともあります。上腹部痛があったり、便秘を伴う場合も多く、口臭もきつくなり、食べてもすぐお腹がすいたり、冷たいものを欲しがる傾向があります。

 

治療方法は胃の熱を取り除く治療を行いますが、このタイプは食養生も大切になります。

 

 

<お血タイプ>  

気と血エネルギーが不足し、推動能力の低下、或いは他の病気が原因で血流が停滞し、お血が生じ鬱滞を助長する為、にきびが悪化し長期化するのがこのタイプです。  

症状はにきびが暗色~紫紅色で、硬結、色素沈着、暗色の皮膚を伴い、舌の色が暗紫やお点、お斑がみられます。  

治療方法は血流をスムーズにしてあげる手当てを行ないます。

漢方:桂枝茯苓丸 通導散 桃花四物湯

 

 

<気血不足タイプ>  

胃熱タイプや肝熱タイプが長期的に長引き、それに伴う体力の消耗、或いは抗生物質や消炎剤を長期、反復服用による損傷、又は過労、大病などが原因で、本来体内にある活力エネルギーの気と血が不足して体内の代謝促進能力が低下し、にきびが持続してしまうのがこのタイプです。  

症状は淡紅或いは、正常色で丘疹、しこりが散在、内部で化膿し、圧すると破状します。疼痛、熱感は軽度であり、にきびが長年治癒せず、元気がなく、疲れやすく、食欲不振、顔色につやがないなどが伴います。  

治療方法は、元気を補う手当てと、血を滋養し治癒力を高める様にします。

漢方:補中益気湯 十全大補湯 帰脾湯 人参養栄湯

 

 

 

●●●自然界からの影響を受けるにきび●●●

中医学では、肺は皮毛をつかさどるとされており、肺が吸い込む自然界の空気によっては、皮膚にさまざまな影響を与えることがあります。自然界には、風気、湿気、寒気、熱気、暑気、燥気という六気がありますが、中でも風・暑・湿、熱の気がにきびの原因となる場合が多いと言えます。

 

 

<(肺熱)風熱タイプ>

風気と熱気を自然界から空気と一緒に肺に入り込みんだことが原因となる場合が多く、この場合のにきびは、額や頬にポツポツと時々できます。にきびには白い芯がありますが、化膿することは少ないので、白にきびとも呼ばれます。にきびのできる場所があちらこちらに移動するような特徴も出ます。また、季節の変わり目に出来る場合が多いのもこのタイプの特徴です。

治療方法は、風熱の邪を取り去る治療です。

漢方:黄連解毒湯 三黄瀉心湯 清上防風湯

 

 

<湿熱タイプ>

梅雨時期など、湿気の多い季節によくできるにきびですが、体質的に、水分の代謝が悪く、身体に湿がたまりやすい方の場合は、季節に係わらず、このタイプのにきびができることがあります。また、食べ物は甘いものが好きな方に多い傾向があります。

原因は季節的、食べ物、体質など様々ですが、水分の代謝が悪くなり、身体の中で余分な水分が渋滞を起こし熱を帯びてできるにきびです。

このタイプのにきびは、化膿と熱感が強く、じゅくじゅくしています。顔の場合は、頬のラインから下にできる場合が多く、からだが重く、むくんだ感じがするのも特徴のひとつです。

治療は、湿を取り去り、身体の水分代謝を促しながら、熱を取り去る治療を行います。

 

 

●●●にきびは、食養生も大切です●●●  

ニキビの症状は、体の内面から来ていることが多いものです。 ですから、便秘傾向の方は便秘を改善すると、ニキビも減少する事が多いのです。  

 

<食生活>

避けたほうが良い食べ物

油っこい食べ物、カロリーの高いもの、チョコレート、ケーキ、コーヒー、ココア

 

積極的に取りたい食べ物

熱を取る作用のある食べ物で、夏ならすいか、きゅうり、トマト、なし、などがおすすめです。

 

<お茶>

体内にこもった熱を発散させてくれる 菊花茶・ドクダミ茶

水分の停滞が原因の湿熱タイプの場合は、紫蘇茶 もおすすめです。

 

<生活>

肝熱タイプの方など、ストレスが原因の場合も多いのがニキビです。

ストレスを貯めないように、生活のリズムの中にリラックスできる時間を設けたり、 適度な運動をして体内の熱を発散させましょう

2019/02/20
ノドの痛み

病気にはさまざまなものがありますが、咽喉痛(のどの痛み)という症状はとても身近なものでないでしょうか?

風邪を拗らせたときなどは、経験される方も多いと思います。

これは、のどが体外に近い場所にあり、体外の影響を受けやすい器官であるからと言えます。

 

今回は、私たちの生活の中で、とても身近な咽喉痛について、述べていきます。

 

<咽喉部とは>

 

咽喉痛という病気を知る前にまず、咽喉部(のど)がどのような器官なのかを説明します。

 

咽喉は、いわゆる、のどに位置する器官です。

 

咽喉は、身体の部位により、咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)に分けられています。

咽頭と喉頭には様々な役割があり、人が生活をする上で重要な働きをしています。

 

・咽頭(いんとう)

咽頭は口の奥の鼻腔の下から食道と気管の入り口までの部分をいいます。

さらに咽頭は上から鼻咽頭、中咽頭、下咽頭という3つの部分で構成されています。

筋肉でできたこの通路を通って、食べものは食道へ、空気は肺へと運ばれています。

 

また、咽頭の中も鼻や口と同様に、粘液を分泌しうぶ毛のような線毛をもつ粘膜で覆われています。これは、粘液にとらえられたほこりの粒子を食道へ運ぶために存在します。

 

口からは細菌やウィルスなど、体にとって悪いものも入ってきます。

咽頭は、これらの細菌やウィルスと闘う役割ももっています。

この役割は、扁桃腺や咽頭扁桃と呼ばれるリンパ組織でできた器官によって行われます。よく風邪を拗らせた時に、扁桃腺が腫れたという経験をされた方もいらっしゃると思いますが、これは、細菌やウィルスと闘っているために炎症が発生して起こる現象です。

 

また、構造的にみると、咽頭にはとても変った形の組織があります。

のどの奥を覗くと扁桃の間にぶら下がっているのが見える小さな組織で、

俗に「のどちんこ」とも呼ばれている組織です。口蓋垂は、食べものや飲みものを飲みこむ際に、それらが鼻腔へ入るのを防ぐ働きをしています。

 

・喉頭(こうとう)

喉頭は咽頭よりも身体の下に位置し、気管の最上部にある器官です。

喉頭の中には声帯があり、主に音声を発する役割を担っています。

声帯の収縮により、肺からの空気がそこにぶつかり、声帯が振動して音に変化します。

この音と、舌、鼻、口の働きによって、言葉が作り出されています。

 

また、喉頭の上前部には、喉頭蓋といわれる蓋があります。

この蓋の開閉により、物を飲みこむときに、食物が気管に入らないようにし、肺を守っています。

 

このように、のどは、体内における門番としての役割があり、例え睡眠中であろうとも、常に働いている器官と言えるでしょう。

 

<西洋医学的な咽喉痛の原因は?>

 

咽喉痛の原因には、さまざまなものがあります。

先ほど述べた通り、のどで細菌やウィルスと闘っていることを考えると炎症による痛みというのはイメージしやすいと思います。

咽頭炎、喉頭蓋炎、扁桃炎といった病気は、多くの場合、細菌やウィルスが原因となる病気です。

 

また他にも、のどの器質的な異常により、痛みを引き起こすこともあります。

代表的な例としては、咽頭癌が挙げられます。

咽頭癌も進行すれば、痛みや、声が出しづらいといった症状が誘発します。

 

<原因不明の咽喉痛>

 

先ほどのように炎症や気質的変化が、原因であれば検査で発見することができると思います。

しかし、検査でも異常所見が出ずに、未だに原因が明らかになっていない咽喉痛や咽喉の不快感も存在します。

 

このような場合、咽喉頭異常感症、もしくは、咽喉頭神経症と診断されることがあります。

原因の可能性としては、以下の原因が挙げられています。

 

・全身的原因

 自律神経失調症、内分泌異常、更年期障害、

 鉄欠乏性貧血(てつぼうせいひんけつ)、嚥下(えんげ)障害など

 

・精神的原因

 うつ病、仮面うつ病、心身症、神経症、がん不安など

 

これらは、決して珍しいことではないと思います。

特に、ストレス社会と言われる現代では、精神的原因に挙げられている疾患はよくメディアでも見かける病気であると思います。

たとえ、咽喉痛といった症状でも、身体の異常信号として捉えた方が良いのかもしれません。

 

<中医学による咽喉痛の捉え方>

 では次に、中医学による咽喉痛の捉え方を述べていきます。

 

『わかりやすい東洋医学理論』でご説明したとおり、中医学では、

体内を構成する要素(内因)として気・血・津液、

病気を及ぼす環境変化(外因)として「風・湿・熱(火)・暑・寒・燥」

という考え方があります。

 

そして、これらの要素が身体の許容範囲を超えた変化をきたした時に疾患が現れます。

 

もちろん、咽喉痛も例外ではありません。

咽喉痛の場合、これらの要素の病的変化が、体内に「熱」を生み出し、「熱」が咽喉部に影響することで、咽喉痛は起こるのです。

 

しかし、ここで一点、気をつけなければならないことがあります。

「熱」という言葉です。

「熱」というと、中医学に触れたことのない方は、体温計で体温を測ることで、発見できる「発熱」を想像するかと思います。

それはそれで、間違いではありません。熱には温度があり、体温計は体内の温度を測るものなのですから。

 

しかし、中医学における「熱」は、必ずしも体温計で計ることのできないものも含まれています。

 

中医学には、「未病」という言葉がありますが、この言葉をかみ砕くと、

「病気には至ってないが体に変調をきたしている状態」と解釈することができます。

では、病気に至っていない体の変調とはどのようなものなのか・・・

そのひとつに、中医学における「熱」があります。

 

中医学における「熱」には、虚熱と実熱という2つの熱があります。

 

虚熱は、内因(気・血・津液)の不足によって引き起こされる体内の熱を指します。

特に血・津液は、体内の熱を冷ます作用のある物質であり、これらが不足すると体内の熱が冷まされずに、熱が旺盛になってしまいます。

症状としては、手足のほてり、寝汗、口や咽が乾燥するといった症状がでますが、体温計における熱の変化は現れないこともしばしばあります。

 

実熱は、外因(風邪・熱邪など)が旺盛、または、臓腑機能の亢進によって、現れる体内の熱を指します。虚熱のように体の熱を冷ます作用が低下するのとは違い体の熱そのものを亢進させる作用が強まるために起こります。

この場合、顔色が赤く呼吸が荒い、痰や尿が黄色い、冷たいものを好む、といった症状がでます。

 

これらの熱の違いにより、咽喉痛の原因が変ってくるため、お手当ての仕方も変わってくるのです。

 

<咽喉痛の原因別治療>

 では次に、咽喉痛を起こす原因ごとに、その治療方法を述べていきます。

咽喉痛の原因に熱が大きく関係してくることは、先に述べたとおりです。

つまり、治療には熱の性質を鑑別する必要があるのです。

熱を鑑別する上で重要なのは、咽喉痛に至った経過や随伴症状をよく分析し、熱の特性を捉えることです。

ご参考にしていただけると幸いです。

 

しかし、ここで1点注意があります。

治療効果を考えた場合、咽頭癌による咽頭痛については、中医学のみの治療では、目に見える効果 を期待するのはなかなか難しいのが現状です。

咽頭癌の治療としては、西洋医学的な治療と併せて、中医学による治療をするのがより効果 的かと思います。

中医学では、体内エネルギーバランスの調整、免疫力の強化、あるいは、抗癌剤による体への負担、それによる不定愁訴などの改善治療に役立つかと思います。要するに、体のクオリティを高めて上げることに、中医学の治療を受ける要素があります。

 

その点を踏まえた上で、ご参考にしていただけると幸いです。

 

・風熱による咽喉痛

風熱による咽喉痛は、風熱の邪が体表を侵襲して肺臓に入り、その熱が上って咽喉を薫灼することで起こります。

風熱による咽喉痛は、経過が長くなければ実熱による咽喉痛でしょう。

 

[随伴症状]

 発熱、軽度の悪寒、頭痛、体の痛み、咳嗽、口渇、

 舌質紅、舌苔薄黄、脈浮数

 

[治法]

 清熱利咽、去風清熱

 

・肺胃熱盛による咽喉痛

傷んだものを食べたり、辛いものの食べ過ぎなどで、胃腸に熱が篭り、さらにその熱が咽喉に上ることで起こります。

実熱による咽喉痛は、実熱によるものと言えます。

また、この場合、咽喉痛は激しいものとなります。

 

[随伴症状]

 冷たいものを好む、口渇、顔面紅潮、目赤、小便が赤い、

 大便は乾燥している、舌質紅、舌苔黄あるいは黄燥、脈滑数

 

[治法]

 清熱利咽、清熱瀉火解毒

 

・陰虚火旺による咽喉痛

陰虚火旺による咽喉痛に関わる臓腑として腎があります。

腎の経絡(足の少陰腎経)は喉をめぐって舌を挟んでいます。

腎陰(体内の熱を冷ます役割を持つ物質)が不足することで、熱が腎の経絡を上って喉に影響することで、陰虚火旺による咽喉痛は起こります。

陰虚火旺による咽喉痛は虚熱によるものと言えます。

 

[随伴症状]

 手足のほてり、腰や膝がだるく力が入らない、耳鳴り、難聴、

 舌質紅、舌苔少、脈細数

 

[治法]

 清熱利咽、滋陰降火

 

いかがでしょう?

中医学による咽喉痛の捉え方はご理解いただけましたでしょうか?

 

特に、先に述べた熱の捉え方は、西洋医学にはないものです。

咽喉痛に限らず、検査数値には現れないのに体がつらいといった症状をお持ちの方は、一度、観点を変えて、お手当てをしてみるのも良いかと思います。

 

中医学(東洋医学)全般(鍼灸・漢方・食事療法・体質改善)のご相談は

当院までお気軽にどうぞ。

 

=本来の東洋医学の治療の姿に関して一言=

 

当院では局所治療に限定せず、あくまでも身体全体の治療・お手当てを目的としております。

例えば、ギックリ腰や寝違いといった急激な痛みに対して、中医鍼灸の効果 は高いですが、これも局所の治療にとどまらず全体的なお手当てを行なっているからなのです。

急性の疾患にせよ慢性の疾患にせよ、身体の中で生じている検査などには出てこない生命活力エネルギーのバランスの失調をさぐり見つけ出すことで、お手当てをしております。

ゆえに、慢性の症状を1~2回の治療で治すというのは難しいのです。

西洋医学で治しにくい病・症状は、中医学(東洋医学)でも治しにくいのは同じです。

ただ、早期の治療により中医学の方が治し易い疾患もございます。

例えば、顔面麻痺・突発性難聴・頭痛・過敏性大腸炎・不眠・などがあります。

大切なのは、あくまでも違う角度・視点・診立てで、病・症状を治してゆくというところに中医学(東洋医学)の意味合いがございます。

 

当院の具体的なお手当てとしては、まず、普段の生活状況を伺う詳細な問診や、舌の色や形などを見る舌診などを行い、中医学(東洋医学)の考えによる病状の起因診断を行います。これは、体内バランスの失調をさぐり見つけ出すために必要な診察です。この診察を踏まえたうえで、その失調をツボ刺激で調整し、元の良い(元気な)状態へ戻すことが本来の治療のあり方です。

又、ツボにはそれぞれに作用があり、更にツボを組み合わせることで、その効果 をより発揮させる事が出来ます。

 

しかしながら、どこの鍼灸院でもこの様な考えで治療をおこなっているわけではありません。一般 的には局所的な治療を行なっている所が多いかと思います。

 

さて、もう一点お伝えしたいことが御座います。

当院では過去に東洋医学の受診の機会を失った方々を存じ上げています。

それは東洋医学に関して詳しい知識と治療理論を存じ上げない先生方にアドバイスを受けたからであります。

この様な方々に、「針灸治療を受けていれば・・・」と思うことがありました。

特に下記の疾患は早めに受診をされると良いです。

顔面麻痺・突発性難聴・帯状疱疹・肩関節周囲炎(五十肩)

急性腰痛(ぎっくり腰)・寝違い・発熱症状・逆子

その他、月経不順・月経痛・更年期障害・不妊・欠乳

アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎、など

これらの疾患はほんの一例です。

疾患によっては、薬だけの服用治療よりも、針灸治療を併用することにより一層症状が早く改善されて行きます。

針灸治療はやはり経験のある専門家にご相談された方が良いと思います。

 

当院は決して医療評論家では御座いませんが、世の中で東洋医学にまつわる実際に起きている事を一人でも多くの方々に知って頂きたいと願っております。

 

少しでも多くの方に本当の中医鍼灸をご理解して頂き、お体のために役立てていただければ幸に思います。

2019/02/20
のぼせ

のぼせとは、頭へ血がのぼって、ぼうっとなったり、上気した状態の事をいいます。

健康な時でも、長湯や暑さでのぼせることはありますが、病気の症状として「のぼせ」がでる場合は、単独にその症状が出ることは少なく、他にほてり、発汗・いらいら・食欲不振・下半身の冷えなど他の症状を伴う事が多いようです。

 

主に自律神経失調症や更年期障害・高血圧などでみられる症状ですが、他の病気が隠れている場合もありますので、気になる症状がありましたら、専門医を受診しましょう。

 

診察や検査の結果、他に病気が認められない時、年齢や症状から考えて、自律神経失調症や更年期障害と診断されます。

 

現代医学的治療法としては、薬物療法(ホルモン剤・自律神経調整薬・漢方薬)・心理療法がありますが、気長に様子を見ながら治療していきます。

自律神経失調症や更年期障害のように、検査でははっきりと他の病名がつかず、不定愁訴を気長に治していく病気は、東洋医学(中医学)的治療を勧める医師も多いようです。

 

 では中医学的には「のぼせ」をどのようにとらえているのでしょうか。

中医学では、身体の働きに関する考え方が、根本的に現代医学的とは違っています。

まずは中医学的にみた身体の働きについて簡単に説明します。

 

現代医学では身体を細かく分析し、細胞レベルでとらえますが、中医学では身体を大きく捉えて、小宇宙であると考えます。

地球は大宇宙に存在する小宇宙の一つです。これと同じように地球からみれば、身体は小宇宙といえるのです。宇宙に存在するものにはすべて意味があり、 無駄なものはひとつもありません。

それぞれが、互いに影響しあい、バランスを保ち、大自然の法則に従って動いているのです。

人間も同じように、体内に存在するものすべてが重要な意味を持ち、個々の臓器も互いに影響しあいバランスを保って、健康を維持しています。

 

このバランスが崩れた状態が「病気」と考え、治療の基本はバランスを整える事ですから、血液検査に出ないような、微細な不定愁訴も治すことが出来るのです。

 

小宇宙である身体を構成し、生命活動の源として働くものは『気・血・水』です。

気・血・水が、身体を流れ良く巡る事で、身体内の臓器(五臓六腑)も、うまく働くことが出来、健康でいられると考えます。

 

1.気・血・水について

<気>

気は人間が活動するために必要な基礎物質です。そのため気の働きは様々です。

主な作用には、物を動かす「推動作用」・栄養に関わる「栄養作用」・身体を温める「温煦作用」・身体を守る「防衛作用」・ものを変化させる「気化作用」・体内から血や栄養物が漏れるのを防ぐ「固摂作用」など様々な働きがあります。

 

<血>

血は様々な器官に栄養や潤いをあたえます。

ここにも中医学独特の概念があり、血は精神活動の栄養源でもあります。

ですから血の不足は精神不安や不眠を発症させます。

また、身体が熱くなりすぎないように冷却する働きもあります。

 

<水(津液)>

水は津液とも言い、体内にある正常な水液のことをいいます。

主な作用としては身体の各部所に潤いを与えたり、血と同様に冷却する働きもあります。

 

 

2.陰陽について

 

陰陽論では、対立するものを相対的に考えて、陰陽に分けることで、生理観や病理観のベースにしています。

健康な状態では「陰陽のバランス」が整っていますから、治療の指標になります。

 

気・血・津液を陰陽で分けると、「気」が陽で「血・津液」が陰です。

気には身体を温める作用があり、血・津液には身体を冷やす作用かあります。

気の中でとくに温める作用の強い「陽気」と、血・津液の中でとくに冷却作用の強い「陰液」のバランスが上手く保たれることで、私達の身体は36度前後の平熱を維持しているのです。

バランスが崩れてどちらかに偏れば、熱が出たり、冷えてしまったりします。

 

簡単に考えると、陽気が強すぎる時と、陰液が足りなすぎる時には、熱がでるわけです。

 

3.五臓の働きについて

 

・肝:

全身の気の流れを良くし、各器官の働きを助けます。

血を蓄える働きもあり、筋肉の働きや精神活動にも関係しています。

肝の働きが悪くなるとイライラと怒りやすくなったり、目や疾患・生理痛・手足のしびれ等を起こす事があります。

情思(精神)面では、ストレスを感受しやすく、ストレスが 一定のラインを越えると、肝の気の流れが低下し、鬱滞感やイライラ、あるいはウツウツとした気分等が生じます。

 

 

・心:

血の循環をしています。

精神活動に関係し、五臓の働きをとりまとめています。

働きが悪いと、動悸や不眠・舌の先が赤く痛んだりします。

情思(精神)面では、不安感・不眠・夢をよく見る・物忘れが多いなどの症状があります。

 

 

・脾:

食べたものをエネルギー(気・血・水)に変え、身体の機能を活発にします。(運化作用)。

この働きが悪くなると、活力不足で疲れやすくなり、下痢しやすくなります。

血を脈外に漏らさないようにする働きもあります(統血作用)。

この働きが低下すると、内出血しやすくなります。少しぶつけただけでも青あざが出来ます。

情思(精神)面では、落ち込むことが多い・無気力などの症状があります。

 

 

・肺:

呼吸することにより、気を全身に巡らし、水分の調節をします。

汗腺の働きにも関与し、皮膚の状態にも関係します。

この働きが弱くなると、呼吸器疾患・鼻炎・などを起こすというのは分かり易いと思いますが、蕁麻疹などの皮膚科疾患も肺の働きに関係しています。

情思(精神)面では、憂鬱で気分が晴れない・悲観的などの症状があります。

 

 

・腎:

生命力の源、先天の「気」を蓄えています。骨や髪・耳と関係します。

成長や生殖能力に関連深く、年齢と共に変化します。

女性では、月経や妊娠と関係します。

腎のエネルギー(先天の気)は、脾から作り出すエネルギー(後天の気)により補充されます。

腎の働きが弱いと、元気がない・不妊・生理不順・腰痛・冷え症などになります。

加齢と共に腎の働きは弱くなっていきますから、骨が弱ったり、髪がぬ ける、耳の聞えが悪くなるなどの症状がでてきます。

情思(精神)面では、驚きやすい・恐い夢を見る・元気がない等の症状があります。

以上の五臓がバランス良く働いてくれるように調節してくれているのが、「気・血・水」です。

中医学の場合は、症状と、どの「臓」の気・血・水の働きが失調し、関係しているかを分析し見極める事が、中医学的診断となり、治療方針をたてていくことになります。

 

 では、のぼせについて、タイプ別に考えていきましょう。

1.肝鬱血虚・化火タイプ

 

症状:

のぼせ・ほてり、いらいら・怒りっぽい・胸脇部が脹って苦しい・食欲不振・肌につやがないなど

 

起因:

飲食や日常生活の不摂生。

月経・出産・慢性病などによる血の不足。

精神的ストレス・怒り・緊張。

 

病機:

肝気の巡りが悪くなり、停滞して、エネルギーが渋滞し、熱をもった状態です。

血が不足する血虚の傾向があると、身体をうるおし、熱をさます働きのある陰液も足りなくなる為、ますます熱が上に上がってのぼせやすくなります。

 

治法:

疏肝清熱・養血柔肝

肝の気を巡らせる作用を良くし、血を補って、余分な熱を冷ます力を改善する治療をします。

 

2.肝虚気滞タイプ

 

症状:

のぼせ・顔面部のほてり・発汗・いらいら・下半身の冷え・月経不順

 

起因:

飲食や日常生活の不摂生・月経・出産・慢性病・精神的ストレス

 

病機:

肝の気血が不足して疏泄(気血の流れを良くし、円滑にする働き)が十分に行われていない状態です。

 

治法:

疏肝泄熱・養肝温下

肝の働きと気血の流れを良くし、下半身を温める治療をします。

 

3.血オタイプ

 

症状:

上半身ののぼせ・ほてり、下半身の冷え、頭痛・肩こり・腰痛・肌や口唇がどす黒い・月経痛・月経不順・舌質が暗紫オ点オ斑など

 

病機:

気血のめぐりが悪く、血の滞りがある状態で、いろいろな症状があります。

 

治法:

活血化オ

血の滞りをなくし、気血の流れをよくします。

 

4.肝腎陰虚タイプ

 

症状:

ほてり・のぼせ・熱感、いらいら・耳鳴り・めまい・遺精・腰や膝がだるく無力

 

病機:

肝・腎の働きが悪くなり、身体を冷やす作用がある「陰液」が不足した為、陰陽のバランスが崩れて、陽気が上に上がってしまった状態です。

 

治法:

滋養肝腎

肝・腎の働きを良くすることで、陰液を補い、陰陽のバランスをとります。

 

5.脾気陰両虚タイプ

 

症状:

手足のほてり、食欲不振・食べると腹が脹る・口唇の乾燥・指のさかむけ・元気がないなど

 

起因:

飲食の不摂生・飲酒癖・過労など

 

病機:

栄養を吸収して血や津液をつくり全身に送る作用のある「脾気」が不足するために陰液(冷却作用)の産生が低下し、陰陽バランスが崩れて、内熱が生じた状態です。

 

治法:

益気健脾・滋補脾陰

脾の働きを良くし、陰液が養われるようにしていきます。

 以上のように、同じ「のぼせ」という症状でも、原因はさまざまですから、治療法もさまざまで、根本的に問題となっている、体質から改善していきます。

 

中医学では、一人の患者さんを全体的にみて、どこに問題があって、どのような進行状態であるのかを慎重に考えて、「証」をたて、治療方針を決めます。

 

証とは、中医学の診断名です。症状の情報収集をし、症状の程度・進行具合を見極め気血水がどのように失調しているのか、よく診て、病態を把握します。

 

患者さんの性格や生活環境も考慮しながら、日常生活のアドバイスをする事もあり、まさに全人的な医学です 。

 

身体に対してはもちろん、心に対しても優しく、学問的にも奥の深い中医学は、幅広くいろいろな疾患に対応することが出来ます。

 

個人個人の体質に合わせて治療を行います。

是非一度ご相談ください。

 

 

=本来の東洋医学の治療の姿に関して一言=

 

当院では局所治療に限定せず、あくまでも身体全体の治療・お手当てを目的としております。

例えば、ギックリ腰や寝違いといった急激な痛みに対して、中医鍼灸の効果 は高いですが、これも局所の治療にとどまらず全体的なお手当てを行なっているからなのです。

急性の疾患にせよ慢性の疾患にせよ、身体の中で生じている検査などには出てこない生命活力エネルギーのバランスの失調をさぐり見つけ出すことで、お手当てをしております。

ゆえに、慢性の症状を1~2回の治療で治すというのは難しいのです。

西洋医学で治しにくい病・症状は、中医学(東洋医学)でも治しにくいのは同じです。

ただ、早期の治療により中医学の方が治し易い疾患もございます。

例えば、顔面麻痺・突発性難聴・頭痛・過敏性大腸炎・不眠・などがあります。

大切なのは、あくまでも違う角度・視点・診立てで、病・症状を治してゆくというところに中医学(東洋医学)の意味合いがございます。

 

当院の具体的なお手当てとしては、まず、普段の生活状況を伺う詳細な問診や、舌の色や形などを見る舌診などを行い、中医学(東洋医学)の考えによる病状の起因診断を行います。これは、体内バランスの失調をさぐり見つけ出すために必要な診察です。この診察を踏まえたうえで、その失調をツボ刺激で調整し、元の良い(元気な)状態へ戻すことが本来の治療のあり方です。

又、ツボにはそれぞれに作用があり、更にツボを組み合わせることで、その効果 をより発揮させる事が出来ます。

 

しかしながら、どこの鍼灸院でもこの様な考えで治療をおこなっているわけではありません。一般 的には局所的な治療を行なっている所が多いかと思います。

 

さて、もう一点お伝えしたいことが御座います。

当院では過去に東洋医学の受診の機会を失った方々を存じ上げています。

それは東洋医学に関して詳しい知識と治療理論を存じ上げない先生方にアドバイスを受けたからであります。

この様な方々に、「針灸治療を受けていれば・・・」と思うことがありました。

特に下記の疾患は早めに受診をされると良いです。

顔面麻痺・突発性難聴・帯状疱疹・肩関節周囲炎(五十肩)

急性腰痛(ぎっくり腰)・寝違い・発熱症状・逆子

その他、月経不順・月経痛・更年期障害・不妊・欠乳

アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎、など

これらの疾患はほんの一例です。

疾患によっては、薬だけの服用治療よりも、針灸治療を併用することにより一層症状が早く改善されて行きます。

針灸治療はやはり経験のある専門家にご相談された方が良いと思います。

 

当院は決して医療評論家では御座いませんが、世の中で東洋医学にまつわる実際に起きている事を一人でも多くの方々に知って頂きたいと願っております。

 

少しでも多くの方に本当の中医鍼灸をご理解して頂き、お体のために役立てていただければ幸に思います。

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