中医学ではアトピー性皮膚炎を単なるアレルギー疾患とはみなしません。
現在でている症状(発疹の様子)から原因を推察してゆきます。これは中国医学の一つの考え方で「以表知裏」といい、表に出ている症状から、内臓の働きのバランスを見るものです。
アトピー性皮膚炎といってもその原因や病程によって様々な病状を呈します。
中医学的な考え方で、アトピー性皮膚炎の原因を考えると、病邪(中医学的には、病気の原因となりうる要素のことを病邪と呼びます)である、風、熱、乾燥、湿、お血(血液のながれが停滞している状態)、に加え、生活習慣である飲食失調や、ストレスを考えます。
皮膚症状と病邪の因果関係と季節性を簡単に説明しますと以下のようになります。
| 風邪 → |
遊走不定の出没する皮疹
春に悪化する場合が多いタイプです。 |
| 熱邪 → |
紅斑、腫れ、灼熱感、痒み、痛み
夏に悪化する場合が多いタイプです。 |
| 湿邪 → |
浸出液の分泌、水泡、浮腫状
梅雨に悪化する場合が多いタイプです。 |
| 燥邪 → |
浸出液の分泌、水泡、浮腫状
梅雨に悪化する場合が多いタイプです。 |
| お血 → |
色素沈着 紫斑、皮疹の固定化
冬に悪化する場合が多いタイプです。 |
中医学の場合は、その症状だけを捉えて治療するのではなく、その方の体質、生活習慣など全てを考えて治療してゆきます。
当院では、まず問診でその症状を詳しくうかがい、その上で、原因を推察し、対症療法的ではなく、患者さん一人一人の体質を改善できるような治療をしてまいります。
もちろん、まずは患者さんの症状が楽になるように、例えば、痒みを少しでも抑えられるように、かゆみを抑えるための治療を対症療法的にしながらも、根本の原因となっている体質改善も一緒にしてゆくという治療を行います。
その方の症状にもよりますが、最初の1ヶ月ぐらいは、週に2〜3回ぐらいのスタンスで来院される事をお勧めします。その方がより、早い期間で改善するからです。
アトピー性皮膚炎の治療に関しましては、症状にもよりますがだいたい半年から一年ほどはかかると思います。治療開始から3ヶ月ぐらいの間には、改善の徴候がご自分でも実感できると思われますので、その変化をみながら、根気よく治療してゆけば良い結果
が得られると思います。
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