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今、世の中ではストレスが蔓延しており、ストレスによる症状で心療内科を受診される方が非常に増えてきております。
それは何故でしょう?
私が考えるには、多くの方々が体の許容量を超え仕事をしなければならない状況下に置かれている事と、体へのお手当てが足りないために増えてきているのだと思います。
また、人間は機械と違い感情を持っています。とてもデリケートな生き物なのです。忙しい世の中だからこそ、自分自身の空白の時間、余暇の時間を持たなくてはいけません。それらが足りないが為に、体も心もオーバヒートを起こしてしまい、体に不具合が出てきてしまうのでしょう。
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「では、理論上「ストレス」を中医学(東洋医学)ではどの様に捉え認識しているのでしょうか?」
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中医学(東洋医学)では、各臓器にはT各々が精神作用を担っているUと考えられております。
「各臓器」とは、肝・心・脾・肺・腎を指します。
●「肝」の気が正常な働きを保っていれば
常識・礼節をわきまえ、物事をきちんと判断し処理します。
●「肝」の気がスムーズでない場合は
憂うつになりやすい、意欲がわかない、決断力が欠けます。
●「心」の気が正常な働きを保っていれば
個性豊かな安定した情緒を保ちます。
●「心」の気がスムーズでない場合は
臆病になりやすく、勇気がなく不安感が出やすくなります。
●「脾」の気が正常な働きを保っていれば
包容力が有り、皆さんの意見を公平にまとめます。
●「脾」の気がスムーズでない場合は
くよくよ思い悩み、主体性が無く、気迷う事が多くなります。
●「肺」の気が正常な働きを保っていれば
五感がさえます(視る、聴く、痛痒など)
●「肺」の気がスムーズでない場合は
表情が無くなり、注意力が散漫、やる気が出ません。
●「腎」の気が正常な働きを保っていれば
志を強く持ち、根気が強く丁寧に物事を処理します。
●「腎」の気がスムーズでない場合は
忍耐力が無くなり、根気も無くなり、面倒くさがります。
これらの臓器の中で、ストレスを受けると働きに特に影響が出やすくなるのが「肝」です。

中医学(東洋医学)では、各臓器の気・血が何時も万遍無くスムーズに流れ、気・血が体に満たされている状態が、人間の体を正常な働きに導き且つ健康な状態を保つのだと考えられています。
ですが、外気(天候)・精神状態(気持ち・感情)・食生活・房事・労働などの環境が自分の体の許容量
を超えて、必要以上に極端な変化や負荷が掛かってしまった時、生命活動・体を元気に保ち維持するエネルギー、気・血に影響が及び、その流れが損われてしまいます。そのため、体内での機能バランスが崩れ、症状や病気を引き起こすのだと考えられています。
この様な気・血の流れの失調により発症する症状・病気などは、残念ながら幾ら検査を行っても数値に出てきません。
しかし、中医学(東洋医学)的な発想で、問診・脈の打ち具合、舌の色合いなどを診ることで、体のどの部分で機能バランスの失調が起きているのかを知ることができます。
西洋医学と中医学(東洋医学)では、病気を診る角度が違うので、おのずと治すプロセスも違ってくるのです。
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「それでは、ストレスを中医学(東洋医学)的に考えた時、どの様に捉えるのでしょうか?」
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中医学的な考えでは、人間がストレスを感じた時、「肝」の気の流れや働きに異常が出てくると考えます。
「肝」の気と言うのは、伸び伸び流れる事で正常な働きを保っています。しかし、いやな事・イライラする事・怒られる様な事などがあると、肝の臓器に影響が及び、肝の気の流れに問題が生じ、気の流れの渋滞を引き起こします。これを肝気鬱結(かんきうっけつ)といいます。この状況が長引くと、気のエネルギーがどんどん溜まって来て、熱を帯びるようになります。熱と言うものは炎上(上昇)の性質を持っています。そのためイライラやのぼせ・めまいなどが生じるようになり、益々症状が悪化するのです。
ですから、このような場合は肝の気の流れを元に戻し、スムーズに流れるように促す治療を行なってあげなければ症状は改善されません。
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