楊先生のちょっとためになる話  

2004/02/第十回:風邪予防の決め手は?



 皆さんこんにちは。院長の楊 志成です。
 2月に入りましたが、まだまだ寒い日が多いですね。
そこで、今回の「ためになる話」では、この時期ついついひいてしまいがちな「風邪」の予防についてお話ししたいと思います。 ちょっとした工夫や、食生活の改善で辛い風邪を避けることが出来ますので、是非参考にして頂けたらと思います。
 また、風邪をひいてしまった時に
役立つツボなども紹介していますので、お試し頂けたらと思います。
 春がやって来るまで後少し、風邪をはねのけて頑張りましょう!


 風邪予防の決め手は? 

 

 風邪をひきやすい人と、滅多にひかない人がいます。この差は本人の体質や生活環境にもよりますが、毎日の食事や暮らし方に影響されることも大きいのです。 風邪の季節を迎え、まずは風邪を寄せつけない生活を実践してみて下さい。
 
  風邪の原因の約9割は、ウイルス感染によるものと言われています。なかでも特に激しい症状を起こすインフルエンザウイルスの感染を、「インフルエンザ(流行性感冒)」と呼びます。他に細菌性の風邪もありますが、いずれも体力や抵抗力があればひかずにすみますし、たとえひいても早く回復することができます。

 

 風邪を寄せつけないポイントは2つ。「栄養」「休養」です



 「栄養」の面 では、良質のたんぱく質をきちんと採って、基本的な体力をつけておく事が大切です。また、鼻やのどの粘膜を強くするには、レバー(きも)、うなぎ、あなご、卵黄や、ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれるビタミンAを多く採るのが効果 的です。
  ストレスに対する抵抗力を高めるには、キウイ、みかん、いちご、ブロッコリー、ほうれん草などのビタミンCを採るとよいでしょう。 ストレスは免疫力を低下させてしまいますから、冬の寒い時期は特に、ストレスをためないよう心のコントロールしていきましょう。

 もう一つの「休養」とは、過労や睡眠不足を避け、体力を温存することです。 体が疲れて体力が落ちていると、ウイルスが細胞内に入り込み易くなり、結果 的に様々な風邪の症状を引き起こしてしまいます。ウイルスに付け入られないためにも、風邪の時期には意識的に休息をとるよう心がけましょう。簡単なようでいて一番疎かにしがちなのがこの「休養」だと思いますので、風邪をひきやすい方は特に気を付けるよう心がけて下さい。
 また、 風邪は引き始めの時の休養が大切ですので、「あれ、なんだか体調がおかしいな」と感じたらすぐに体を休めるよう心がけて下さいね。

 


 風邪をひいた時の撃退法 


 無理をしないでよく眠る
 前章でもお話ししましたように、風邪のケアの原則は安静にすることです。「熱はあるけど高くないから・・・」、「咳が出ているけれど・・・」、「熱は下がったから・・・」と言って人混みへ外出するのはよくありません。どうしても休めない仕事があるときは、早く寝て、睡眠を充分にとるように心がけましょう。
 また、熱がない時は、湯冷めしないよう注意すれば、お風呂に入ってもかまいません。お風呂に入って体が温まると、ウイルスの増殖を抑え、気道に湿気を与えてウイルスの定着を防ぐと考えられています。ただし、熱がある時は、体力が消耗しており脱水にもなりやすいので、入浴は控えるようにしましょう。

 



 湿度を上げて          
     タンや鼻水を出しやすく
 


 暖房で温められた室内は空気が乾燥しがちになります。湿度が低いと呼吸器の粘膜も乾き、タンや鼻水などの分泌物が粘っこくなって出にくくなります。加湿器をつけたり、室内に洗濯物を干すなどして湿気を保ちましょう。体にやさしい湿度は60〜70%です。
 冬の風邪のウイルスのほとんどは乾燥好きですから、湿度が高いと感染力を失ってしまいます。家族の誰かが風邪を引いたら、適度な湿気を保って感染を防ぎましょう。



  熱が出た時は・・・ 

 高熱が出たら、厚着をして、汗をかいて熱を下げようとする人がいますが、体力がなければ、これは逆効果 。発汗で体力が消耗して脱水状態になってしまうからです。では、熱を下げたいときはどうすれば良いのでしょうか?
  そんな時は、 汗をかいて下げるのではなく、首のつけね、脇の下、足のつけねなど、大きな血管が通 っている所を局所的に冷やすようにしましょう。そうすることで、体に無駄 な負担をかけることなく熱をさますことができます。
 また、おでこや頭の後ろを冷やすのが一般的ですが、これは気分を良くすることはあっても、熱を下げる効果 はあまり期待できませんので、覚えておかれると良いでしょう。

 局所ではなく全身を温める
「風邪の時は体を冷やさないで」とよく言われます。これは体が温まると、気道の粘膜の分泌が良くなり、タンや鼻水が出やすくなるためです。足やお腹などを温めるのが良いとも言われますが、これはダメ。局所を温めると、そこから熱が全身に伝わってしまって、却って熱を上げてしまうことになります。温めるなら全身を温めましょう。室温は高すぎても体の熱を上げてしまうので、18〜20度に保ちましょう。また、外出時は薄着をしないで、汗をかかない程度に体を保温するように心がけましょう。



  のどが痛い時は・・・ 

 インフルエンザウイルスは、粘膜の表面 にしっかりとくっつき、短時間のうちに細胞の中まで入ってしまうので、うがいをしても太刀打ちできません。しかし、うがいには、ほこりや細菌を洗い流し、のどに潤いを与えるという意味で、ある程度の効果 が期待できます。紅茶でうがいをすると、紅茶の成分に殺菌作用が含まれているので、より効果 的です。
 うがいも、むやみにしすぎてはいけません。のどを保護している粘膜や唾液まで排してしまうので、1日5〜6回が適当でしょう。



 中国医学(東洋医学)の     
     ツボ療法で風邪予防
 


 手の平にある合谷(ごうこく)と言うツボと、下肢にある足三里(あしさんり)のツボに刺激を与えてあげると、肺の機能を高めるとともに免疫力が高まり、風邪予防につながります。また、この2つのツボには胃腸を整えたり、エネルギーを体全体に行き渡らせる効果 もあるので、定期的にツボ押しを行うと良いでしょう。

 合谷・・・手の甲を上に向け、指を開いて反らせます。 親指の骨と人差し指の骨が交わる部分の手前にあります。

 

 

足三里・・・ひざの皿の外側のすぐ下のくぼみから、外くるぶしに向かって手の指の横幅3本分下がったところにあります。

 風邪を引いて鼻づまりがある場合は、合谷と印堂というツボを押したり、さすったりすると、鼻の通 りが良くなります。

印堂(いんどう)は、左右まゆ毛の間の真ん中にあります。 また、鼻腔の両サイドの、迎香(げいこう)というツボも、鼻水、鼻づまりに効くツボです。

 咳が止まらないときは、尺沢(しゃくたく)や天突というツボを押すとよいでしょう。尺沢は、ひじの横じわの所にあるツボです。

 天突(てんとつ)は、仰向けになったとき、のど仏の下方と鎖骨の間のくぼみにあるツボです。天突から胸の方へ上下(1.5cm)にさすると、咳止めの効果 があります。



 


 お茶療法 

シソ茶

 シソの葉を2〜3枚、みじん切りにします。それにお湯を注ぎ、ハチミツを小さじ1〜2杯加えて飲みます。 シソの葉には、精油が含まれているため、血管を拡張し、汗腺を刺激するので、発汗や解熱作用の効果 があります。 ハチミツは体力を回復させ、のどを潤してくれます。

 


紅茶としょうが茶

 紅茶ポットに薄く(2mm位)スライスしたしょうがを2〜3枚入れます。熱湯を注ぎ、蓋をして10分間蒸らします。ハチミツをお好みで加えて頂きます。
  紅茶には殺菌作用がありますし、しょうがは、体を温め、お腹にきた風邪を治してくれます。 お茶代わりに飲むと良いでしょう。



 家にある食べ物で        
      手軽に風邪の予防養生を
 


 1日1個のりんご、または1〜2個のみかん、1〜2個の梅干し、或いは梅干し茶を摂取することをお勧めします。
 りんごの食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の活動を抑えるなど、腸内環境を整えます。ポリフェノールを含み、活性酸素を除去する作用があります。 また、アレルギー症状の原因となる「ヒスタミン」を抑える働きもあります。
 さらに、りんごの健康パワーはこれだけではありません。 体内のナトリウムを排出して血圧を下げ、カリウムや新陳代謝を活発にし、疲れた体を回復させるりんご酸やクエン酸も多く含まれています。りんごを食べる事は、体にとってとてもいいのです。しかも低カロリーですので、太る心配もありません。
 みかんは、ビタミンCが多く含まれているので、ストレスを緩和してくれたり、新陳代謝を促進し疲労回復につながります。
 梅干しは、クエン酸が、体内にたまった疲労物質を分散し、血流を良くしたり、体の抵抗力を高めます。また、梅干し茶を飲めば、のどを潤し、滅菌作用があり、風邪を予防してくれます。



 家庭でできる養生法 


● タマゴ酒


 日本酒50ccに卵二つを入れて、砂糖を加え、良くかき混ぜて飲みます。



● 梅

 風邪のひき始めで、熱の高いときには、梅干し1〜2個の黒焼きを茶碗に入れ、熱湯を注いで飲むと効果 的です。
 
 

● ネギ

 ネギには発汗させる作用があります。「風邪をひいたな」と思ったら長ネギ3本をさっと湯がき、細かく刻みます。絞った液を寝る前に飲むと、汗が出て風邪が抜けます。

● ショウガ

 ショウガ6グラムをすり下ろして、これに熱湯を加え、ハチミツを入れて飲みます。

● アロエ

 風邪をひいて喉が痛いとき、咳が出るときは、アロエの葉を洗って3〜4センチ位 をすり下ろし、お湯を加えて、コップ一杯分位にして飲むと効果 的です。これにハチミツやレモンの絞り汁を加えると飲みやすくなります。



今回のためになる話、いかがでしたか?
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院長 楊 志成

  

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