中医学では「花粉症」も他の症状と同じく、「熱」と「寒」のタイプに分けて治療にあたります。
「熱」「寒」のタイプ分けは、実際に患者さんとの問診・舌診等により判断することになります。
大まかな説明となりますが、一般的に「寒」タイプの患者さんは「水鼻」になり、「熱」タイプの患者さんは「鼻づまり」になる症状が出るようです。このように症状が違うことからもおわかりになりますように、たとえ同じ花粉症だといっても「熱」「寒」タイプでは自ずと治し方は違ってきてしまうのです。
みなさんが、薬局などで購入したお茶や薬が思うように効かないのは、そのようなタイプに合った物を選択していない可能性もあるのではないでしょうか。
花粉症の対策としては、本来ならば来院していただき「熱」「寒」タイプ別
の花粉症に対する鍼をするのが一番望ましいのですが、ここでは皆さんがご家庭でも出来る簡単な対策をお教えしたいと思います。

1つ目は、「熱」「寒」タイプ両方に有効な方法ですが、
額の真ん中あたりの「上星」のツボを上下5センチほどの間隔でさすることで鼻の通
りが良くなります。また、小鼻の開いたすぐ両脇(押すとツーンとくる辺りです)を指で押すのも効果
的です。顔以外では、人差し指をのばし、親指との間の人差し指側にできたくぼみを押すのも効果
があります。既に症状が出始めてしまった場合で、鼻がつらいときなどに試していただくと良いと思います。
2つ目は、これもツボになるのですが、内目尻と鼻の根元の中間のくぼみの「晴明」のツボ、目の下の骨のふちの「承泣」のツボ、外目尻から外へ親指の半分の所のくぼみのツボを押さえることで、目のかゆみ・充血・涙を緩和できます。また、眉毛の端と目の端との直線で結んだ中央から外側に親指一つ半の所にあるくぼみの「太陽」のツボを押さえると、頭重・頭痛を緩和できます。
3つ目は、膝をたてて脛をすりあげていくと急に盛り上がる部分がありますので、そこから外側へ親指の幅一つ分の所にある「足三里」のツボを押さえると、疲れやだるさが緩和します。また、手の甲・人差し指のつめの根本の親指側のかどの「商陽」のツボ、手の甲、親指のつめの根本の外側のかどの「少商」のツボをそれぞれ押さえると、喉の痛みや、はれ、乾きが緩和します。ここまででお教えしたものは全て「熱」「寒」タイプに関係なく有効なツボになりますが、ツボは人により多少場所が異なりますので、今回お教えした部分を目安にいろいろ試してみて下さい。
4つ目は、これは「寒」タイプの患者さんのみに有効な方法ですが、
背中にホカロンを貼ってあげると、症状が軽くなります。
ホカロンを貼る場所は、首を前に倒した時、一番出っ張っている背骨の下を中心に貼ってあげると効果
が上がります。
また、暖かい鳩麦茶を飲むと水分の新陳代謝を促進するのでこれも効果
的です。このように、「寒」タイプの症状の場合は身体を温めてあげることが最も重要ですので、毎年鼻づまりに苦しんでいるという方は特に気を付けてみると良いのではないでしょうか。

Hatomugi brake
このほかにも、「寒」タイプの人は、ショウガのおろし汁をぬ
るま湯で薄くして毎日定期的に飲まれると、くしゃみ・鼻水が緩和することがあります。また、目の充血やかゆみ・熱っぽさが続くという「熱」タイプの人には、ハッカのリキュールを毎日飲むと症状が楽になってくることがあります。
家庭の中で出来る対処法はこのようなものになりますが、当院では漢方薬の処方も承っておりますので、花粉症の治療をしたいが薬剤による副作用が不安な方や、お子さまの花粉症でお困りの方で身体に優しい療法をお探しの方、体質改善効果
の期待できる漢方療法をお試しになりたいという方は是非一度当院へご相談下さい。また、
メールでのご相談もお受けしておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
なにかしらお役に立てることと思います。
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