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「うつ病」は、「かなしい」「つらい」などといった悲哀感情の病的亢進であり、精神運動制止、行動減少、思考制止、抑うつ感情、自律神経系などの低下とともに感情の変動が激しくなる病気です。うつ感情はそれのみに限らず、そう状態になったり、うつとそうを繰り返す状態を示したり、また時には意識障害を起こすこともあります。
最近では表面的な身体症状のみが出現する状態、例えば肩凝り、頭痛、倦怠感など、日常生活は何とか過ごせるのですが、何となく生活に充実感に欠けるといった憂鬱感の潜んだ、「仮面
うつ病」などもあります。
また、うつ病は症状が進みますとしばしば自殺企図をあらわす点で特に注意が必要です。
西洋医学的には、おおむね薬物療法で治癒に向かわせることができます。
しかし症状の程度では、入院治療が適応となる場合もあります。
※薬物療法は、「抗うつ剤」、「感情調整剤」など
※身体症状に対しては、
(例) 肩凝り・・・筋弛緩剤・抹消循環改善剤
頭痛 ・・・鎮痛剤
それでは、中国医学ではどのようにうつ病の治療にあたるのでしょうか。
中国医学ではうつ病は、情志(感情)の郁帯が原因でなると考えております。
うつ病の元の原因は、中国医学で 「肝」という臓器のエネルギーがスムーズに流れなくなり、それが原因で起こると考えています。
「肝の気」というのはリラックスを好みます。ですが、心や精神状態に何か負荷がかかると、気のエネルギーがスムーズに流れなくなり、それが人間の感情に影響を与えてしまい、気持ちが晴れ晴れとせず、うつうつとした気分にさせてしまうという考えです。
そして鬱々とした日々が長引くと、食欲の方にも影響が出てきます。食事をあまり摂らない為に、体力が消耗していきます。人間は、「食時を摂ること」でエネルギーを生産し、色々な活動源に変えて行くのですが、その源がないと全てに悪影響を与えることになるのです。
また、元来人間が生まれ持った「腎」と言う生命のエネルギーにも影響を与え、生命エネルギーを消耗し、その為に心身疲労などが出やすくなり、どんどん症状の悪循環になるケースもある様です。
尚、肝と腎は脳内ホルモン分泌セロトニンにも関与していますので、この二つの臓器エネルギーの調整は、ホルモン分泌を促進させます。
〈実際の治験例〉 吉祥寺東町在住 75才 男性
長年うつ病で、覇気が無い為、奥様が心配になり、当院への受診をすすめられ、受診なさいました。
当初当院へ見えた時は、表情がうつろで言葉数も少ない状態でした。食欲も無く、便秘傾向で、睡眠は覚醒しやすいということでした。
当院では、まず「食欲を増す手当て」と、「睡眠が深くなる」治療を始めました。
食欲を増進させることで、食べたものを活動力エネルギーに変えます。エネルギーが出てくれば、胃腸を活発に働かせる力も出て来るので、便秘の改善にもつながっていくわけです。
睡眠に関しては、睡眠が浅いと疲れが抜けないので、体力の消耗につながります。ですので、十分な睡眠が取れるように治療を行ないました。
2ヶ月くらいこの様な治療を行なった所、段々と食欲が増し、排便の具合も良くなり、また、睡眠の方も覚醒が少なくなっていったそうです。そして、気分もどこと無く良くなってきて、以前の様にうつうつとした気分が減少していき、朝の目覚めもすっきりとしてきた、と自分から申し出る様になりました。
その後は、本格的にうつ病の症状の手当てに入りました。どの様な手当てかと言うと、まず、「気分をリラックスさせるツボ」に刺激を与えます。そして、何かしらの原因で滞った情志のエネルギーの流れを良くする「疏肝理気」と言う治療を行ないました。「疏肝理気」と言うのはスムーズを求める肝のエネルギーの流れを改善して行く治療です。
それを トータルで、半年位治療を行ないました。だいたいの体調は安定して来て、精神状態も良くなり、外出する機会も多くなっていったそうです。朝も気持ちよく起床でき、排便も、毎日あるようになったそうです。
薬に関しては、一番軽い精神安定剤を服用しているそうです。ですが、治療から三年たった今でも、コンディションを整える為に、当院で定期的に治療を受けています。
本人も、「最初は半信半疑で受診をしたが、受けていくうちにだんだんと何かエネルギーパワーを感じるようになり、自然に体に活力がわき、動きたくなっていきました。言葉数も自然に増え、外出する機会が多くなっていきました。そして、人間の体の中には、自然治癒力があり、またそれを引き出す手当てがあるんだなと始めて分かりました」と言ってくださいました。
この方は定期的に受診をされているので、体力も損なわず、良い状態がキープ出来ていると思います。年齢的なことを考えた時、自然にエネルギーの消耗はあるはずですのでそれを良い状態に保つために、現在も定期的な治療を続けられています。
〈中国医学のアプローチ〉
中国医学では、“タイプ別”に振り分けて治療を行なって行きます。
“タイプ別” とは、「各臓器エネルギーのバランスの崩れを見分け、弱くなっているエネルギーを調整してあげる」ことです。また、その他に、「活力、活気を補う治療」が必要不可欠と思います。
やはり、元来のT体を元気にして行こうUという力が無いと、なかなか症状は改善されません。この治療もタイプ別
治療と一緒にお手当てなさることをお勧めします。
また、元気になる治療プラス、脳内の神経伝達物質“セロトニン分泌”を促進させることも重要です。このセロトニンは脳の神経細胞の末端から分泌され、他の神経細胞の受容体に取り込まれることによって、様々な情報を伝えている物質となっています。
うつ病の方は、物事に対する関心の維持や満足感、不安への克服、睡眠と覚醒のリズムに関係している、このセロトニンが不足して、脳の機能に異常が生じていると考えられています。セロトニンは、強いストレスと小さなストレスが重なることで減少して行きます。
しかし、時には、ストレスは無くても神経伝達物質のバランスが乱れてうつ病になってしまいます。この様な時は、やはり中国医学で言う、気のエネルギーのバランスに何か問題が生じている状態なのです。気エネルギーのバランス調整をして、セロトニンの分泌を促進して行くことも大切です。
今回お話ししています「うつ」などを含む心療内科系疾患につきましては、「ためになる話」でも詳しくお話ししています。興味のある方は是非そちらの方もご参考になさってみてください。また、お悩みについて男の先生に相談するのは不安だとお感じの方も、相談の際にお気軽にお申し付け下さい。当院女性スタッフが対応させて頂きます。まずは、お電話のみでも結構ですので相談する事からはじめてみてはいかがでしょう?
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