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ドクトル楊の中医学ネット教室
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アルツハイマーの治療 投稿者:JIA 投稿日:2008/05/01(Thu) 18:45 No.1545  
inu.gif自分は鍼灸師ではありますが、中医学をきちんと学ぶことはこれまでしてきませんでした。治療は主に局所治療。自分が担当させていただく患者さんは、たいてい肩こり、腰痛、膝痛という感じで日々ワンパターンな治療をしています。

しかし、このままではいけないとも日々思ってはおります。

で、私の父がアルツハイマーと知って、6年くらいになるでしょうか。喘息もあるので、発作が起こるとお灸をしてあげるのですが、アルツハイマーに対してはこれまで特に何もしてきませんでした。というか、どうしていいかわかりませんでした。

最近、父が夜寝ることができず起きて、時には不安がり時にはすごく怒ったりと人格が変わったような状態になってしまいます。昼間はすごく穏やかな感じで、夜がどうしてもダメなのです。

自分は鍼灸師であるのでなんとか少しでも症状に変化が起こせないものかと思い、真剣に中医学を学びなおそうと思いました。そして、こちらのホームページにたどり着きました。

こちらの認知症のお話を読み、腎精を補うことからはじめてみたいと思っているのですが、肝心の補う方法って鍼灸ではどうするのか?復留などに置鍼?お灸?などとたくさん???だらけです。

お忙しいことと思いますが、まずは、どのように取り組めばよいかアドバイスをよろしくお願い致します。


Re: アルツハイマーの治療 ドクトル楊 - 2008/05/02(Fri) 20:34 No.1548  

master.gifJIAさん

初めまして、お父様の病大変ですね。現代医学でもなかなか思うように治療結果が出しずらい病ですからね。

質問に対して、お父様の体質と今現在もろもろの症状の情報がたりないので、細かいコメントは致しかねます。
この点を、ご了承下さいませ。
本来、中医学は四診により患者様の症状を把握し弁証なるものを行い、中医診断を下し治療方針を組み立てる物なので、何卒ご理解下さいませ。

今日の所は、加齢から来る腎虚腎精不足と言う考えの基で参考意見としてコメントさせて頂きます。

基本的に考えって、腎精不足での配穴は、関元・太谿・三陰交・絶骨を一つのパタンで治療を行なってみてください。

関元は腎精を補う強い作用を持っております。任脈に属し、任脈は一身の陰気陰血を管理しており、且足の三陰と交会しております。故に精血発生し易いです。尚、関元は、体の元陽・元陰の交わる所でもあります。関元に三陰交を加える事により、先天と後天の元気を補う事が出来ます。三陰交は脾経ですので、脾は、中医学の考えでは後天の元気を補う作用があります。要するに、食べた物をエネルギーに変える作用があるのです。そして関元も三陰交も腎と係わっております。なので、先天んノエネルギーを補う作用にも働きかけます。

太谿は、腎のの原穴ゆえに補腎作用が強いです。絶骨は、八会穴の髄会に属し、補髄作用が強いです髄は脳髄を養いますので、配穴の理由を簡単に述べさせて頂きました。

尚、喘息もちと言う事なので、天突とダン中天突は近隣取穴とダン中は、上焦の気を整える作用が有り天突と組み合わせることで、喘息発作を緩和させる事が出来ると思います。
お父様の喘息とアルツハイマーは、中医学的に考えたとき因果関係が有ると思います。腎虚により腎不納気(肺から送られた気を下の方へ引き込み腎に溜め込むちからが弱くなり、そのために気逆症状が出ます。咳き込む事です。)があると喘息発作を起こしやすくなります。

尚、もう一つの配穴として督脈を使う事もよいです。督脈は、陽気を監督し脳髄に経絡が通っているので、脳の働きを活性化する働きが有ります。取穴は大椎、身柱・神道・至陽・命門プラス腎兪も一つの治療方法かと思います。選穴は、陽気を補充する強い経穴です。腎兪は補腎に働きかけます。

以上、参考までにどうぞ。

お父様を、お大事にどうぞ、貴殿の出来る限りのお手当てをして上げて下さいませ。


Re: アルツハイマーの治療 JIA - 2008/05/04(Sun) 10:22 No.1549  

inu.gifドクトル楊先生

お忙しい中ご助言大変ありがたく思っております。

父の体質というか、父だけでは分かりにくいところもあったので、いつも面倒を見ている母の話も参考にしながら、自分なりに問診してみました。今までの経験では肩こりや腰痛などの局所だけが中心の鍼灸師ゆえ、四診のスキルはかなり低レベルではありますが。。。

父は風邪をひきやすい感じです。そして手足の冷えがあり、食事をするとそんなにたくさん食べなくてもお腹が張るようです。本人は夢を見てる意識はないようですが、そばで寝ている母の話では夢を見ることは多いように思われます。昼間はわりと落ち着いているのですが、夜になると(特に1時、2時くらいの深夜ごろから)不安感が増してきてパニックを起こします。時には(暴力は今のところありませんが)激しく母に怒りをぶつけたり、時には非常に頭がおかしくなったと嘆き悲しみ、もう死んだほうがいいなどと言ったりします。

認知症なので物忘れは激しいですね。夜中の起こった出来事は朝になると何もなかったようにニコニコしてたり、忘れたのか?と思ったら夜寝られなくてごめんと母にあやまっていたり全く不思議なものです。髪は(ところどころ残ってはいますが)オデコから百会より少し前までは抜けています。

目は老眼であまりよくはなく、疲れやすいようで、筋肉は痙攣したりつりやすいです。ここ最近目やにがでやすくなったきたとも言ってます。喉はよく乾くようでペットボトルに水やお茶を入れて持ち歩いています。何か落ち着かなくなったり、パニックを起こすと喉の渇きがひどくなるようです。口は苦く感じたり、ネバネバしたり乾いたりと口の中はどうもすっきりしないようです。

肌は乾燥しやすく、湿疹ができやすく化膿しやすいようです。かゆみを感じて四六時中かゆいかゆいと言ってます。数年前足に静脈瘤ができ、その部分の皮膚は紫っぽくなってます。よく水やお茶を飲むからか、小便はかなりの回数行くようです。水っぽい痰もよく出しています。

体格は昔は筋肉質でがっちりしていたのですが、痩せてきたと思います。顔色は黒っぽいです。舌は薄っぺらく感じ、舌先の赤みは強いです。表面は唾液で湿っているようです。舌苔は黄色い感じで、部分的にはげてる感じです。舌下動脈は細いのですが、はっきり分かります。

(なんちゃって脈診ではありますが。。。)脈は左右で診ると、左側が弱く細く感じます。特に肝や腎あたりは分かりにくいです。右は左に比べるとまだはっきりしているように思います。

(これまたなんちゃって腹診ですが。。。)腹部は中カンあたりはかなりペコペコな感じではあります。

現在一番困っているのは夜起きてしまうことです。喘息は薬の効果もありかなり軽減しているのですが、発作が起きると本人のテンションが下がり、なんでやーと言ってもう死んだほうがいいなどといいます。

以前から思ってはいましたが、先生のおっしゃるように認知症と喘息発作の関係は深いように思います。夜中パニックになるとき発作が出たり、発作が出るとパニックになったりという感じでした。昼間でもフーと発作が起こる前段階になると、顔つきがおかしく(険しい表情とでもいいましょうか)なります。

昨日は腎精不足を補うようにと思って、先生の配穴で関元は鍼をしながら陶器の温灸をし、太谿・三陰交・絶骨には鍼をして遠赤で温め、関元・三陰交・絶骨には軽く得気を与え置鍼40分しました。そして腎兪に得気を与え置鍼15分ほどしました。

置鍼しているとき、少し熱いと言ったので温灸を途中でやめ、遠赤も少し距離を離したのですが、すぐに元に戻してみたら熱くないと言って寝てしまいました。

自分は鍼灸師のくせに、まだ中医学というものは理解出来ておらず、どんなことを聞いてどんなことを診るのかそしてどのように配穴し治療するのか分かりません。でも、局所だけの鍼灸ではいけないと思っていました。父が認知症であることは、父自ら体を提供して勉強させてくれているのだと思い、出来る限りのことをしたいと思っています。そして、同じように現代医学では思うような結果が出ない患者さんやそのご家族の助けができるよう成長した鍼灸師になれるよう頑張りたいと思っています。

非常に長々と書き込み申し訳ありませんでした。


Re: アルツハイマーの治療 ドクトル楊 - 2008/05/04(Sun) 12:31 No.1550  

master.gif情報の提供有難うございます。

置鍼時間に関して、多分40分は長すぎるかと思います。20〜30分位で良いと思います。得気は多少強めでも良いかと思います。

症状の提供から、、お父様は腎精不足に腎陽不足も有りますし、痰湿も絡んでいるようです。
痰湿が絡んでいますと厄介ですね。
ん〜関元・三陰交・太谿・絶骨に対して中カンと豊隆・ダン中を加えてあげて下さいませ。キョ痰と喘息発作を止めます。

中医学をこれから学習し、色々な疾患の治療が出来る様になって下さい。
お父様の手当ても、確り行ってあげて下さい。毎日でなくても2日に一度ぐらいお手当て治療を行なった下さいませ。


Re: アルツハイマーの治療 JIA - 2008/05/04(Sun) 17:56 No.1551  

inu.gifさっそくのご助言ありがとうございます。

昨日治療を行いましたが、母の話では21時就寝して1時くらいには起きてしばらく部屋をうろうろしていたようです。自分は2階で寝ているのですが、朝方5時半ごろうめくような感じの声がしたと思ったら、父の喘息発作が出て苦しんでいました。そこで、喘息の咳止めのお灸をいつもやっているのをしました。配穴は大椎穴、肺兪穴、膏肓穴、至陽穴で上質もぐさ、米粒大、透熱灸、5壮です。すると発作はおさまり、うとうとし始めたのですが、やはり眠れなかったようで6時過ぎには母と散歩に出かけたようです。

午前中にこちらに書き込みさせていただき、しばらく続けたほうがいいのかと思い、本日も昨日と同じように治療を行いました。関元の陶器による温灸は今回は無しにしました。というのは昨日置鍼中にうとうとしていたのですが、熱いといって起き上がりそうになったからです。しかし、温灸無しにしても20分過ぎくらいに熱いなーと言い出しました。遠赤は足元にしているのですが。。。

>置鍼時間に関して、多分40分は長すぎるかと思います。20〜30分位で良いと思います。

40分は長すぎましたか。。。どれくらいが適当なのか分からず、なんとなくで40分にしただけでした。

>毎日でなくても2日に一度ぐらいお手当て治療を行なった下さいませ。

なんだか、毎日やったほうがいいのかと思い、明日もしようかと思っていました。というのも中国の鍼灸は隔日か毎日くらいやっているような話を聞いたことがあったものですから。。。しばらくは2日に一度で置鍼時間は30分くらいでやってみたいと思います。

またまた、長々と失礼いたしました。


Re: アルツハイマーの治療 ドクトル楊 - 2008/05/05(Mon) 08:58 No.1552  

master.gif喘息発作が生じているときは、お灸はお薦めできません。

灸の煙で、気管支が刺激される事があります。灸を行なうのなら無煙灸が良いと思います。
取り急ぎ、アドバイスしときます。

置鍼時間に関して、慢性の内臓疾患の治療を行なう場合は、一般的に20分〜30分が良い刺激の時間です。がほど良く気血に対する反応を出させる良い長さなのであります。これは、科学的根拠がありますが、ここでは割愛させて頂きます。

但し、鎮痛の治療の場合は多少長めに置鍼をする場合があります。それは脳に刺激を伝達させ、エンドルフィンなる鎮静物質を出させる為です。それにより、鎮静効果を高まります。

尚、関元への陶器灸は、良いと思います。喘息発作の無い時に定期的に行なって下さいませ。補腎作用が強いので。時間は10分位で良いかと思います。

尚、大椎の横0.5寸の所に停喘点と言う経穴が有ります。そこに鍼を施術するか、置き針をすると喘息の発作止めになります。プラス身柱を加えると良いです。
以上、参考にどうぞ。


Re: アルツハイマーの治療 JIA - 2008/05/08(Thu) 18:33 No.1555  

inu.gifアドバイスありがとうございます。

>喘息発作が生じているときは、お灸はお薦めできません。

そうなんですか。。。発作時に座ってお灸をしてあげるとましになるようなのでやっていましたが。。。発作時は停喘点や身柱に置き針ですか。今後、お灸を止めてパイオネックスを停喘点や身柱に使用してみます。

>尚、関元への陶器灸は、良いと思います。喘息発作の無い時に定期的に行なって下さいませ。補腎作用が強いので。時間は10分位で良いかと思います。

おっと、こちらは良かったのですか。。。では継続したいと思います。

こちらでアドバイスをいただき、3、4日と二回治療をしました。治療した初日は21時に寝て、夜中1時くらいに起きて寝られないようでしたが、前日の夜中は外に出ようとしたり、大声だしたりとかなりひどい状態でしたので、寝なくても大人しく座り込んでたり、リビングをうろうろしたりしていたようです。朝方6時くらいに散歩しに出て、30分くらいしたら帰ってきて、座りながらうつらうつらと寝ていました。

2回目の治療を行った晩は、これまた21時くらいに寝て、夜中3時ごろに起きたようです。これまた大人しい状態で、時折なんで寝られないのだろう?とか不安を感じる様子はあるものの大声を出したり、外に飛び出そうという感じではありませんでした。そして、朝方散歩に出かけ、帰ってきてうつらうつらするといった状態です。

6日くらいに3回目の治療をしようと思っていたのですが、自分が時間を作ることができず、昨日の21時の寝る前くらいにやったらしっかり寝られるかな?と思ってやったら、得気は少し強めでもよいとの事でしたから、強くしようと思ったら、絶骨に未熟なため痛みをだしてしまったようです。そこからはパニックになってしまったので中止しました。

治療に使った鍼は寸6の3番で、各ツボに直刺で置鍼しました。だん中のみ斜刺です。

3回目は強い得気を出そうとしたのが、技術不足で痛みを与えてしまい問題外ですが、1,2回で睡眠時間は少し長くなり、大声を出すというのが落ち着いたので、気のせいと言われるかもしれませんが、自分としては中医学の効果かなと思っています。

今までは、中医学の考え方なんて学ぶ気持ちがなかったのですが、中医学を学ぶことによって鍼灸治療の幅が広がるように思えました。

このようなネットで中医学をご教授してくださる場所に非常に感謝しています。このご恩は自分がしっかり中医学を学び、現代医学の分野は現代医学の先生にお任せして、そして鍼灸を必要としている方にはしっかり治療し、よりよい生活を送ってもらえるようにサポートしていくことだと思っています。

今後ともよろしくお願いします。

今回も長い書き込みで申し訳ありませんでした。


Re: アルツハイマーの治療 ドクトル楊 - 2008/05/08(Thu) 21:27 No.1556  

master.gif継続は、力なりなので、お父様には継続的に治療を行ってくださいませ。

得気感の大切さについて、鍼治療とは一種の刺激療法でありますので、得気感が大切です。
得気を得て、効果が高まります。ただし個人個人の感受性が違いますので、見極める必要性があります。
それには、何回か治療を行い反応を見、刺激量を考えてくださいませ。得気感は、鍼を経穴に刺入した際に、ぼあん〜とした反応が経穴の周りに発生します。自分の四肢に鍼を打って体感してみてください。自分自身が得気感を知らなければ、人に与える事は、多分出来ないかと思います。
話を、戻します。得気を得る事により、経絡のアンバランス気・血・津液の失調を調整する事が可能になります。
故に、中医鍼灸は多種多様の疾患治療に対応が可能になるので有ります。鍼は寸3の長さで間に合うと思いますよ。寸6ですとかえって打ちずらいのでは・・・それよりも慣れたら寸3の3番でなく5番に変えると良いと思います。

無痛で得気感の得られる様に、手技の練習をして下さいませ。
言葉キツイですが、ただ単に経穴に鍼を打てれば良いと言う物では御座いません。基本的に、適切な東洋医学的な診断が出来、配穴が出来、得気感の得られる鍼が打てるようになり、それから補なのか瀉なのかを考え、補瀉手技を加えられるようになり、それにより体質改善や難病の治療が行える様になるかと思います。
鍼灸治療は、一般的に考えられているような簡単な物ではないですし、奥の深いものでありますので、故に沢山学習が必要ですし、臨床経験もかなり積まないとなりません。医療者である以上、勉強は尽きないかと思います。

此れからも、頑張って学習をして下さいませ。


Re: アルツハイマーの治療 JIA - 2008/05/10(Sat) 10:33 No.1557  

inu.gifありがとうございます!

3回目は中途半端な治療となってしまったのですが、それでも割りとしっかり寝てくれたようです。

昨日4回目の治療を行いました。1、2回目は父の感受性を意識して鍼をしていたのですが、少し得気は強くてもよいということで前回は得気を出すことに夢中になって父の感受性を無視していたように思います。

寸3の3番で関元は鍼をしながら陶器の温灸は10分、中カンとダン中、豊隆・太谿・三陰交・絶骨には鍼をして遠赤で温め置鍼20分、腎兪に置鍼15分。終わりにパイオネックスを停喘点・身柱に貼りました。

23時ごろ喘息の薬を服用して就寝。4、6、7時にはトイレに起きたものの、すぐに布団に入って寝たようです。喘息発作も薬は服用したもののいつもは朝方あるのが、それも無かったとの事です。朝、治療結果を聞いていないにもかかわらず、母がそう言ってくれました。母もしっかり寝ることが出来てよかったのでしょう。

このまま定期的に治療を続けて行きたいと思います。


鍼灸による鎮痛 投稿者: 投稿日:2008/05/07(Wed) 12:59 No.1553  
meganekun.gif先日、『左でん部の不快感(痺れと突っ張る痛みが主)』ということで52歳の男性の件で質問をさせていただいたかと思います。
その後、症状が変わらず、筋を探っていくと、『殿筋』をストレッチすることにより、疼痛がかなり軽減することが分かりました。
術後、2時間座位を取ると、また痛むということを仰ってました。
そこで質問ですが、鍼にて鎮痛を行うときに有効な手技、方法はあるのでしょうか?
こちらで施術する際は、梨状筋に刺し、そのまま置針するのですが、かえって痛みが増強することが多く、最近ではデルマトーム上で刺鍼をしております。

毎回、つまらない質問ばかりで申し訳ございませんが、アドバイスをお願いいたします。


Re: 鍼灸による鎮痛  - 2008/05/07(Wed) 16:32 No.1554  

meganekun.gif追伸:多くの運動器系疾患を診るときですが、主に【痺証】をベースに各臓腑、気血などを診ていけばよいのでしょうか?

何回も申し訳ございません。。。


追伸 投稿者: 投稿日:2008/04/30(Wed) 18:34 No.1542  
meganekun.gif何回も申し訳ありません。
経穴の主治作用(例えば、侠白は宣散肺気、理気寛胸の作用がある)などは、参考書からの丸暗記するしかないのでしょうか?


Re: 追伸 ドクトル楊 - 2008/05/01(Thu) 15:38 No.1543  

master.gif最初は、暗記するしかないと思います。
それを、理解し内容を深め、徐々に臨床で生かし、実践し活用し結果を見ることです。しかし個人個人の生体反応時として、違う反応をしめし、思うように結果が出ない場合も有ります。教科書どおりに行かないケースもあることを、予め理解しといた方が良いかと思います。

教科書通りになれば、苦労は無いと存じます。我々が対象としているのは、生命を持った一人ひとりの人間であります。物体では御座いません。それゆえに複雑です難解です、経穴への反応が思うようにいかない場合もあるのです。故に、臨床経験が必要になってきます。それにより、臨床に培った臨床の感が研ぎ澄まされ配穴にいい意味での鋭さが出ます。また、鍼に対する手技などの違いにより得気の出方も違て来るでしょう、経穴の反応作用の出方も違ってきます。それゆえに、治療の結果も違いが出ます。
たかじんさんの臨床経験年数を私は存じ上げないのですが、中医の世界では、個々のレベルもありますが、15年〜20年積み上げて、それで一定のレベルに達したと、認めて頂ける物があります。私は、今年で臨床25年目に入りますが、未だに難解な病が沢山有ります。また、残念ながら数多くの中医の奥深い理論を全てマスターして居る訳でも御座いません。
はっきり言ってもっと沢山時間が欲しいです。学習する時間が欲しいと思っております。臨床を積めば積むほどそうなってくると思います。患者様の求めているものが、高くなってくるし、また来院される患者さんが段々複雑難解の虚実挟雑の病の方が増えてきますから・・・
たかじんさん、此れからも沢山学習して下さい。
たかじんさん、の様な人材を病んでいる方々は、求めていると思います。頑張れ・頑張れ・・・
ただし、誤解の内容に、私は中医学が全てとは言っておりませんので、中医学の効果が望めるものに関しては、我々は学習を怠ってはいけないという事です。適応かどうかの判断能力を養い、適応と思われる疾患にはベスト尽くすのが医療者としての責務ではないでしょうか。逆に言えば、適応なのに、自分自身の知識不足により見て上げられない、或いは弁証のミス治療の配穴ミス、これはどう言って良いのか・・・なるべくこの様な思いは避けたいと思いませんか?

私が言いたいのは、学習に関して努力を惜しまない事です。必ず、何か成果を得れます。
では、めげずに学習し続けて下さいませ。


Re: 追伸  - 2008/05/02(Fri) 07:35 No.1546  

meganekun.gifご回答ありがとうございます!
今日よりはがむしゃらに経穴の性質を覚えていきます。
楊先生に激励いただけると、とても勇気付けられます。


Re: 追伸 ドクトル楊 - 2008/05/02(Fri) 12:59 No.1547  

master.gif私も嬉です。私の言葉が、刺激になり学習意欲が高まるのなら、私は何時でも刺激のメッセージを送り続けます。
私の開いている、ネット教室がムダになっていないなと、最近感じております。
私も、出来るだけ臨床に役立つ話を書き込めればと思っております。
お互い前進あるのみ頑張りましょう。
中医学と言う医療のよさをしって頂き、広がればと思います。


運動器系疾患について 投稿者: 投稿日:2008/04/25(Fri) 16:24 No.1534  
meganekun.gif日々、ネット教室を拝見させていただきながら、少しずつ勉強させていただいております、たかじんです。

臨床のことでお伺いしたいことがありまして、書き込みさせていただきます。

本日、主訴が『左でん部の不快感(痺れと突っ張る痛みが主)』ということで52歳の男性がお見えになられました。

調べてみると27年くらい前から、ずっと症状があり、いろいろな治療を試みたが効果はなかったとのことでした。さらに1週間前に重いものを持って悪化し、朝も晩も不快感があるとのことです。
まず、SLR、ラセーグサイン、ボンネットテストを実施し、でん部の筋に何らかの異常があると睨みました。
拇指伸展、屈曲で、腰椎の異常を見ましたが、筋力の減退は見られない状態です。
また、元来、消化器系が弱いらしく、2007年8月に胃液の逆流が原因で、肉腫ができていると医師に診断されているとのことでした。
腹診では、臍の左側のみ熱感があり、肝にも何かがあると思いました。

おそらく、脾の力が弱いゆえに、気血があまり生成されなく、肌肉を栄養することができない。肝血不足により、関節不利、突っ張り感、痺れが出た。その表裏関係である胆経に症状が出た。と自分では弁証しました。

今回は、でん部の緊張緩和と、胃の気を下げる治療を施しました。
ちなみに配穴は、左環跳、左腎兪、左大腸兪、左承山、左崑崙、中脘、左臨泣で行いました。
結果としては、不快感も若干残る程度になりましたが、自分自身、今回の配穴はどうだったのかと正直、自信はありません(こんなことを書いてしまうと鍼灸師を辞めろと声が聞こえてきそうですが・・・)
あえて厳しい指導を求めようと思い、このようなつまらない書き込みをさせていただきました。
楊先生でしたら、どのように今回の症例を弁証し、治療に臨まれるかを教えていただきたく思います。

お忙しい中、大変申し訳ございませんが、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。



Re: 運動器系疾患について ドクトル楊 - 2008/04/26(Sat) 19:05 No.1536  

master.gif質問に関して、申し訳ございません。直接診療をし症状の情報を得てないので、何とも言えないのですが・・・


只、今の患者の症状を考えると下肢の不快感痺れの症状を、取って頂きたいのではないでしょうか?
症状的には、坐骨神経痛と思いますが・・・年齢から考えて、多少腰椎の変形は来たしているかと思います。痺れもあるので腰椎が坐骨神経を押しているのでは・・・

たかじんさんの考え方も、有とは思うのですが、痛みの治療に関して個人的には、経絡弁証を主にし、痛みの性質を伺い性質(刺痛・固定痛・移動痛・重張痛など)に対しての治療配穴を加えております。プラス腰椎の変形などが有る場合補腎の意味で、太谿・腎兪を加えたりします。筋膜性なら、筋会の陽陵泉と曲池で舒筋利節などの配穴を考えます。浮腫みやすい、痰が絡む場合には陰陵泉、豊隆などを加えたりします。本当に、症状のケースバイケースです。
ただ基本は、最初に述べた様に経絡弁証が主に成る事が多いです。不通則痛の考えです。ゆえに経絡を通す治療を主としてます。

たかじんさんの治療配穴に関して、患側のみの取穴になってますが、患側をかばう為に健側の腰背筋にもはりとかが出てくるはずですが、そちらの治療はされないのですか?右の腎兪・大腸兪とか・・・右の取穴で左右の緊張のバランスを整える事も出来ると思いますが、治療と言うものはそれぞれの先生の考え
診たても有りますから、一概にどれが正しくどれが間違えと言うのは言えないかもしれませんが・・・
尚、脾の力が弱いのと肝血不足が有るのなら、三陰交を加えるともっと作用が高まる様な気がします。

実際の話し、自分自身で直接患者さんを診ないと正しいコメント意見は述べずらい物が有ります。そこのところ、ご了承下さいませ。


Re: 運動器系疾患について たかじん - 2008/04/28(Mon) 00:14 No.1537  

onnanoko.gif貴重な回答ありがとうございました。

確かに、楊先生のおっしゃる通りで、不快感を取って欲しいとのことです。
昨日も2回目の施術をさせていただいたときは、健側の筋を狙って刺針しました。もちろん、全体効果で補腎で太ケイ、膀胱経の流れを整えるため崑崙を狙いました。

今、私がぶつかっている壁は、経穴の使い方、配穴の仕方が全然、分かっていないことにあると思います。たとえば、陽陵泉は舒筋利節の効果が本当にあるのかと疑ってしまったりとか、どの経穴とどの経穴の組み合わせでどのような効果が生じるのかなど・・・・

私は一体、何から手をつけて、どのようにトレーニングすればよいのでしょうか・・・


Re: 運動器系疾患について ドクトル楊 - 2008/04/28(Mon) 19:16 No.1538  

master.gifたかじんさん

こんにちは。
痛みの治療に関して、基本的には患者さんの立場としては、一刻も早く痛みの不快感を取り除いて欲しいんで、治療に関しては本治よりも標治をしてあげた方がよいのです。痛みがある程度改善されたら、本治をするのも良いかと思います。

ただし、運動器系疾患の患者さんは、痛みが取れればそれで良しと考える方が多いです。

将来的に、たかじんさんがどの様な疾患の患者さんを診たいのか存じ上げませんが・・・私が、今現在言えるのは、もし中医鍼灸・弁証論治の本領を発揮したいのであるなら、内科系と婦人科系・アレルギー系の疾患患者さんを沢山診ることです。これら系の疾患は、弁証を行う事により治療の効果が出し易いです。特に、検査をして異常が見つからない。器質的問題がない場合は、中医学で言う、臓腑の気・血・水がトラブルを起こしているケースが多いので弁証が出来れば治療を行えます。
人を治す喜びを実感出来るかと思います。
後は、予防養生の患者さんを診る事です。未病外来と言う物です。これも、中医学の本領発揮出来る分野かと思います。

私のところでは、最初は病の治療で来られますが、良くなっても定期的にお手当てを受けに来られる方々が居ます。今では約五割弱が予防養生を目的で治療を受けに来られる方々が占めております。皆様、元気で居たい・病気を悪化させたくない・体力を落としたくない・抗老されたい気持ちが強いのでしょう。
それは、とっても良いことだとおもいます。しかも、弁証を行う事が大事です。患者さんのウィークポイントを弁証で出し、それにしたがいお手当てをして上げられれば、これに勝る喜びは無いのではないでしょうか。
中医の世界では、未病を治せる先生が名医と言われます。
たかじんさんも、それを目指してみては・・・

ながんがとなってしまいましたが、配穴の勉強のしかたそうですね、東洋医学学術出版者の、本の題名はうる覚えなのですが、二配穴処方と言う本が参考になるかと思います。それと,医道の日本の出している、まんが経穴入門を読まれると良いと思います。その本には、経穴の作用が書かれております。それを読み、経穴への理解を深めるしかないかと思います。

本来は、臨床の現場で指導をして頂けるのが一番理想なのですが・・・臨床を見、配穴利理由を指導していただければ分かりやすいのかあ〜と思います。

これからも、患者さんの為にも確り勉強をし、頑張ってくださいませ。
何か、参考になりましたでしょうか?

すみません、今度、時間の有る時に配穴の考え方を書き込みします。


Re: 運動器系疾患について  - 2008/04/30(Wed) 07:59 No.1539  

meganekun.gif貴重なご回答ありがとうございました。どうしても運動器系疾患でしか鍼灸を受けに来ない患者様が非常に多いのが現状であります。
実のところ、内科疾患を中心に診ていきたいというのが私の願望であります。
なかなか、中医鍼灸で内科が適応することが理解されないことが一番辛いのですが・・・。

ちなみに楊先生の治療院に御来院される患者様のきっかけは主にどのような感じで御来院されているのでしょうか?

あと、臨床的な質問ですが、自分は運動器系疾患は経筋の考えに基づいて局所穴を配穴するのですが、その場合は各関節(経筋が結ばれる点)を取穴した方が効果が上がるのでしょうか?

質問ばかりで大変申し訳ありません。

追伸:楊先生が仰っておりました『まんが経穴入門』『鍼灸二穴の効能』を早速購入し、貪るように読んでおります。
また、中医学を深める書籍等がございましたら、教えていただければありがたいです。

貴重なお時間を割いて、お答えいただき、本当にありがとうございます。


Re: 運動器系疾患について ドクトル楊 - 2008/04/30(Wed) 08:52 No.1540  

master.gifたかじんさん

私の所の来院の患者様は、紹介とHPを診て来院される方々がほとんどです。ここ数年は、特にHPの普及で7〜8割がHPを見て来院されております。

私は、開業当初から、未病養生を謳っておりました。それと、慢性疾患の治療に取り組んでおりました。私のHPの内容を見て頂ければわかると思うのですが、運動器系疾患に関する内容が少ないと思います。一般的に、痛みの治療、運動器系の治療は鍼灸の適応と存知上げている方が多いので、私はあえて多くを語らずで来ております。
それよりも、色々な科の慢性疾患の治療に鍼治療は有効である事を、知って頂きたいと思いHPを作成いたしております。また、一般の方が読んで、理解の出来る中医学(東洋医学)の内容作りにしております。中医学(東洋医学)は、見えないエネルギーなどのバランス調整の治療ですから、言葉の単語も聞き慣れない言葉が多いですから、なるべくわかりやすくをモットにしております。東洋医学で考える病の機序などを知って頂き、納得した上で来て頂ければと思っております。

そのため、当院へこられる方は様々な疾患で悩まれ、中々治らない方が来ております。
逆に、運動器系疾患の患者さんは1割程度しか居られません。
世の中、色々な身体の不調で悩まれている方々が沢山居られると言う事かと思います。そして、治りたいと希望されている方々沢山居ると言うことですね。当院で、比較的来院の多いのは、婦人科系、心療内科系、アレルギー科系かと思います。

経筋に関して、私の勉強不足で詳しいことは存じ上げません。
申し訳ないです。

経穴の参考書として、東洋学術出版社の針灸経穴辞典も、臨床の参考に成る良い本だと思います。


Re: 運動器系疾患について  - 2008/04/30(Wed) 17:39 No.1541  

meganekun.gifやはりHPが重要なのですね・・
私も、鍼灸師を目指したときは、【内科領域に特化した鍼灸】をやろうと決意していましたが、いつしか、諦めてしまい熱も冷めてしまってました。

ネット教室を通じて、楊先生の思想を学び、根気強く中医学を学んでいきます。

貴重なご回答ありがとうございました。


Re: 運動器系疾患について ドクトル楊 - 2008/05/01(Thu) 16:22 No.1544  

master.gif諦めてはダメです。情熱を出してください。
私も、頑張り続けてますので・・・
中医鍼灸の需要が有るのだから、情熱を持って提供して行きましょう。
逆に、需要に対して供給が出来ていない様に、私は個人的に想えてならないのです。
私は、このページを通じて感じている事があります。
皆さん、一生懸命に自分ながらの努力をし中医学を学習しているし、試行錯誤しているのだなと感じています。
中医学を系統的に学び且つ臨床施設が有れば、どれだけ皆さんの学習意欲が高まるだろうか、また知識と技術が伸びるだろうかと考える事が常々あります。人材が、育てば需要ももっともっと伸びるし、社会での鍼灸に対する治療の認識が変わってくるでしょう。鍼灸治療は、痛み・凝り・血行不良・局所的な治療だけを行うのではないと言う、圧痛点と違った、東洋医学理論による診断があり、体のエンルギーバランスの失調を調整する治療が大切という事が理解され、認識が増えれば需要は今以上に伸びるでしょう。

それこそ、真の東洋医学医療が理解されれば、私の言っている未病外来・色々な科の疾患で悩まれている方の受診が増えると思います。またある種の疾患に特化した針灸治療を行う事も出来るでしょう。
それには、中医学を学習している皆さんが、もっともっと頑張って欲しいと思います。
中医鍼灸の底辺を広げないとなら無いのでは・・・社会で認めてもらわないと、それには中医鍼灸を行う人材が増なければならないと思います。


無題 投稿者:よっしー 投稿日:2008/04/21(Mon) 12:03 No.1526  
inu.gifネット教室、拝見させていただいております。

ひとつ、質問したいことがあります。
日中に眠くなるが、逆に夜は寝つきが悪いという患者さんがいます。常に頭がボーッとする感じがあり、ときどきめまいが起こり、特に食後眠くなります。どちらというと胃腸があまり強くないということです。脈は特別弱いという感じはなくて、弦脈だと思います。舌は舌尖紅、れつもんがあります。

日中とくに食後眠くなるのは、脾気虚による昇精作用の低下ではないかと。だとすれば、脾の機能を高める治療と合わせて、百会で気を上部に引き上げるとよいかとも思いますが、寝つきが悪く、舌尖紅、れつもんということを見ると、逆に気を降ろさなければいけないようにも思います。百会に打つにしても、補しゃ手技が全く逆になってしまうので、このようなときはどう治療していいのか、わからなくなってしまいます。何を決め手に治療したらよいでしょうか?教えていただきたく思います。よろしくお願い申し上げます。


Re: 無題 ドクトル楊 - 2008/04/21(Mon) 14:57 No.1527  

master.gifよっしーさん

質問に関して、確かに日中食後眠くなるのは、脾気虚傾向があるかと思われますが、所見の舌質と脈の内容がリンクしないような気がするのですが、弦脈なら肝の症状があるかと思います。
例えば、イライラし易いとか、のぼせが有るとか、また舌尖が赤いという事は、心肺に何か問題は御座いませんか?上焦部に熱がこもっている事は無いのでしょうか?裂紋に関しては、生まれつきなのか、陰液が損傷して出来たのか?
大変申し訳ないのですが、直接私自身が診察しておりませんので、正直な所、証の判断つかねております。
もう少し全体の症状の情報が欲しいかと思います。
もし何でしたら、当院のネットの問診表に書き込んで頂けますでしょうか。

尚、脾気虚と言うう弁証での治療なら、経穴の処方配穴の一例として、中カン・足三里・合谷・陰陵泉・陰白の灸はどうでしょうか。
足三里と合谷は、陽明経で多気多血で気血を多く経絡に回します。脾胃を整える事もできます。陰陵泉は脾経の合穴下がっている気を昇清させる作用があります。陰白も気を上に回す作用が有ります。中カンは胃の募穴で近隣取穴で、脾胃を元気にし、気血生化に結び付けます。寝つきに関しては、神門を付け加えると良いと思います。特に、心脾不和の不眠には・・・
もし、心火があるのなら心包経の大陵穴を瀉すると良いでしょう。

すみません、現状の証がはっきりしておりませんので、この程度しかお答えする事ができません。参考までに、どうぞ。


Re: 無題 よっしー - 2008/04/21(Mon) 22:08 No.1528  

inu.gifお忙しい中、丁寧にお答えくださり、ありがとうございます。詳しい話をまた書き込みさせていただくかもしれません。そのときはよろしくお願いします。ありがとうございました。


Re: 無題 オスカルS子 - 2008/04/22(Tue) 12:35 No.1530  

onnanoko.gif楊先生、お話の途中、横から失礼します。神門と大陵って、どう違うんでしょうか?どちらかひとつじゃダメなんでしょうか?すみません、教えてください。よろしくお願いします。



Re: 無題 ドクトル楊 - 2008/04/22(Tue) 14:46 No.1531  

master.gifオスカルS子さん

こんにちは、お久しぶりです。ネット教室のページ読んでくださって居るのですね、嬉です。

さて、質問に関して、お答えいたします。大陵は心包経の原穴で、清心安神の作用があります。兪土穴であり、心包経は心の守りの外壁になり、心経を直接瀉する前に、心包経を瀉して様子を見ることがあります。尚、清熱作用が強いと私は学習しております。原穴で土の性質を持っている、土の性質とは、土と言うのは木・火・土・金・水の土を指し土は脾胃を意味し、気血生化の働きがあるので、気を多く発生します。ですから、原土穴を瀉すると清熱作用に働きかけるのです。

神門は、名前の由来を考えてみてください。心は神を主る。精神・思惟活動の神を指します。門は、出入り口を指します。この経穴は、心の原穴で、神が出入りする重要な穴を意味してます。寧心安神・補心気の作用があります。
心煩・不眠・健忘・五心煩熱・盗汗などの治療に使われます。
但し、中医学の弁証論治では、この症状にはこれと言うような経穴の使われ方は、余りされません、あくまでも理論に沿って現症状は、どの経穴を使用したら、一番適材適所なのかを考え、選穴配穴を行ないます。
だから、弁証をする力が必要になってくるのです。又、経穴の作用、配穴などの理論理由が必要になってくるので有ります。

この場を借りて、もう一度中医鍼灸の要素とは何かを言わせて頂きます。
何処で(臓腑)、何が(気・血・津液)、どうなったか(多い・不足)身体に起きているバランス失調を整えるのが目的であります。
なので、弁証論治を行なう際は、良く診察をし、限りなく症状の証を捉える事です。それに合せて配穴治療を行なう事が、中医鍼灸治療の醍醐味かと思います。

ながながと書き込みをして、すみません。

皆様、これからも楽しく学習して下さいませ。
また、質問、書き込み歓迎いたします。
私で、答えられる質問は答えさせて頂きます。あるいは私個人の考え方経験などでお答えいたします。


Re: 無題 オスカルS子 - 2008/04/23(Wed) 20:19 No.1532  

onnanoko.gif楊先生、お答えありがとうございます。
ツボを選ぶときに、経験がとても大切なんだと思います。経験の少ない私のような人が、治療をしなければならないときの目安が欲しいのですが、よっしーさんの質問のようなケースのときは、熱の症状が強いときには大陵、熱はそれほど強くはないけど不眠などのときには神門、というふうに考えてもよいでしょうか?大陵と神門はどちらも原穴で、心と心包は似ているので判断するのが難しいです。

何回もすみません。


Re: 無題 ドクトル楊 - 2008/04/25(Fri) 13:51 No.1533  

master.gifオスカルS子さん

質問どうもです。なかなか難しい問題ですね。

基本的に、中医鍼灸で治したい場合、やはり弁証が出来て何ぼの物が有りますので・・・結局症状の弁証具合で、配穴を考えなければなりませんから、しかし人を治したい分かりますその気持ち・・・悩めますね。

多分まだ、弁証による細かい区分けが思うように出せないのかもしれませんね。
そう、確かに大陵も神門も原穴で、心包経・心経なので大差ないのではと思いたくなりますよ。しかし、臨床を積んで行くとこの違いが分かって来るし使い分けが出来る様になってきます。それは、やはり弁証がより出来てきて症状と進行具合が読めて来るのであります。しかし、この域に達するには、かなりの臨床を積まないと難しいかもしれません。およその数で言えば、2万人以上の累積人数を診る必要性が有るかと思います。

さてと、問題のどうやって経穴を使うかと言う事ですよね。

ん〜先ずは症状が何の臓腑の失調によって起きているかを判断する事です。これは、最低ラインの条件かと思います。
臓腑判断が出来れば、その臓腑の原穴と兪穴を使いそれプラス症状に効く経穴を配穴してみて下さい。
症状に効く経穴と言うのは、分かりますか?例えば:頭痛なら合谷、太陽・腰痛なら委中、腎兪・心疾患なら内関、ダン中・腹痛なら気海、天枢などの経穴を指します。要するに弁証でなく、症状に対して有効な経穴を配穴することです。弁証の場合は、どちらかと言えば、作用配穴を重んじてます。

痛みの疾患に関しては、痛みの有る経絡を把握し圧痛点に一本直刺その横に斜刺で一本加えて刺して見て下さい。
そしてその近隣取穴と遠隔取穴をしてみて下さい。プラス鎮痛作用の強い、合谷・足三里を加えてみて下さいませ。経絡の流れを通すと痛みが取れやすいです。頭痛に関しても、例えば偏頭痛なら少陽胆経の頭維、角孫、丘墟、プラス合谷などを・・・頭頂ならどの経絡が関わっているか、厥陰肝経と督脈ですね。後頭痛なら太陽膀胱経、前額頭痛なら陽明胃経などと考えこれらの経絡上の経穴を取穴すると良いです。基本は、局所取穴と近隣取穴に遠隔取穴です。もしより細かい弁証を行なえば、痛みの性質の違いなどにより、配穴を工夫し加えるとにより治療効果が高まります。固定の痛みがあり・夜間に痛みが増す様ならオ血の症状があると思えます。その場合は活血化オの配穴を加えると止痛の効果がより出やすいです。ゆえに、弁証が大事になって来るのであります。


以上参考までにどうぞ。

尚、弁証とは何か、何故必要なのかをもう一度理解を深めては如何でしょうか。そうすると、配穴の意味合いが、又一歩進んで理解できるかと思います。

頑張って学習して下さいませ。頑張ればそれなりに知識が自分の物にますよ。そして、どんどん中医学の奥深い理論が理解出来る様になると思います。そして、考える力もつき診断力も早くなります。現状の日本では、良い参考本を読みあさるのが良い勉強方法かもしれません。

陰ながら、応援しております。




Re: 無題 オスカルS子 - 2008/04/25(Fri) 23:40 No.1535  

onnanoko.gif足元を固めるということが大切ですね。ありがとうございました。

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